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4層の街

第4層についた7人はそれぞれ町の中を見て回ることにした。バロックとミナミはそれぞれ加治屋町号の素材店を見て回るとのことだ。ブランとパルスはどんなモンスターがいるのかとモンスターが出るフィールドに向かっていった。残ったカイとノワール、それにマリンは特に目的もなく町の中をぶらついてみる。



「すでにそこそこプレイヤーが来てるな」

「そうですね。上位ギルドの人たちは下のプレイヤーを介護して連れていけますからね。有力なプレイヤーが多いギルドのメンバーは簡単にここまで来てるでしょうね」


目の前に広がる光景。地面は砂でおおわれており、若干歩きにくい。ステータスを見ると『砂の上』というデバフがかかっている。どうやら、砂の上では移動速度が10%ダウンするらしい。当然、それを防ぐスキルや装備品は存在している。また、上空には煌々と輝く太陽があたりを照らしていた。このゲームの昼夜はリアルとリンクしている。カイはゲーム上のタイマーを見る。そこには23:32と書かれていた。第4層はリアルのタイムにかかわらず、常に昼間になる様子であった。これに関しては運営からのお知らせに載っていた。


大通りに立ち並ぶ店はほとんど食べ物屋であった。そこに並んでいるのはそれこそ海の家と同じような商品ばかりだ。カイたちは適当な店の店頭で、かき氷を頼む。3人はそれを食べながら、奥へ奥へと進んでいく。



「このまままっすぐ行くと海に出そうですね。一部は町の中判定らしいので、モンスターが湧かなくて遊べるみたいですね」

「それならちょっと見に行ってみるか」


3人は同意して、大通りを進んでいく。しばらく歩くと、店が途切れ、目の前に海が広がった。そこには数人のプレイヤーが砂浜で座ったり、泳いだりして遊んでいた。



「少しここで休んでいくか」


カイの提案に二人は同意する。どうせならと、マリンは海の中へと入っていく。『水泳』のスキルを獲得しておくつもりである。残ったノワールとカイは近くでスイカ割りをしているのを見て、やりたくなったので、店まで戻ってスイカを買う。スイカ割り用のスイカが売られており、食べることはできないが、かなり安価で購入することができた。それならとカイは10個ほど購入した。



「じゃあ、俺から行くぞ」

「はい、頑張ってください!『ブラインド』!」


ノワールの『ブラインド』によってカイは『目つぶし』の状態異常が付与される。幸いにもこの状態異常は最近追加されていた様子で、『目つぶし耐性』のスキルをカイは持っていない。そのためこうやってスイカ割りに使用することができる。


「もっと右ですよ! そう、そのまままっすぐ。 そこです!」


ノワールの声に合わせてカイは手に持った木の棒を振り下ろす。攻撃力がほぼ皆無の武器であるが、スイカ割りをする上では問題ない。振り下ろした棒はきれいにスイカを捉えて、真っ二つに割れる。スイカはその後、光となって消えていった。

それと同時にファンファーレが鳴る。どうやら新たなスキルを手に入れたようだった。

カイはそのスキルをノワールと共に見る。そこには『スイカ割り』と『勘斬り』と書かれていた。


技スキル『スイカ割り』

・スイカを破壊する

《敵の目の前にスイカを出現させて、それを剣で破壊して攻撃》


技スキル『勘斬り』

・『目つぶし』状態または『幻惑』状態にかかった状態の初撃の攻撃を当てる

《攻撃力の30%の威力で攻撃。『目つぶし』状態、『幻惑』状態なら初撃のみ必中、威力が100%》



「まあ、ゴミスキルなのかな。『勘斬り』の方は使い道あるかもしれないけど」

「この言い方だと、『勘斬り』は通常時に使うと攻撃力の30%で使うあまり使えない技ですけど、『目つぶし』、『幻惑』なら必中と言うのは面白いかもしれませんね。回避率が高いモンスターでも必中ということでしょうし」

「ああ、そう言う使い道があるのか。それは便利かもしれないな。後で攻撃力が高い、ブランかパルスに渡すか」

「そうですね。彼女たちも『目つぶし耐性』はまだ持っていませんし、こちらから能動的にうまく使えるかもしれません。ところで次は私もしたいのですが」

「ああ、わかったわかった」


カイはインベントリからスイカを出したのち、ノワールに木の棒を渡す。同様にしてカイは『ブラインド』を使ってノワールを目つぶし状態にして、スイカ割りを楽しんだ。といっても2人でやるものではないとすぐに気づいて、7つスイカは余ったのだが。



そうこうしているとマリンが海から帰ってくる。陸上に上がると濡れていた体は乾くのだから便利なものである。


「どうでした? 何か面白いものでもありましたか?」

「いやあ、特になかったわね。でも水中は結構きれいだったわよ。あまり奥に行き過ぎるとフィールドに出ちゃうから遠くまではいけなかったけど」

「まあ、安全に『水泳』のスキルをとるための場所って考えられるな。後は普通に楽しむためか」



3人がその後、他愛もない会話をしながら町の中心へと戻っていると、カイのもとへメッセージが届く。それはリクからであった。

そこには『極大衝撃波』は、2層の西のフィールドボスモンスターと戦っていたら偶然手に入ったとのことだった。取得条件は、炎属性のスキルでとどめを刺すというものであった。



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