国債1000兆円は借金ではありません・・・の理由(統合政府)
いきなり本題です。
「国の借金=国債1000兆円!・・・財政破たんだ!」
「国民1人あたり900万円!」
このようなウソには、反論が何通りかできます。
ただ、事実はひとつなので、
結論は「国債は借金ではありません。たんなる日本円の発行量です」が真実です。
何通りかの反論パターンをみて、最後に「国債はお金の発行量」と進みましょう。
◇統合政府で考える
統合政府とは、日本銀行(日銀)と日本政府をひとつの会社として考えることです。
会社は、それぞれ決算書という成績表をだしています。
この決算書を、日銀と日本政府をひとつで考えよってことです。
国債というのは、日本政府が発行する借用証書です。
借用証書は、お金を借りるときにつくる証明書と思ってください。
いまや、日銀は国債を500兆円ほど引き受けています。
つまり、日本政府の借金に対して、500兆円の債権(資産)をもっているわけです。
かたや、日本政府にとって、国債は債務(負債)です。
簿記で考えると、このような仕組みになります。
※なじみのない方のために、資産と負債を書いておきます・・・
借方(資産) 貸方(負債)
日本政府 500兆円
日本銀行 500兆円
これは、日本銀行が国債という資産(債権)をもっているといえます。
つまり、日本銀行と日本政府をひとつにすると、
資産の500兆円
負債の500兆円
これが打ち消しあって、ゼロ!になるわけです。
そうすると、日本政府の国債残高は・・・
(1000兆円-500兆円=残るは500兆円)
となるわけですね。
日本のGDPは500兆円くらいです。
国債残高をGDP比率で考えると、100%くらいになります。
100%というと、ほかの外国とさして変わりません。
結論、日本は借金大国ではありません・・・
これが統合政府論でありまして、筆者も支持しています。
実際に、日本銀行は、日本政府のグループ会社(子会社)であります。
したがって、統合政府といって、なんら不都合はありません。
これはこれで事実ではあるのですが、そもそも国債は借金ではありません。
日銀がもっていようが、もってなかろうが、まったく関係ありません。
というより、国債が発行されないと、みなさんが使うお金がなくなってしまうんです。
こういう意味で、筆者は、「国債はお金の発行だよ!」というわけであります。
参考に、日銀が日本政府の子会社という資料を載せておきます。
日本政府の出資は55%!
日銀総裁や副総裁も内閣の任命です。
これが子会社でなかったら、いったいなんでしょうか・・・