涙色ラプソディー
時計を気にして路地裏を走り抜けて
最終列車
君を見送る新宿駅改札
大きく手を振って
見えなくなるまで
静まり返る南口
暗い闇夜に燻る紫煙が消えていく
涙が流れたのはきっともう逢うことがないから
この繰り返しに未来はあるのか
いい加減な出会いはさよならが必然の偶然
君の鮮やかなシャドーが脳裏から離れない
折り合いのつかない心のまま、闇夜の新宿を彷徨う
はじめましてとさようなら
この繰り返しの中、ありふれたこの街の出来事の1つ
分かってる
でも何処かで期待してしまっている
ふと、百貨店のガラスに映る自分を見た
折り重なる街のほんの一部である自分にため息をついた
頑張らなきゃな
彼女の好きな歌を口づさみ
僕は歩き出した
明日は変わるといいな