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蛙の合唱 パート 1 (200文字)
下戸下戸 下戸下戸……(とろとろしてんじゃないよ?)
庭先から 軒下から 二日酔いの朝 頭内に響き渡る合唱
「うっさい! あたいにもいろいろ事情ってものがあるんだよっ!」
べったり張り付いた窓ガラスの緑の腹に向け 怒鳴りつけてみたけれど 奴らは歌い続ける
下戸下戸 下戸下戸 下戸下戸……
白い脳内にようやく血が巡り始めると
それが生きれ生きれに聞こえて
小さな緑の命に励まされているような錯覚に陥った
そう生きねば、だ!
下戸下戸 下戸下戸……(とろとろしてんじゃないよ?)
庭先から 軒下から 二日酔いの朝 頭内に響き渡る合唱
「うっさい! あたいにもいろいろ事情ってものがあるんだよっ!」
べったり張り付いた窓ガラスの緑の腹に向け 怒鳴りつけてみたけれど 奴らは歌い続ける
下戸下戸 下戸下戸 下戸下戸……
白い脳内にようやく血が巡り始めると
それが生きれ生きれに聞こえて
小さな緑の命に励まされているような錯覚に陥った
そう生きねば、だ!
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