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ノーネームエネミー

レイ・フオーレス、アベル・ボスコ、マリア・シラカワ。三人はイーグル小隊として資源惑星から宇宙船スペースジェイルに帰艦するのだった。だが、そこには誰もいなかった。





男は息も絶え絶え、壁づたいに歩きながら指令室を目指した。[タッ………確か入港ドックからイーグル小隊が帰艦した。…………グフッ…………彼等は知らないのだ。何が起こったのか。………早く伝えなければ。逃げろと]




三人は指令室へ戻る所だった。





[………ですがね、アベル先輩。おかしいでしょ?誰も出迎えが居ない。それにエレベーターの電源も落ちていた。指令室には誰もいない][確かに。マリア。俺も市街地に出て気がついた。警戒体勢らしいな。しかもエマージェンシーレベルファイブ。最終警戒体勢だぞ。映画の予告編なんかじゃない!][そうなの?大体にしてアベルの推測も訳が判らないわよ。宇宙人なんて。何でそんなのと交流なんて…………濡れてる。何コレ。ペロッ………血ね。まだ暖かいわ][血だと!何事だ!][ヘッ?…………キャーッ!]マリアはビックリして腰を抜かした。[こっちです。先輩方!指令室に人がいます!早く医務室へ!]アベルはレイの後に続き指令室に入った。男は苦しそうに息をしながら床に倒れていた。




[オイ!大丈夫か?レイ!肩を貸せ!急いで運ぶぞ][待って。とりあえず、止血をしないと。こんな場所に輸血剤は無いわよね。とりあえずコレで止まるはずよ]マリアは結わいていた髪をほどいた。




[さすが救護学校卒業だな。馴れた手つきだ][アア。レイ君。そこに冷蔵庫があるでしょ?水をくれるかしら。患部にかけて。それから少しづつ口元へ]





[カハッ…………ウググッ…………][気がつかれましたか?大丈夫ですよ。ここでは応急処置しか出来ません。医務室まで送りますから][オイ!あんた!何があったんだ!エーッ][アベル!今は安静に。回復したら聞きましょう]




三人は指令室から医務室へ向かった。レイとアベルは肩を貸し、後ろからマリアがついていく。[ッタク。最悪だぜ。酔いもさめちまった。オイお前、終わったら一杯おごれよ。ナッ][マリアさん。このキズ尋常じゃありませんよね][エエ。引っ掻きキズみたいな爪跡ね。でも不思議なのよ。傷口はシャープなの。普通はあり得ないわ。引っ掻きキズはね、普通はむしりとる様な感じだからボロボロなのよ。この人は違う][で、殺人事件か?警察を呼んだ方が良いのか?]





三人は傷ついた男と共に医務室へ入った。部屋は暗かった。レイとアベルは静かに寝かし、マリアは壁のスイッチをつけ、灯りをつけた。[誰かいませんか。急患です。見てください]




ガターン!扉を開ける音がして三人は振り向いた。ロッカーから女の子が出てきた。[マリア先輩!先輩じゃないですか!ご無事で?][カオリ!カオリ・ナギサよね。ここに居たの?まあとにかく急患なんだけど止血剤はある?][急患?彼等じゃないですよね。見せて下さい。止血剤ならありますよ][彼等?オイ、お前!何が起こったのか知っているのか?ここで][エエ………マア。隠れてましたから。そこのロッカーに。マリアさん。そこのベットに]二人は協力して患者を見た。





[これで大丈夫ね。ありがとう。カオリ。で…………何が起こったの?ここで][………詳しくは知らないんです。いきなりなだれ込んで来て、すぐに警戒信号が発令されて…………私も知らないんです。あれが何者か][とにかく、人では無い。そうだな][エエ。そこの人もおそらく彼等に……………][殺人事件では無さそうだな。ちょうどいい。とりあえず今日は休むか。ここで。あんたも疲れたろ。ごくろうさん][待って下さい。今から流しますから。監視モニターの映像を。コレですか?]レイはパソコンにUSBをセットした。[………違う。コレじゃない。私が見たものは。まだ居るの?][違う?君が見たのと?じゃあコイツらは?][レイ!焦る気持ちは判る。だが、彼女だって辛いんだ。今日は見逃してやれ][わかりました。一応、カギ掛けておきますよ。それから電気も暗くしますね]





四人は床についた。





続く

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