第零話 プロローグ
初投稿です。
いろいろ勉強しながら執筆していく予定です。
「はぁ~つっかれた~」
家に着いたとたん鏡花はドサッと買い物袋を玄関に置いてぼやいた。
「そろそろ、まーくん帰ってくるから晩御飯の仕度しないと」
鏡花はそう言うと台所に向かい買い物袋から買ってきた材料を出し始める。着々と料理を進めていると玄関から男の子の声がした。
「お姉ちゃんただいま~。」
声の主がトテトテと台所に顔を出した。
「まーくん思ったよりも早かったね。」
「うん!今日はねクラブ活動なかったからそのまま直ぐ帰ってきた。お姉ちゃん今日は帰りに買い物してから帰るって言ってたし、お姉ちゃんが料理してる間にお風呂掃除とか手伝えるかなって。」
「あ~もう!なんて健気なこと言うのうちの子は!愛いやつめこうしてやる!うりうり~」
感極まった鏡花は叫ぶや否やお玉を置いて、少女にしか見えないような男の子、真那の頭をその豊満な胸の中に埋めて頭を撫で回し始めた。
「お姉ちゃんくるしい~」
「あ、ごめん、つい」
「っぷは~、と…とりあえずお風呂掃除してお湯沸かしてくるね。」
とそう言うと真那は顔を真っ赤にして足早に風呂場に向かって行った。
「やっべ、鼻血出そ。」
そう言いながら鏡花も手で鼻を抑えつつ料理を再開させるのであった。
SIDE 真那
「もう~お姉ちゃんってば僕ももうそこまで子供じゃないんだからあの抱き着きぐせどうにかならないかな~…確かに僕背も小さいし顔も女みたいだし、それなりに自覚あるけど僕だって男なのに…はぁ~お姉ちゃん自分が美人だって自覚あるのかな?」
真那はそうぼやきながらも掃除を終わらせた風呂の自動ボタンを押した。
「あとは洗濯物たたんで終わりかな。」
そう言って洗濯物をたたみ始めしばらくすると、ふと手を止めて
「この生活がずっと続けば良いな。」
と少しはにかみながら呟いた。
SIDE END
「「いただきまーす」」
そうして晩御飯を食べ始めてしばらくすると鏡花が手を止めて真那に声をかけた。
「あのさ、今週の土曜日何処か出かけない?…そろそろ真那が家に来て3年たつでしょ、ちょっと記念に遊びにいこうよ。」
「うん!賛成!行こう、でも何処にいくの?」
「う~ん…まだ決めてないでも候補はあるの、この前公開された映画か遊園地にしようかとおもってる」
「映画が良い!あの映画原作の小説読んでるから見たかったんだ。」
「じゃあ決定ね。たのしみにしててね。」
「うん!」
「…(うっし!マーくんとデート♪)」
「映画楽しみだなぁ♪」
こうして、二人の最後の日常は終わりをむかえるのだった。
翌日の朝
「おふぁようお姉ちゃん。」
「おはよう真那、起きるの遅かったけど、昨日はよく眠れた?(…私は興奮しすぎて眠れなかったけどね…寝ぼけた真那かわゆす♪)」
「大丈夫ちょっと映画が楽しみで寝付くのが遅かっただけだから。」
「そう?じゃぁ直ぐご飯食べましょう、でないと学校遅刻しちゃうわ…お互いに。」
「だね。すぐ食べるよ。」
文字通り直ぐに朝食を食べ通学の準備をした二人は同時に玄関を出て。
「ちょっと待って今家の鍵閉めるから。」
「うん。」
そうして、鏡花が家のドアの鍵を閉めると同時に
「わぁ!なにこれ!?」
真那の足元が光輝き
「真那!?」
真那にてを伸ばして走り寄る鏡花の背後で黒い裂け目が生まれた。
「っつ!お姉ちゃん後ろ!!」
「っへ!?きゃぁぁぁぁぁ!」
二人はこの叫びを最後に地球からいなくなった。