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ぼくのしょう来のゆめは、じゅん文学の人になることです

作者: たなか

 ぼくがじゅん文学の人になりたいと思ったきっかけは、じゅん文学の人のたんぺんしゅうがとてもおもしろかったからです。


 さいきんテレビにも出ているイケメンの人です。お母さんはかおがタイプだから本を買ったそうです。みじかいお話ならぼくもよめるかと思いましたが、まだならっていないむずかしい言ばやかん字がたくさんあってこまりました。


 でもお母さんがひとつひとつおしえてくれました。お母さんも分からない言ばはスマホでしらべてくれました。「お母さん、いろんな言ば知っててすごい!」とほめたら「べつにすごくないし! ママあたまわるいから、間ちがってても知らない! 次からはちゃんと自分でしらべてよね!」とまっ赤なかおで言っていました。お母さんはつんでれだと思いました。


 このまえ、そのじゅん文学の人のサイン会に行きました。お母さんはじゅんばんがきても下をむいて、ずっともじもじもごもごしていました。ぼくは「しょう来じゅん文学の人になりたいのですが、どれくらいべんきょうしないといけませんか?」とたずねました。


 じゅん文学の人は、にっこりわらって言いました。


「むずかしい言ばやかん字を知っておくのもたしかに大じだけど、いちばん大せつなのは自分の心の中にえがいた世かいをだれかにつたえようとする思いとゆう気だよ。それさえあれば、だれだってじゅん文学の人になれるんだ」


 お母さんはいえにかえってから「中みまでイケメンとか神か……マジ一生おせる」とこうふんしていました。ぼくは、りっぱなじゅん文学の人になれるよう、これからもがんばります!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 若き母親の推し心と幼子の純真さが交差した作品かと! [一言] この作品で思い出したのが<仮面ライダー論>。 長きに渡り継続し原作者が亡くなっても途切れないのは<子供の視聴を利用した母親の…
[一言] はっ……! もしやこのじゅん文学の人、たなかさんでは!?
[良い点] お母さん可愛いし良いお母さんですねー親子ではじめるじゅん文学♪ 学生時代は勉強嫌いで文学とか見向きもしなかったギャル系ママがイケメン作家がきっかけで本の楽しさに目覚めるとかほっこりしますw…
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