2-6:部屋に家具を配置しよう
本編に復帰しました。
とりあえず、ここからは”引き篭もりの準備編”です。
ただ、前のように孤立した塔ではないので、キュアちゃんの希望通りには・・・
地下室がすっかり見通しが良くなって、あたしは安心しました。
うん、でもあんなにいっぱいどっから入ってきたんだろ?
綺麗になったついでに、部屋を見回してみると、見覚えのある箱が1個だけ残っています。
わぁ~ついうっかりしてたけど、よかった、道具箱まで壊れてなくって・・・・
あたしは、急いで道具箱を開けてみます。
うん、無事だった!
道具箱のなかには、欲しかったベットも、イスもとりあえず前にLv上げで作った色々なアイテムが揃っていました。もし、これらが無かったら1から作り直しでした。
よかった~、とりあえずこれと、これを所持品へ移して・・・・
えっと、移りませんでした・・・・。服や、ポーションとかは普通に移動できるのに・・・ベット、机、イスなんかは所持品枠に入れようとしても弾かれます・・・。
う~ん、これって・・・重量とかサイズの問題かなぁ・・・・
しょうがないので、とりあえずベットを地下室に出します。
出すときに、部屋のどこに配置しますかっていう表示がでたので、とりあえず目の前の床を指定して出現させました。この道具箱、どうやら配置してある部屋にしか物を出せないっぽいです。
引越しの時はどうすればいいのでしょう・・・。それはさておき、これを手にもってさっきの階段のぼるの?
あたしは、それを考えただけで気が重くなりました。
「おい!何があった!」
タイミング良くロダンさんが階段を下りてきました。
サラちゃんがロダンさんの横に隠れるように移動します・・・・
う~~ん、あたりまえだけど・・・・まだ警戒されてるなぁ。
「ロダンさん、タイミングバッチリです!このベットを上に運びたいのでお手伝い御願いします!」
「うぉ、これを持って上がるのか・・・・」
「まだありますのでちゃっちゃと行きましょう。あ、サラちゃん、2階へ案内よろしく!」
あたしと、ロダンさんはベットを2階へ持っていきました。空いている部屋はほんとに何も置いて無かったので、窓際に設置しました。
「あと、椅子と机かなぁ・・・」
一部屋のサイズは8畳くらいのサイズなので、少しはスペースがあります。ベットの他に色々置いても問題なさそうです。
リアルで過ごしていた家は6畳一間とキッチンしかなかったからベット置けなかったものね~、憧れのベット生活!
2階の隣の部屋からアリーゼさんが興味深そうに覗いていますっていうかいたのですね!あたしは隣の部屋を覗いてみると、ルカちゃんがベットで寝ています。
あ、アリーゼさんはルカちゃんを寝かせてたんですね、ルカちゃんはさっきから見なかったですからね~
隣の部屋の中はいたってシンプルでした。そういえば、引っ越ししたばかりで特に物を配置とかしなかったから。VRを始める事でいっぱいいっぱいで、以前のように内部配置とかは凝らなかったです。
う~~ん、殺風景ですね・・・・それと・・・お布団が・・・・ボロボロ?要交換ですねぇ・・・
あたしは、必要な物を頭の中にピックアップしはじめました。
「キュアリーさん、もし宜しければですが、今日は家で夕飯をご一緒しません?」
突然のお申し出に面食らってしまいました。でも、情報収集も考えるとそれがいいのかもしれません。
アリーゼさんも色々聞きたいこともあるでしょうし、心配もしてるっぽいですね~
ルカちゃんを見る目も、凄く優しそうですし、本当なら自分の所に引き取りたいってところでしょうか。
「わかりました、とりあえず家具の配置とか終わったらお邪魔しますね。あ、あとそれまでロダンさん貸してください、力仕事の出来る人が」
あたしは、笑いながら言うと、快く承諾のお返事がいただけました。後ろでロダンさんが咳払いしてますけど・・・・うん、あたしもアリーゼさんもスルーですw
その後、また地下に戻って、必要そうな物を道具箱から取り出します。
あたしの部屋用の机、椅子、布団を3組、カーテン、椅子用の座布団、ランプもいるなぁとりあえずこんな所かな?あとは随時でいいかな?
あたしが、振り向くとロダンさんが、目を点にして道具箱から荷物が出てくる様子を見ています。
「なぁ・・・・これって魔法か?」
「ん~~と、道具箱に入れてあったものを出してるだけですよ?魔法といえばこの道具箱?」
「その道具箱見てもいいか?」
あたしの承諾を受けてロダンさんが箱の中を覗き込みます。
これって、他人も使えるのかなぁ?
「中に何にも無いんだが・・・・これって持ち主しか使えないのか・・・・」
どうやら所持者だけしか使えなさそうですね・・・それともNPCだから?プレイヤーなら見れるのかな?
ロダンさんに手伝ってもらって、机とイスを部屋に運び入れて、カーテンの取り付けと布団の入れ替えはアリーゼさんにも手伝ってもらってなんとか快適に眠れる部屋にしました。
「あ、あの・・・・」
サラちゃんが何か言いたそうな顔をしています。ルカちゃんは眠っていた所を起こされて、しばらくぐずってましたが新しいお布団に潜るようにしてまた寝ています。
「ん?どうかした?」
「こんなふかふかなお布団・・・もったいないです・・・・」
「う~ん、使わないで箱に入れて置いておいても意味無いし、気にしないでいいよ?」
サラちゃんは戸惑いながらもお布団を触っています。でも・・・・それ以上にアリーゼさんの様子が変です・・・
「これは・・・絹?・・・・・中は綿じゃない・・・・軽い・・・すっごい柔らかい・・・・・」
何かぶつぶつと呟きながら、布団を上から押したり、裏を見たり・・・・なんか勢いで布団を破りそうです・・・
「え~~~っと・・・・まだ余ってるからアリーゼさんも布団欲しい『ありがとうございます!』で・・・・すぅ・・・・?」
アリーゼさんの迫力に・・・・語尾が変になりました・・・・
地下に布団を取りにいくと、後ろでまるでスキップしそうなアリーゼさんがついてきます。
地下には、まだロダンさんが箱に齧りついて色々と調べています・・・・
う~ん、諦めが悪いですねぇ・・・・
箱から、更に2組の布団をだすと、アリーゼさんは満面の笑みでお礼をいってきました。
ロダンさんは2組の布団を手に、恐縮そうにしています。
地下の作業場は明日設置することにして
地下には普通に道具箱から設置できるし、あとは明日かな?
一通り大きな物の移動は終わったのでルカちゃんを起こして、4人でロダンさんのお家に移動します。
ロダンさんのお家はなんとお隣でしたっといっても100Mくらい離れてるんですけどね。
途中、ロダンさんが布団を抱えているからなのかすっごい注目を集めていました。
夕方だからか人通りが多いね、村の人口どれくらいなんだろう?やっぱり新しく来た人って興味あるんでしょうねぇ
何か視線がすっごい集まってる気がします。でも、あんまり良い感じの視線が・・・・少ない気がするのが不安ですね・・・
とりあえず・・・・結界魔法掛けとくかな・・・・
家の中で部外者入場不可設定が出来なかったので、不可侵の結界を家中心に掛けておきました。
でも、どれくらいの時間維持できるのかわからないので後で何か考えましょう・・・
ルカちゃんが影が薄いですね・・・・
複数を書き分ける描写力が無い為なのですが・・・スキル上げがんばります・・・
誤字のご指摘ありがとうございます。訂正しました~