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決闘前日

本日2話目

学園生活を出したいけど、まずはこの邪魔者二人を消してからだと思ってね

 「バルトとザッハからレイがいやいや決闘を受けた」という噂が、決闘を了承した翌日から直ぐに広まった。


 ・・・「いやいや」となっているのは、その通りだけどなんでまた急に広がったのだろうか。



「ああ見えて一応資金力があるから、適当に金で披露目させて決闘から逃れられないようにしたんじゃないかな?」

「自分で自分の首を絞めているなぁ・・」


 ザフォンに話してみたところ、そんな予想がでた。


 レイが決闘を反故にしないようにバルトとザッハが念には念を押して噂を広めようとしたようである。


 そこまで頭が回ったのかと最初感心したけど、逆に言えばあいつらも反故にはできないような状況だ。



「というかどうせなら貴族家を受け継ぐ権利をもらえばよかったんじゃないか?」

「いや、俺はそのあたりに関しての興味がないからね」


 ザフォンがその疑問を言ったが、俺には家を受け継ぐつもりはない。


 ・・・卒業後には一つの狙いがあるんだよね。




 この世界、モンスターが出現することもあって、冒険者というテンプレ的な職業があるのだ。


 ただこれ年齢制限が賭けられていて、15歳からしか登録ができない。



 この冒険者と言う職業はよくある薬草採取からモンスターの討伐、護衛依頼などをするのだけれども稼ぎとしてはそこそこあって、一応食べるのには困らないような感じの様だ。


 自由に生きれるようなものだし、貴族とかそういう枠から離れたいからね。


 一応貴族の中には、小遣い稼ぎの目的で登録する人もいるようだけど、俺の場合は本気でなるつもりである。


一応父さんにも話してあり、其の15の時まで気持ちが変わらなければなってもいいと言われている。




「まあ、あのバルト兄さんたちが当主となったらあっという間に滅亡の道をたどりそうだから縁を切りたいというのもあるけどね」

「あっはっはっはっは!!そんな目的もあったのか!!」


 ザフォンが大笑いをし・・・・・・


「おい!!またお前らか!!」


・・・・また先生に叱られました。このパターンは健在である。




 闘技場の方で決闘申請はされており、明日の昼に決闘が開催されることが決まる。


 せっかくなので、決闘がどのように行われるのかなどの特別授業もあったけど・・・・全員から意見をもらったんだけど、「あの兄弟をもう心の底からへし折ってくれ」と言うのが多かった。


 どれだけ迷惑をかけていたのだろうか兄たちは・・・・。



「代理人を立てそうだけど、資金的にはどのぐらいの人が来るのかな?」

「そうですね・・・・出せる最大額が金貨20枚ほどでしょう。その金額までの人が来そうなものですが」



 でも、この学園にいる人でまず代理人になるやつはいない。


 なぜなら初日に魔法の事が知れ渡っているし、あと・・・・ハクロファンクラブなるものが、ハクロの主に対して嫌なことしたら話しかけられなくなるぞとか言っているんだけど。


 いつの間に出来たんだろうかファンクラブ。本人許可してない非公式だぞ。



 まあ負けるつもりは毛頭ないので、念には念を押して魔法の練習でも・・・


「おい!!レイはあっちの練習場でやってくれ!!」

「たのむ!!修理費用とか始末書とかがあるから!!」


 教職員一同に、別の練習場での魔法の練習を懇願された


蒸気大砲(スチームカノン)を見た人が青ざめていたからな・・・・・うん、あれ以上の魔法もあるのは黙っておこう。明日そっちを使う予定だしね。



(ハクロの引き渡しとかふざけていたこと言っていたけど、俺はハクロをだれにも渡さないからな・・・)


 心の中でレイはそう思いつつ、どう対処してやろうかと考えるのであった・・・・


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SIDEバルト&ザッハ


「バルト兄さん、代理人ってこういうのでもルール違反じゃないよね?」

「ああ、代理人で使い魔もあるというるルールだが、そこまで明確には書かれていないからな。そこの抜け道を使うんだよ」

「流石バルト兄さん!!」

「おうよザッハよ!!俺様天才、穀潰しは?」

「つぶしてしまえ!!」


 高らかに自身の策に自信を持つバルトとザッハ。




・・実は彼らが今回レイに決闘を挑んだ理由には逆恨みのこと以外にも理由があった。


 バルトは長男であり、将来的にはこの貴族家を継ぐことが決まっている。


 ザッハはその補佐か、バルトが死んだときの次の後継者でもあり、レイには家を継ぐことができない。


 ・・・・だが、それはあくまでも普通の場合だ。



 レイの能力が高すぎて、自身の地位を脅かしてくるのではないかという不安を二人は抱えて、無理やり今回の決闘に臨んだのである。


 暗殺してもらうなどといった手段も考えたが、それは流石にばれたら重罪になりそうで、そこまでの勇気がなかった。


 決闘で代理人を立てて、勝利して逆らえないようにしてしまえば安泰だと二人は浅はかな考えで決闘と言う選択肢を選んでしまったのだ。



・・・・あまりも哀れで、愚かな行為である。


 そのことを心の底から彼らが自覚するのは決闘の時であった・・・・・・

・・・バカなことをしてきたりするからなぁ。こういうやつらって

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― 新着の感想 ―
[一言] そういえば母親出てこないけど生きてるん?(笑)
2020/07/27 23:29 退会済み
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