その2
『前半の総括』
ケン「……主役だったのに酷い目にあった」
樹「もうしょうがねーんじゃねーか?」
作者「後半は皆さんに楽しい旅行部分を追体験していただきますので安心してください。これからお食事に行く予定ですので」
マーラ・アリー・麻梨乃・ティーナ・ラミア『ちょっと作者こっち来なさい』
作者「えっ、ちょ、皆さん待っ……」
作者(うわああああ!)
沙良「……これは自業自得ですね」
桜「ここからは残ったメンバーで楽しく旅行しましょうか」
『帰還』
沙良「あれっ、アリーたちが戻ってきましたよ」
樹「何か作者がやつれてるんだけど……」
アリー「ふふふ、ここからは私たちも参加するから」
麻梨乃「別グループだけど、作者から出演許可をもらったわ」
作者「そ、そんな! それはあなたたちが勝手に……」
アリー・麻梨乃・ティーナ・ラミア(無言の目線)
作者「……どうぞ」
樹(作者弱っ)
桜(この様子だと相当なことされたのね)
『やっと』
ガイン「いらっしゃいま……あっやっと来たか!」
樹「お前の店員役ってここかよ!」
沙良「実質戦力外通告じゃないですか」
アリー「何か気のせいか店員役が板についてない?」
ガイン「いや、それがあんまりにも接客しすぎて慣れちゃって……」
全員(作者め……)
『ガイン過労死』
ガイン「お客様6名様ですね。で、そちらのお客様は5名様ですね。皆様こちらへどうぞ」
ガイン「ご注文どうぞ」
樹「えっと、これとこれとこれとこれとこれで。あ、あとそれとこれも」
沙良「樹さんこれ忘れてます」
樹「あ、じゃあそれもで」
ガイン「以上ですね。では、後ほどお料理お持ちいたします」
アリー「ガイン。こっちも注文お願い」
ガイン「かしこまりましたー!」
ティーナ「ガインと私たち何でこんなに差がついたのかしらー?」
ラミア「触れてやるな。今の奴は顔こそ笑顔だが心は泣き崩れている」
『会計』
沙良「いやー結構食べましたねー」
樹「でも、こんなに食べて大丈夫だったんですか?」
グラン「心配ない。今回の出費は全て作者持ちだからな」
作者「えっそんなの聞いてな……」
ガイン「お会計は35820円になります」
グラン「カードで」
作者「うう……」
樹「何かだんだん作者がかわいそうになって来たぞ」
沙良「いいんですよ。SSのいじられキャラとして出番が増えてるんだからむしろおいしいじゃないですか」
樹「お前は鬼か」
『人員交代』
ケン「ホテルに来てもまだ俺の主役は継続中だぜ!」
樹「気を取り直したならいいんだけど。あ、そうそうミルダさんとグランさんとマーラさんはみんな仕事があるからって帰ったぜ」
桜「皆さん忙しいものね。むしろSSの度に来てくださるのはすごいと思うわ」
沙良(たぶんそれは皆さん目立ちたがりだからなんですけどね……)
『合流』
樹「さて、現在の人数だが……」
沙良「私・樹さん・ケン・桜さん・麻梨乃さん・アリー・ティーナ・ラミアさんの8人ですね」
ガイン「ちょっと待って僕も参加するよ」
樹「ガイン……お前抜けて来られたのか」
ガイン「SS終わったしさっさと辞めてきたよ。店長には引きとめられたけど」
沙良(……それはあそこまで有能な店員はそういませんからね)
『結果』
アリー「で、どうするの?」
作者「……仕方ないですね。私も泊まって5部屋取るので、それで手を打ちましょう……ううっ」
樹(作者が泣いてる……!)
沙良(もうお金ないんですね)
『班分け』
作者「いつも同じペアだとつまらないので、今回はくじを用意しました。誰と組むかはお楽しみと言うことで」
アリー「……ふふふ」
沙良「どうしたんですかアリー?」
アリー「ここで適当な班分けをして恋愛に発展してくれれば、私は色欲の悪魔見習いとしての役目をまた1つこなすことができる。ふふふ」
樹「……なあ、やっぱり普通の組み合わせでいいんじゃねーか?」
桜「アリーさんがあまりにも危険よね」
作者「いえ、たぶん大丈夫ですよ。この小説女性比率のがやたらと多いですし」
樹・桜「ああー……」
『1部屋目』
樹「俺と泊まるのはアリーか」
アリー「こんなところで引きの良さを発揮してしまうとは……」
樹(俺としてはアリーを見張っておけるから良かったことになるのか?)
アリー「いや、でもこれは考えよう。私自身が樹とひと夏の過ちを犯してしまえば……」
樹「おいやめろ顔が怖いぞ。しかも今夏じゃねーし」
アリー「そしてあんなことやこんなことをふふふふふ」
樹「早く帰ってこい!」
『2部屋目』
沙良「私と泊まるのはティーナですか」
ティーナ「面白い班分けになったかもー」
沙良「……その語尾伸ばすのどうにかなりませんか?」
ティーナ「これがないと私のキャラ立たなくなるから無理ー」
沙良「変な自覚がありますねあなた」
『3部屋目』
ケン「主役の俺と同じ部屋なのは……」
ガイン「僕だね」
ケン「……ガインか。何か嫌な予感がするぞ」
ガイン「奇遇だね。僕もだよ」
ケン「そう、まるで俺が空気になるかのような出番の少なさになりそうな」
ガイン「それは僕に失礼だろ」
『4部屋目』
桜「ペアが麻梨乃さんで良かったわ」
麻梨乃「そ、そうね」
麻梨乃(桜さんと2人きりは危険な気がするんだけど、まさか作者が謀ったんじゃないでしょうね)
桜「とりあえず部屋に向かいましょうか」
麻梨乃「え、ええ」
桜「……どうしたの?」
麻梨乃「な、何でもないから!」
桜「あっ、ちょっと麻梨乃さん! ……行っちゃった」
『カードキー』
麻梨乃「あ、焦って逃げてきちゃった」
麻梨乃(でも鍵はあるし大丈夫よね)
カードキー『ピピピピ』
麻梨乃「……あら?」
カードキー『ピピピピ』
麻梨乃「開かないじゃないどういうことよ!」
『5部屋目』
ラミア「何だか外が騒がしいような気がするが」
作者「何かあったんじゃないですかね? まあ、他の部屋は他の部屋ですし、こっちはのんびりしましょうよ」
ラミア「ずいぶんな物言いだが……ところで、たとえ作者と言えどもキャラの扱いの酷さに関しては私たちが文句を言う権利はあると思うのだ」
作者「えっ、いきなりどうしたんですか構えて。ちょっと待」
ラミア「問答無用!仕置き続行だ!」
作者(うわああああ!)
ケン「何だ何だ?」
ガイン「たぶん作者が襲われてるね。僕も何かやろうと思ったけど、この分だと何もしなくて済みそうだ」
ケン「お前も意外と根に持つタイプだな」
『一時停止』
作者「……私が襲われたところで終わってしまいましたけど、このSSは次回も続きます」
沙良「登場キャラ全員出たのにまだ続くんですか?」
樹「ガインとかまだ出番少なめだしな」
マーラ「それより私の出番もうおしまいなの?」
グラン「わしたちには本職の仕事がいくつもあるだろ。いつまでもベルゼブブに任せておくのも申し訳ないしな」
ミルダ「そうじゃ。ここにいると仕事が進まぬ。残りは沙良たちに任せて帰るぞマーラ」
マーラ「あーん待ってお姉さまー!」
樹(やっぱり今回のSSで一番気の毒なのはマーラさんじゃ……)




