坂道(詩)
石畳と、くぐもった木が茂る
その坂を越えて帰路へ
風景は、淀んだゼラチンの冩眞
滲んで、殺す風景
サイレンと雑沓と、童の声
慣れ始めた風景
朝は錆色、宵は青紫
昼間の景色は私を視ない
宵が支配すると
私は酔い、酔狂な言葉をふたつ
あの坂を下ったら、
流れるままに朝を贈ろう
登れば、騒がしい風と
噎せ返る程の、虚構
幾度も通った景色
錠剤と、吹かした煙草の支配する宵
現と夢想の区分は何処?
此処を離れて、何処へ往こうか
重い宵は、朝を引き連れるから、
私はいきたかった