表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/13

国債は借金ではない~国債で信用創造がおきてお金が発行される仕組み~

 前回まで、民間銀行の信用創造について説明しました。


 ここまでのポイントを整理すると・・・

 ① お金はそもそも『負債』だよ。負債として、この世に生み出されている。

 ② 信用創造は民間銀行のお金の発行のシステム、現在、無限にお金を発行できる。

 

 ってことでしょうか。

 

 これから導き出されるのは、

 

 「国の借金1000兆円(国債)は借金でありません!」


 ってことなんですが、なかなか、このイメージがつきにくいと思います。


 ですので、これから、その仕組みを説明したいと思います。


 まず、お金が負債というのは、なんとなく、つかめてきたかと思います。

 簡単にいえば、お金が負債・・・つまり、借金でないお金はない!ってことですよね。

 あなたが握りしめている福沢諭吉は、誰の借金でしょうか?

 そう、日本銀行の借金(債務)なわけです。

 したがって、お金というのは、本質は、借金(=負債)なわけです。


 では、国債は日本政府の借金となります。

 

 ってことは、誰かの資産になってるはずです。


 お金は借金(負債)であり、反対に、誰かの貸し付け(資産)になっているのですから。

 

 この世に存在する人すべてに、この『負債』/『資産』という原則は逃れることはできません。


 お金は『負債』である・・・と同時に・・・『資産』でもあるのです!


 この論理にしたがっていくと、日本国債は、政府の負債であると同時に、誰かの資産になっているわけですね。

 そう、みなさんの資産になっているんです!


 この仕組みは、簡単にいうと、以下の通りです。


 ◇国債によるお金(預金)の発行のしくみ

 ①日本政府が国債を発行します。

 ②その国債をもとに、日本政府は日銀当座預金を借ります。

 ③そして、日銀当座預金を担保にして、政府小切手を発行します。

 ④その政府小切手を、事業者に代金との支払いとして渡します。

 ⑤事業者は、受け取った小切手を、銀行にもっていきます。

 ⑥受け取った銀行は、事業者の口座に、小切手分の代金を『信用創造』します。


 かりに、代金が1億円ならば、事業者の口座に、1億円というお金(預金)が信用創造されていることになります。


 なぜ、1億円が、この世に生み出されたのでしょうか?


 それは、日本政府が国債という負債で、1億円というお金を生み出してくれたからです。


 厳密にいうと、いまは、日本政府は政府小切手を発行していません。

 銀行預金を振替する形で、事業者に、お金を振り込みします。

 ですが、信用創造される原理は変わりません。

 国債という政府の負債により、民間の事業者にあらたなお金が生み出されているわけです。


 しかも、じつは、この流れは無限にループできます。

 つまり、日本政府はなにも失うことなく、事業者に1億円を何回でも発行する事が可能となります。

 (旧作品で解説しているので、ここでは深くふれません)


 したがって、日本政府は、信用創造(キーボードマネー!)で、いくらでも、みなさんにお金を供給する事が可能です。


 え、みなさんの手元には生み出されてないって?

 そんなことはないでしょう。

 たとえば、公務員の人は給料はどうでしょうか?

 すくなくとも、これまで、国債により給料は支払いされているはずです。

 ただ、みなさんの手元では、お給料口座に預金として振り込まれていますがね。


 この流れを信じるも、信じないも、たしかに、みなさんの自由です。

 ただ、信じない人に、こう問いたいです。


 なんで、日本はGDP比率200%の債務残高になっても、国債は超低金利で発行され、世界一安全な資産として運用されているのでしょうか?

 なんで、日本は財政破たん(債務不履行)しないんでしょうか?


 これを明快に説明できますか?

 

 筆者はできます。

 

 なぜなら、上記の通り、日本国債は借金ではないからです。

 単なる、お金の発行だからです。

 さらに、日本国債はお金の発行だと、日本国民以外は分かっているからです。(厳密に言えば、海外の投資家や、財務省官僚でしょう) 


 逆に、国債を返済(償還)してしまえば、日本のお金の流通量は減少していくことになります。


 つまり、国債の償還=日本政府の負債の現象は、反対には、みなさんの資産が消えていく事を意味するんですね。


 だって、そうですよね?

 

 日本政府が負債として国債を発行して、預金というお金を生み出すことで、信用創造されて、民間にお金が生まれているわけです。

 

 すいません、いっきに、進みすぎたと思います。

 はっきりいって、この仕組みを極めつくした筆者としても、書いてて、この仕組みは理解されないだろうなと思います。


 ただ、これは真実なのです。


 なぜか?


 当たり前のことです・・・

 お金は誰かの負債であり、誰かの資産であるんですから、

 「負債と資産という双子はこの世に生まれて、かなしいかな・・・

  めぐりあったときに、この世から消えてしまう・・・それがお金の人生・・・」


 というポエムでいったんしめくくります。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ