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タマを連れてきてください(666文字童話)

 都会生まれのまっこさんは小学生の間祖父母の田舎で暮らすことになりました。

 両親の仕事の都合です。

 田舎には見たことがないものがたくさんありました。

 荷物を運ぶ一輪車もその一つ。

 お弁当や水筒を乗せ畑に行き帰りはとれた野菜などを乗せて運びます。

 田舎ではそれを「ねこぐるま」略して「ねこ」と呼んでいました。

 田舎の家ではいろんな動物も飼っておりました。

 ペットの犬猫はむろん、にわとり、ぶた、そして、やぎ。

 ある土曜日、半ドンで家に帰ったまっこさん。

 昼食の横におばあさんの置手紙を見つけました。

 【じいさんにねこをもってくるようにいって】

 食事を済ませたまっこさんはおじいさんを探しましたが見つかりません。

 畑にはまっこさんが昇れるお気に入りの木があり、まっこさんは早く木登りがしたくて待ちきれませんでした。

 そこでおじいさんに置手紙をすることにしました。

 【おばあちゃんからです。はたけにタマをつれてきてください】

 これで一安心とまっこさんは一人畑に行きました。

 畑につくとまっこさんは得意げに置手紙をしてきたことを話しました。

 手紙の文面を聞いたおばあさんは大声で笑い転げました。

 まっこさんもようやく勘違いに気がつきました。

 すぐに家に帰ろうとしましたがおばあさんに止められました。

「運ぶのは明日でも大丈夫だよ、たくさん遊びなさい」

 まっこさんは木に昇ったり、甘かったりすっぱかったりする果実をつまんで食べました。

 空が茜色になるとおじいさんが二人を迎えに来ました。

 両手でねこ車を押しています。タマはいません。

 ねこ車にたくさんの野菜を積みこむと三人は仲良く帰りました。

 

長い間お読みいただき本当にありがとうございました。



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