召喚
誤字脱字や表現のおかしいところもあるかもしれませんが、広い心で読んでいただけると幸いです。
気が付いたら、見知らぬ場所で倒れていた。
起き上がり、周りを見渡すと豪華な部屋のような場所であり、近くには男性が倒れていた。
見た感じは高校生ぐらいの少年だった。
とりあえず、声をかけてみることにした。
「もしもし、大丈夫ですか?」
声をかけながら揺すってみると気が付いたみたいだ。
「っん、どこだここ?あんた誰だ?」
聞かれても答えられることはあんまりない。
「私も気が付いたらここにいたから何処かはわかんない」
「そうか。んなら」
次に何かを少年が話そうとしたところで、大勢の足音が聞こえた。
どうやら近づいているみたいだったので少年と共に注意が扉に向いた。
扉がバッと開くと数名の人が入ってきてすぐに囲まれたら、
扉から2名の男女が歩いて来た。
パッと見た感じではお姫様と魔法使い?みたいな人たちだった。
「急な事態に大変驚かれおられると思いますが我らが王国に危機が迫っておりますので、
宮廷魔術師のサモン・リードが召喚させて頂きました」
魔法使い?っぽい感じの人が前に出て話しかけてきたが「召喚」の言葉にまさかの事態が予想される。
「召喚ってもしかして異世界召喚みたいな感じか?」
隣の少年も同じ予想に行き着いたみたくボソッとつぶやいていた。
「召喚に至った経緯を説明させて頂きたいのですが、
その前にお二人のお名前をお教えいただけますか?」
宮廷魔術師のサモンさんが名前を聞いて来た。
まぁ、話をする上で名前を知らないと話しにくいし、私もこの少年の名前を知らないしね
「俺は山岡勇気です。ユウキが名前でヤマオカが苗字になります。」
少年が先に答えていたので私も返事をすることにした。
「それなら私はユイナ・シノミヤと言います。」
私たちの名前を聞いたら後ろにいた女性が前に出てきた。
「ユウキ・ヤマオカ様とユイナ・シノミヤ様ですね。私はガーディアス王国第一王女キリエア・アス・ガーディアスと申します。どうぞお見知りおきを」
予想通り王女様だったみたいだ。
「ここからは私が召喚の経緯をご説明させていただきます」
王女様の説明は昔話から始まったので、要約するとこんな感じだった。
・昔に人類族と魔族が争っていたが、魔物を操る魔族が優勢になった時、女神様が
人類族に召喚の儀式を授けてくれた。
・召喚された勇者と聖女が魔王を封印して魔族は大陸北部に押しやられた。
・最近では封印が弱まっているみたく魔物の凶暴化などが起きている。
・召喚された新たな勇者と聖女に魔王の封印の強化もしくは討伐をしてほしいとのこと。
・魔王の封印後に望むならば女神様が元の世界に連れて帰ってくれるとのこと。
まさしくテンプレみたいな事態だった。
王女様は山岡君の手を取って言った。
「どうか私たちを救う為に力をお貸しいただけないでしょうか?」
「はい、俺が必ず救って見せます」
山岡君が顔を赤らめながら言っていた。この子めっちゃちょろいな。