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2-3:不幸の始まり(サラ編1話目)

う~んと、前の流れ的にサラちゃんとルカちゃんの物語入れないとって事で、サラ編が始まりました。


あぅぅ、これでまたしばらくシリアスモ~ドに・・・・

脱字のご指摘ありがとうございます。訂正しました。

一応2話で終わる予定です・・・

あたしの名前はサラと言います。両親と、妹のルカと、4人で貧しいけれど、幸せに暮らしていました。

あたし達の住んでいた村は、農耕よりも、馬の生産が主な産業でお父さんも、お母さんも毎日休み無く馬の世話をしていました。

あたしも、6歳の時から馬にのる練習を始めて、9歳になった頃には一通りの扱いは覚えたので、早くお母さんのお手伝いが出来る様になりたいなぁって願っていました。村の同じ年の子達の中では、あたしが一番馬に乗るのが上手なんだから。

でも3歳違いの妹は、まだ馬場へ連れて行くのは危ないので、妹の世話はあたしの仕事です!

それに、妹はあたしとは違って体が弱いのであんまり無理をさせれないのです。


あたしが、9歳になった日からそんなに遠くないある日の夜、夜中に話し声がするので目がさめてしまいました。

わたしは、ベットから出て居間に歩いていくと、お父さんとお母さんが、怖い顔をして話し合っていました。


「国境付近がなんかきな臭いらしい・・・・もしかすると戦争になるかもしれないな・・・」


「どうするの?ここから逃げてもその先の宛てもないのよ?」


「あぁ、明日夜に村長が主だった者を集めて相談するらしいが・・・・結論は出ないだろうな・・・」


「戦争になるのかしら・・・・」


「わからん、だが覚悟はしておいたほうがいいだろう・・・」


あたしは、扉の影で両親の話を聞いていました。

そして、戦争という言葉の響きに怖くなって、お父さん達のところに走っていきました。


「お父さん、戦争になるの?」


あたしは、泣きそうになりながらお父さんに聞きました。


「おや、子供がこんな時間に起きてきちゃダメじゃないか」

「サラちゃん、どうしたの?怖い夢をみたの?」


お父さんとお母さんが優しく笑いかけてくれます。

でも、あたしは、怖くなって再度聞きました。


「戦争になるの?」


「サラは心配しなくていいんだよ?サラも、ルカもお父さんが守ってあげるからな」


お父さんは大きな手で、あたしの頭を撫でてくれました。

その後、お母さんに手を繋いでもらってベットのところまで戻ってきました。


「だいじょうぶ、お父さんもお母さんも一緒に居るからね、サラちゃんは心配しなくていいのよ?」


お母さんはあたしが寝付くまで、ベットの横で手を握っていてくれました。


それから、数日が過ぎたある夜、みんなで夕飯をたべていると突然扉を強く叩かれ、みんながびっくりして、扉に顔を向けると、お隣のケインさんが息を切らして立っていました。


「急いで逃げろ!ユーステリアの軍隊がすぐ傍まできてるぞ!」


お父さんが椅子を蹴倒すように立ち上がると、壁にかかっている剣を取りながらお母さんと私達に指示を飛ばしました。


「ローラ、急いで馬を!俺は荷物をとってくる」


あらかじめ、お父さんとお母さんはいざとなったらどうするか決めていたようです。


お母さんは、家の馬小屋から馬を2頭連れて来て、お父さんはルカをお母さんはあたしを抱いて、馬に乗せて村の南へと走り出しました。そのときには、村のあちらこちらから同様に馬に乗って村の人達が走り出していました。


でもその時、目の前の森からいっぱいの馬に乗った人が現れました。お父さんが何か叫んで、お母さんが馬首を反して、今まで経験した事のない速さで馬を駆ります。あたしは、馬の首にしがみついて、落ちないようにするのが精一杯でした。

気がつくと、馬は静かに並足で歩いていました。


「お母さん、逃げられたの?お父さんは?」


あたしが、お母さんを振り返ると・・・・後ろには誰も乗っていませんでした。


「お母さん!!!」


あたしは、急いで馬をとめて周りを見回しました、でも、周りには誰も居ません。


「お・・・お母さん、お母さんどこ~~~」


あたしは、急いで今来た方向に向けて馬を走らせました。


すると、しばらく先にお父さんがいました!そして、疲れて寝てしまっているのか、ぐったりと馬に乗せられているルカがいました。


「お父さん!!!」


「サラか!」


「よかった、無事だったか・・・・」


あたしは、お父さんの足元に、誰か倒れているのに気がつきました。


「お母さん!」


あたしは、急いで馬を下りようとした時、お父さんに止められました。


「サラ、ルカを守ってくれ、お前はお姉ちゃんなんだから」


そういうと、あたしの前にルカを乗せました。ルカを見ると、何か様子が変です。


「サラ、お前は強い子だ、ルカを頼むぞ。出来るだけ遠くまで逃げるんだ」


そういうとお父さんは馬にまたがり、村のほうへと走りはじめました。そして、村の方から向かってくる3機の騎兵へと向かって行くのが見えました。

あたしは、後ろを見ずに馬を走らせ始めました。どうしていいかなんてわからなかった。でも、逃げないと!これだけは解りました。


逃げないと!逃げないと!あたしは・・・・お姉ちゃんなんだから!


あたしは、ルカを抱きしめながら、ただ泣きながら馬を走らせ続けました。

どれだけ馬を走らせ続けたのか、いつの間にか空は明るくなり始めていました。そして、その朝日の向こうに村が見えました。その村の姿に気がついたとき気が緩んだのか、あたしはそこで気を失いました。


◆◆◆


あたしは、目の前でお父さんとお母さんが消えていってしまう悪夢を見て、叫び声を上げて飛び起きました。そうです、いつの間にかベットに寝かされていました。

あたしの叫び声が聞こえたのか、お母さんくらいの女の人が部屋に入ってきました。


「大丈夫?ここは安全だから、心配しないでいいのよ?」


「あ、あの、ここは何処?」


「ここはラルク村よ。わかるかしら?わたしはアリーゼって言うのよ、あなたのお名前を聞いていい?」


「あ、ホルト村のサラです。ラルク村ですか?・・・あ!ルカ!ルカは無事ですか!」


(あたしルカを抱きしめてたよね、何でルカはいないの?あたし守れなかったの?)


泣きそうになりました。お父さんとお母さんとの約束、守れなかった、ルカを守れなかった・・・あたしが自分をそう責めようとしたとき、扉からルカが泣きながら入ってきました。


「お、お姉ちゃ~~~ん」


「ルカ!」


あたしは急いでベットから飛び降りて、ルカに駆け寄りました。

そして、ルカが右足を引きずっている事に気がつきました。


「ルカ!」


あたしにしがみ付いて泣くルカをあたしはしっかりと抱きしめてあげながら、周りの人達を見回しました。


ルカが落ち着くと、アリーゼさんと、その旦那さんのロダンさんが、あたし達がどうやって村に着たのか教えてくれました。

あたし達は、村のすぐ傍まで馬の上でぐったりしてやって来たそうです。戦争が始まった為、用心に偵察に出ていたロダンさんが、あたし達を見つけて村に連れて来てくれたそうですが、あたしは村について2日も寝ていたそうです。そして、ルカは右足に大きな傷があって、一応止血はされていたそうですが、ずっと高熱を出していてアリーゼさんが看病してくれていたそうです。でも、このままだと多分ずっと足を引きずることになるって・・・


今、ルカはあたしの向かいで出してもらったシチューを美味しそうに食べてます。でも、あたしはとても食欲が沸いてきません。


あたしたち、どうすればいいんだろう・・・


また、涙が溢れてきます・・・・

次の2話でキュアリーちゃんとの出会いまで書く・・・予定です。


でも、なんか書き出すと、あ、あれも入れないと、これもって脱線してっちゃうから・・・・

とりあえず頑張って続きを書いていきます


・・・ほのぼのはどこ?(これ書くの何回目なんでしょうか・・・)

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