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2-5:不幸は続くよどこまでも?(サラ編3話目)

サラ編最後です。これで本編?キュアちゃんのお話に戻ります。


サラちゃんの苦労はこれからも続くのですよね~



泣きつかれたあたしとルカはひとまずアリーゼさんに抱えられて広間に連れて行かれました。

ルカはそのまま泣きつかれて眠ってしまった為、そのままとりあえず2階のベットへ連れて行かれました。


「サラちゃん、もう大丈夫?」


あたしは頷きました。あたしがここにいたいって言うのは我侭なんだってわかっています。

でも・・・・突然まるで自分の居場所を奪われたような、あたし達の居場所なんか無いんだよって言われた気がしました。


「大丈夫よ、またしばらく村長さんの家で暮らして、あとはまた村のみんなで考えましょ?」


アリーゼさんはそう言ってくれました。

でも、3年もこの村で過ごして、あたしは村の状況を良く知っています。

年々上がる税金に、みんな苦労してます。そして、みんなの家にあたし達二人を住まわせる場所がない事も・・・

村長さんの家だってそうです。だから、あたし達はこの家に住むことになったんだし。


今思えば解るんです、でも、あの時は・・・この家に住まわせて貰えたのはとっても幸せな事だったんだって・・・だから、あの人を恨んじゃいけないんだって・・・・本当はわかっています。でも・・・ついあの人が帰ってこなかったらって・・・


「さぁ、そんなに不安そうな顔をしないで、手伝ってあげるから身の回りのものをまず揃えましょ?」


アリーゼさんに促されるままに、あたしは自分のものを纏めはじめました。

その時、村長さんとお話していたキュアリーさんがこっちの方を向いて言いました。


「あ、まって。別に出て行かなくてもいいわよ、2階の3部屋のうち一つを空けてくれたらとりあえずそれでいいわ・・・・理由もわかったことだし」


あたしは、突然言われて最初は何を言われているか解りませんでした。

だから、変な返事をしたと思います。そうしたら


「ん?今村長さんから聞いてたのだけど、住む所がないんでしょ?あたしは一部屋あればとりあえずいいから、別に気にしないなら一緒に住んでもいいよ?また、旅にでちゃうだろうし」


え、でも、一緒に住むの?この人と?


あたしは、まだ会ったばかりの人と暮らせる自信はありません。でも、村のほかの人の家に住まわせて貰う事も出来ません。それはよく解ってるんです。そして、この人はエルフです。エルフの人の噂はいっぱい聞いています。とっても綺麗で、長生きで、魔法が得意で、でも、それ以上に人族ヒューマンを嫌ってるって聞いています。そんなエルフの人と一緒の家に住める自信があたしにはありません。

あたしは、どうしたらいいのかわからなくて、アリーゼさんを見ました。


「ロダンの妻のアリーゼと申します。キュアリー様にお伺いいたします。キュアリー様は人族ヒューマンをどう思われていますか?」


「え?どうって・・・・・・人族ヒューマンでしょ?それ意外に何かある???あ、それと、様はいらないよ?あたし、様付けされるようなもんじゃないから」


そう言って首を傾げるその人はとっても可愛く見えました。そして、最初に抱いたイメージとは違って、優しい人に見えました。でも、もしかするとそう思い込もうとしてたのかも知れません。だって、他に方法は無いって知っていたから。


「さっきはごめんね、ちょっと気が立ってたから強く言い過ぎちゃったね。サラちゃんでいいのかな?普段あたしは、適当に自分の部屋にいるか、外に出かけてるかだから、気にしないなら一緒に暮らす?」


その人は微笑を見て、この人はそんなに悪い人ではないのかなって改めて思いました。

そして、この人にお世話になろうって思いました。


でも、その決断は・・・・大きな間違いだって知ったのはそのすぐ後でした。


キュアリーさんは、最初に2階へ行こうとしたんですけど、途中で地下へ案内して欲しいって言いました。でも、あたしはこの家に地下があるなんって知りませんでした。

それなのに、キュアリーさんは、大人の男の人でも一人では動かせないような飾り棚を簡単に動かして何か仕掛けでもあるのかな?って思ったけど後で調べても何も仕掛けは無かったです。地下への扉をくぐって地下へ降りていきました。


そして、地下へ着いたとき、あたしは余りのホコリの酷さに咳き込んでいました。

キュアリーさんもなんか呆然とした顔をしてます。あたしの咳が収まったとき、初めて魔法を見ました。


「うん、とりあえず掃除しちゃいましょうか」


キュアリーさんはそう言って、魔法を部屋に掛けたみたいです。あたしは、初めて見る魔法をびっくりしてみていました。


キュアリーさんの魔法(どんな魔法かはわかっていませんでした)が大きな光を発しました。


うわぁ、魔法だ!明るい!すごい!


あたしも魔法について憧れをもっていました。ましてや、いつかルカの怪我を大きな町にいって治してもらいたいって思っていたから。


そうしたら、そこから地獄のような光景がが始まりました。

突然その魔法が炸裂?した場所から、4~5匹くらいのゴキブリが飛び出しました。あたしはびっくりして、とっさに手近に何か叩く物はっと探そうとしたとき叫び声が聞こえました。


「ふぎゃ~~~~~~~」

「くるな~~~!さ、サンダーボルト!!!」

「ふぎゃ~~~ウインドアロー」


椅子も、机も、地下にある物すべてを破壊していきます・・・・

あたしは、その光景に呆然としました。

更に、その後に止めの駄目押しで炎の魔法がすべてを焼き払って灰にしていきました。

そして、その光景にいつの間にか自分の体を抱きしめていました。


「ふふふ・・・これでもうGどもも全滅してるわ・・・・・よね?」


キュアリーさんの顔が・・・・何か・・・すっごく怖くて、それに、魔法のあまりの凄さに対して怯えているあたしに、キュアリーさんは勘違いをしたまま声を掛けてくれました。


「あ、サラちゃん、大丈夫よ?ほら、もうGは一匹残らず壊滅したわ!もう怖くないよ!」


あたしは一生懸命頷きます。だって・・・別にGに怯えたんじゃなくてキュアリーさんの織り成す魔法とキュアリーさんが怖くなって震えていたのですから・・・けれど、キュアリーさんはそこら辺を思いつきもしないみたいです。


・・・・怖い・・・この人・・・・怖い・・・・


あたしは、一緒に暮らすって言ったのを後悔しはじめていました。


今書いてる2章はキュアちゃんがこの世界での生活に馴染むまでのお話になります。

なので2章はもう少し続いて、3章からドタバタとなる予定です。

色々、こうしようかなぁって考えはあるんですけど、ぜんぜん文章にする力と時間がないですね・・・・><

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