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3-5:異世界

やっと異世界へくる事のきっかけを書けました。

ここまで結構ひっぱってたなぁって・・・・

VRに関しては最初からこういう設定で行こうって思ってたので、ここまでが長かったです。

ただ、もうちょっと設定織り込んだほうがいいかなぁ?


この為になんで簡単に信じたの?一応神か悪魔のようなっていう文で伏線にはしておいたつもりなんですけど・・・


あとでもう少し細かく設定が話されるかもしれませんけど、とりあえずこれで話の展開を早めたいな~って思ってます。


まだ異世界で2日しか過ぎてないんです・・・・遅すぎですよね・・・

「あの・・・・そうすると・・・どういうことなんでしょう?」


あたしは、まだ頭が回らなくってよく解らない質問をしました。


「う~んっと、簡単に言うとあたし達は今まで住んでいた世界ではなく、MMORPG異世界への扉とそっくりの世界に飛ばされたっていう事かな?」


「うむ、飛ばされ始めたのは異界への扉がVRへ対応をすると発表されて以後、現在約100名近い人がこっちへ飛ばされているみたいだね」


「100人ですか?でもそれって・・・・MMOからVRへ移行したはずの人に比べてすっごく少ないですよね?」


あたしは、トモエさんと遙さんに思わず尋ねました。


「うん、全員がこっちに飛ばされた訳じゃないみたい。そこらへんはユーパンドラさんが詳しいかな?あたしたちもキュアちゃんより2週間くらい前に来たばかりだから。王都が転送先で、運良く遙に会えたので事情がある程度理解できただけだし」


「ユパさん?詳しいのですか?」


「ああ、みんなよりは詳しいかなって程度だよ。俺はVRの異界への扉や他のゲームも体験してるからな。まぁVRって言葉が先行してはいるが、まだそれほど発達しているわけじゃない。人は、頭で考えて、それを電気信号に変えて筋肉に伝えて体を動かしている。それとは別に、筋肉の変わりにヘッドギアから伸びるグラスケーブルへ電気を流してアイコン操作を行おうっていう物だ。そして、目の前の映像にそれを反映させて操るものだな。だから、10年先、20年先はわからんが、現在のVRっていうのは3Dゲームの発展系でしかない。操作も慣れないとまずまともに動かせない」


ユパさんは自分の体験からここがVRではないって結論をだしたそうです。そして、あたしはそれを否定する事ができませんでした。そして、更に遙さんが話を繋ぎます。


「まぁそういう事で、まずここはVRではありえないっていう結論なんだよね。で、それにはあたし達も同意。でも、それならここは何処?っていう話から、まずあたし達がいた世界では魔法なんて存在していない。まぁ存在しててもしらないだけっていう事もあるけど、それでもあたしは魔法を使えはしなかったね。それに、ここでは怪我をすれば痛みもある、他人を傷つける事もできる。VRでは倫理規定が厳しいからこんな状態はありえないらしいからね。そういった状況証拠を色々と照らし合わせると・・・・まぁ少なくともあたしらのいた地球ではありえないって事」


「うん、ただ、こっちの世界へ来た原因みたいなのは判ってるんだよね・・・・おそらくDOORのせい。こっちへ来た連中ってみんなDOORでINしたらっていうのばっかりなんだよね。一人の例外も無く」


「え・・・DOOR?」


「ですね、まさにみんなDOORのテストプレイヤーを受けた連中ですよ。ただ、DOORを使った者は今回もキュアリーさん以外にトモエさんところで40名、しかし、実際にこっちへ来ているのは8名のみ、この差がなぜ発生しているのかは不明です。もしくは、時間差的にまだこっちに来ていないっていう可能性もありますが、そこまではわかりません。今回、キュアリーさんがこっちに来る事がわかったのはトモエさん達がこっちへ来た後にラルク村に突然キュアリーさんの家が出来たからです。そして、村の人はその事にまったく違和感を感じていませんでした」


「おそらくだけど・・・・人以上の存在みたいなのがいるよね?これって」


「うん、だいたい、あの契約自体がありえない・・・・俺はさっきも言ったがROOMを持ってるんだ。だから、DOORなんか必要ない。なのに、運営を名乗る奴が家を訪ねてきて、ムッチャ怪しいって思ってたのに会話しているうちになんかテストプレイヤーをする気になってた。それだけじゃなく、その運営の奴を信頼しきってたんだよ・・・・自慢にならんが、俺リアルだと人嫌いでな、まぁちょっくら自宅警備員をしてたんだが、今思うと絶対ありえないんだ」


ユパさんが自嘲気味に話してくれました。そして、あたしもその話を聞いて、あたし自身もそんな簡単に人を家の中に招き入れたり、信用したりしない性格なのにって気がつきました。


(すっごい変・・・っていうか気味が悪い・・・・なんであたしはあの佐光さんを信用したんだろ・・・)


「まぁ何にせよ自分達は騙されたっていう事ですね。相手は神か、悪魔かはしりませんが、少なくとも仲間がいること、そして異界への扉のキャラデーターを引き継げたこと、更に、このキャラクターステータスがこの世界ではありえないくらい高いことには感謝したいですね」


「そうですね、あと、キャラクターの容姿のおかげですっごい美形になれたことも」


まりすさんの話の後、笑いながらエリーティアさんが言いました。


「まぁそれはそれで問題引き起こしたりもしてるけどね、ただ、VRがその人の体型及び性別に準拠したキャラへしかコンバート出来ないことには感謝だね・・・でないと結構怖いことになってたよねぇ・・・まぁ約1名除いてだけどね・・・・はぁ・・・・」


なんでしょう、遙さんは溜息をついています。でも、あたしも溜息をつくどころか、あまりの内容に知恵熱がでそうです。異世界なんて・・・・でも・・・あたしはふっと思いました。


(あたしは、異世界へ逃げ出したいって思ってた・・・・・・いつも・・・・)


「キュアリーさん大丈夫?」


あたしの様子をじっと見詰めていたエリィさんが心配して聞いてくれました。でも、あたしは逆にあまり動揺していない自分に驚いて、すぐに返事が出来ませんでした。


「大丈夫?」

「とりあえずみんないるから何とかなるって」

「一人じゃないからね!」


みんなあたしの事を気遣ってくれているようです。すっごくありがたい思いでいっぱいです。


「・・・・・えっと・・・・・うん、大丈夫・・・」


「そう・・・・あ、あとね、だからここにいる人達は異世界人ではあっても感情のないNPCではないっていうのが常識になっています。だって、普通にあたしたちと会話もコミュニケーションも取れるんだし」


そういってエリィさんはサラちゃんとルカちゃんを見ました。あたしも、つられて二人を見ました。二人は、一生懸命あたし達の会話を聞いていますけど、どうやらぜんぜん理解は出来ていないみたいです。


「しっかし悔しいなぁ・・・・俺のところに来た運営のねえちゃんすっごい好みだったのになぁ」


「あ、うちもすっごい美形だった!」


「いいなぁ・・・うちは普通のサラリーマンのおっさんだったぞ」


「しかし、改めて思うと異常ですよね、それこそ何か魔法を使われたとしか思えませんね」


「だなぁ・・・・」


「そうだよね・・・・」


みんな一度は話し合っているみたいですね、口々に自分の状況を話しますけどそれはもう自分の中で整理のついた事柄を話しているみたいです。


「それにしても、時間差があるよなぁ、ラビットラブリーとうちとでは3年の差だもんなぁ」


「まぁキュアちゃんとうちらで2週間の差だからね、INした時間差としても差が大きいよね」


「まぁおかげでこっちは戦争まで経験させられたけどな・・・・」


あ、そういえば3年前っていえば戦争があった時代だって聞きました。確か、サラちゃんとルカちゃんの村が襲われた頃の事だったはずです。あたしは、二人を見ると、サラちゃんが戦争の話になった為か強張った表情をしています。


「あ、あの・・・それで・・・帰る方法はないんでしょうか?」


あたしは、戦争の話を逸らすためと、自分の中で一番聞きたかった事を聞きました。

すると、またみんなは黙り込んでしましました。


「そうですね・・・・帰る方法はまだ見つかっていません。いえ、見つかってるのかもしれませんが、わたしたちは知りません」


「だな、それに探そうともしてないしな・・・・俺達・・・」


「まぁね・・・・・」


あたしは、みんなの顔を見ました。そして、みんなが本当に帰れない事を心配していないような気がしてきました。


「あのさ、キュアリーさん、もし違ってたらごめん、もしかしたらキュアリーさんもあんまり帰りたいとか思ってないってことはない?」


あたしは、まるで自分の心の中を覗き込まれた気がしました。


(そうなのかもしれない・・・・あたし、帰りたいって思ってないかも・・・)


あたしが考え込んだ姿を見て、遙かさんがいいました。


「あのさ、こっちの世界に飛ばされた連中ってさ、みんなあっちの世界で生き難いって思ってる連中ばっかりな気がするんだ。あたしらが調べたところだと今の所あっちにどうしても帰りたいっていう奴誰もいないんだよね」


「ええ、ですから・・・・もしかしたらそういう所もあの訳の解らない連中の選定基準なのかもしれません」


「あぁ、それとさ、無駄に攻撃的なやつも飛ばされてないみたいだ・・・まぁ一応だけどさ」


そう言うと、デュランさんは意味ありげに遙さんを見ました。


「何よ?あたしに含みがありそうねぇ、言いたい事があるなら言っていいのよ?」


遙さんはデュランさんを睨みながら言い・・・・そして、吹き出しました。


「まぁあたしらは3年もこっちにいるしね、まぁ色々とあったけどこっちの世界の方が生きやすいのは確かかな?一応これでもこの国の騎士団の一角を任されてるしね」


そして、自慢げにマントに描かれている真っ赤な兎のマークを見せてくれました。


「これがあたし達のギルドのマーク、ブラッディーラビットだよ、一応そこそこ有名なんだ、で、物は相談なんだけど、キュアちゃんうちのギルドにはいらない?」


「あ~~~ダメ!キュアちゃんはうちに入るんだって!」


そして、何やら遙さんとトモエさんの言い争いがはじまりました。

あたしは、みんなの説明と、自分の思いがよく解らなくってじっとただ自分はどうしたいのかを考え続けていました。

誤字訂正いたしました。

ご指摘ありがとうございます。

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