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2-4:不幸から不幸へ(サラ編2話目)

えっと、昨日は何も書く時間がなくって、今日見てみたら。。。お気に入り登録やら、pointとかも凄い数増えてました・・・びっくり&怖いです・・・


えっと、誤字のご指摘ありがとうございます、後で直しておきます~


あと、2話でサラちゃん編・・・思ったとおり終わりませんでした!

2話で終わりまで書こうかなって思ってたのですけど・・・挫折ですw

3話目で終わってキュアリーさんへいくはず?

あたし達姉妹は、とりあえずラルク村のお世話になることになりました。

村長さんのお家で、しばらく一緒に暮らした後、村の外れにある一軒家に住むことに。

その家は、昔に偉い人が住んでいたそうなのですが、もう何十年と人が住んでいない為家の管理を村から代行するという名目でわずかながらのお金もいただけるそうです。


「おい、ちびっこども、無理はするなよ。それと、毎日必ず村長さんの所へ挨拶に行くように!」


ロダンさんからは、子供二人で生活する事への心配が見えます。


「それと、困ったことがあったら、いつでも声を掛けてくれ。遠慮はするなよ!遠慮なんかしたら怒るからな」


ロダンさんは笑いながらあたしを見て、そして大きな手でルカの頭を撫でています。


お父さんにあたしもよく撫でて貰ったな・・・・


あたしは、まだあの幸せな生活が終わってしまった日から10日しか過ぎていないことに気がつきました。

こうして、あたし達姉妹はラルク村での本格的な生活が始まりました。


朝はルカを連れてアリーゼさんの家へ行き、あたし達の唯一の財産である馬の世話をします。馬小屋があたしたちの家にはなかったので、アリーゼさんの家の馬小屋をお借りしているのです。そして、そのついでにアリーゼさん家の馬の世話もします。


その後、ルカとアリーゼさんの家で朝ご飯をご馳走になって、午前中はアリーゼさんのお手伝いをします。午後は、近くへ薬草探しに出かけます。薬草は、村の雑貨屋さんが買い取ってくれるのです。

休息日には村長さんの家で子供達は文字を習います。ルカ達年少の子供達は、お話を聴いたりします。


あたしも、文字よりあっちのほうがいいなぁ・・・・


あたしは、いっつもそう思います。


あたしとルカがこの村に住み始めてあっという間に3年が過ぎました。

ラルクの村は決して裕福な村ではありません。だから、あたし達の世話をするのはとっても大変な事だと思います。だって、いつ村に飢饉や災害、そして・・・戦争が降りかかってくるかわかりませんから。


3年前の戦争にこの村は巻き込まれませんでした。

でも、影響は少なからずあって、まず、村の税金が戦争以降にどんどん上がっているみたいです。

大人の人達がいっつも難しい顔をして、難しい話をしています。

穀物や野菜なども最近は、少しずつ収穫量が減っているそうです。


「昔のように、迷いの森で狩りはできなくとも、森の恵みを収穫させてもらえたら・・・」


大人達はよく、そんな事を話しています。


ラルク村の少し先には大きな森があります。この森にはエルフが住んでいるそうです・・・見たことはないのだけどとっても綺麗な人達みたいです。

でも、20年くらい前にエルフとあたし達人族ヒューマンが喧嘩をして、それで、エルフの住んでる森には入れなくなっちゃったそうです。

森には、キノコや果物がいっぱいあるそうです。でも、喧嘩をして森に入れなくなっちゃったのでもう採る事が出来なくなったそうです。


その為、森で収穫したもので生計を立ててたこの村はとっても貧しくなっちゃったそうです・・・それなら、仲直りすればいいのに・・・。


そんな事を思っていたある日、あたしはルカと二人で、いつもの様に暗くなる前に村長さんの家にご挨拶をして、ちょっと大き目のパンを1個と、チーズを二切れ貰って家に帰ってきました。

今日は、薬草を採りに行ったんだけど、残念ながら1枚も見つかりませんでした。


はぁ・・・頑張らないと、お芋も切れちゃったし、今日のスープはタマネギとお塩だけかなぁ・・・


パンは固いので、スープがないと食べられないのです・・・

あたしは、ルカの手を引いて、家のドアを開けました。そしたら・・・・家の中に見知らぬ人が立っていました・・・・


「あなた、あたしの家で何をしてるの!あなた誰よ!」


あたしは、咄嗟にびっくりしてその人に向かって怒鳴りました。

あたしが怒鳴ったので、ルカがびっくりしてあたしにしがみつきました。

あたしは、ルカを後ろに庇ってその人を睨み付けました。


「誰?何か用なの?貴方に構ってる暇は無いんだけど」


その人は、すっごく不機嫌な声であたしに言いました。

その時、あたしはその人が帯剣している事に気がついて後ろに下がりそうになりました。でも、後ろにルカがいる事に気がついて


ダメ、ルカはあたしが守らないと。お父さんとお母さんとの約束だもの


あたしは、震える声で言いました。


「こ、ここはあたし達の家だもの、あなた誰よ!出てってよ!」


「何を言ってるの?ここはあたしの家よ?」


その人は、何か変な動作をしながら、言い返してきました。

あたしは、そのフードを被った人の声が、すっごく怖くて、どうすればいいのか何も思いつきません。

すると、あたしが怒鳴り声を誰かが聞いて、それで呼んでくれたのかロダンさんが家の中に入ってきました。


「おい、ちびっこ、どうした!」


ロダンさんは、あたし達の前に立ち、あたし達がそのフードの人の視線から隠れるように庇ってくれました。


「悪いですけど、ちょっと静かにしててください。中々考えがまとまらないじゃないですか!」


「おい、あんた誰だ!」


ロダンさんに対して、あんな態度をとる人をあたしは見たことがないです。それに、こんなに怖い顔のロダンさんも・・・・


「何度も言わせないで、今遊んでる気分じゃないの!貴方なに?何か用なの?」


「おい、こっちが聞いてるんだ!お前誰だ!何でここにいる!」


「キュアリーよ、それと、ここはあたしの家よ、居て悪い?」


「はぁ?ここはこの子達の家だぞ!もう3年以上住んでるんだ、あんた何を・・・・・」


あたしは、何も出来ない、言えない自分が悲しいです。


ここは、あたしとルカの家だよ・・・・


あたしは、不安になって、ロダンさんの服をぎゅっと握りました。

ロダンさんは、それに気がついて、あたしの手を握り返してくれました。


あたしが、ロダンさんを見上げるとロダンさんが後ろを振り返って入り口にいる人たちに言いました。


「おい、誰か村長を呼んできてくれ」


どうしたんだろう?


ロダンさんはこのキュアリーって人を睨みつけたまま、もう何も言わずに黙り込んでしまいました。


その後すぐに村長さんが来ました。村長さん達の会話を聞いていて、あたしは不安になってきました。

村長さんと、ロダンさんの会話で、あたしはもしかしたら前に村長さんの言っていたこの家の本来の持ち主の話を思い出しました。あたしは、一生懸命ロダンさんを見上げました。

でも・・・・その時キュアリーって人は、頭に被ったフードを外したんです。


えっと・・・・・・・・エルフ?


あたしは、呆然としてその姿を見ていました。銀色の髪が短く肩の処で揃えられ、尖った耳が長く髪の間から見えています。そして、その銀色の瞳をみて・・・


綺麗・・・・・


ただ、単純にそう思いました。

でも、その後のロダンさんの言葉に、我に返りました。


「ちびっこ、ここはこの方の家だ・・・・」


え・・・・?だって・・・・ここはあたしとルカの・・・・


あたしは溢れてくる涙を堪えてロダンさんに、村長さんに、周りのみんなにお願いしました。


「だ、だって、ずっと住んでて・・・・あたしのお家だよね?ね?」


でも、ロダンさんは悲しそうな目であたしを見ます。村長さんも・・・周りのみんなも・・・・


「あたしのお家だもん・・・グスッ・・・あたしの・・・うわ~~~~~~ん」


あたしは、もう堪えられなくて泣き出しました。

でも、その時ルカがあたしにしがみ付いて来て、あたしに釣られるように泣き始めました。


・・・・お家がなくなっちゃう・・・ルカ・・・・・


頭の中はもう何も考えられなくなって・・・ただ悲しくて・・・・・

そしたら、誰かがあたしとルカを抱きしめてくれました。見上げると、アリーゼさんがあたしとルカを抱き締めてくれていて・・・・

あたしは、アリーゼさんに抱きついて、ただ、泣き続けました。


ロダンさんが目立ちすぎです、前半しか登板ないはずなのに!

とりあえず・・・・頑張ろうレギュラー目指して(ぇ


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