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3層ボスとの戦闘

無事北のフィールドボスを討伐したカイたちは3層へと向かった。どうやらほかのメンバーたちもログインしてきたようで4層へ向かうためのボスを討伐するためである。


やがて3層の入口へとたどり着く。そこにはすでに残りのメンバーであるマリン、バロック、パルスが待機していた。


「すまん、待たせたな」

「いや、それほど待ってないからな。大丈夫だぞ。……ところで、なんでブランは水着なんだ?」


そう言ってバロックはブランを指さす。ブランは再び同じように説明する。


「この装備が一番、強いんだよね」

「はあ、そういうことか。それなら俺がもっと強い装備作ってやるからそんな恰好でうろうろするのはやめろ」

「ほんと!? 助かるよ。でも現状一番強いのはこれだから開放ボスにはこれで行くね」


そう言ってブランは胸を張る。それを見たカイとバロックは少し赤くなりながらうなずく。



「では、採集クエストを終えて、開放ボスのもとへ行きましょうか」


ノワールの指示に従ってそれぞれで集めた素材を分配して採集クエストを達成させる。

採集クエストは3層の入り口のすぐそばにいるNPCに素材を渡せばそれでクリアなのですぐである。

7人全員が採集クエストを達成させ、鍵のようなものをそれぞれ受け取る。これを持っていると、その3層の開放ボスがいるダンジョンへ潜ることができる。ダンジョンは北の方角にある。7人でパーティを組んで向かう。道中は極力戦闘を避けるように進んでいく。

3層はまだあまり地形が分かっておらず、攻略サイトにも載っていない。しいて言えば、素材集めで3層を担当していたブラン、バロック、マリンは若干土地鑑があるといえる。バロックは盾役にも慣れるためバロックに先導してもらいながらダンジョンへと向かっていった。


しばらく歩くとそのダンジョンにたどり着く。そのダンジョンの道中はそこまで長くないらしく、入り組んだ地形もしていない。7人はそれぞれカギを使ってダンジョンを開放した。

ゆっくりと奥へ進んでいく。基本一本道で、出てくるモンスターもさほど3層のモンスターと変わらない。特に何事もなくボス部屋までたどり着いた。


「みなさん、準備はいいですか? 行きますよ」


ノワールがボス部屋の中に足を踏み入れる。その瞬間残りのメンバーはその部屋の中にテレポートされた。

7人の目の前には巨大な岩石が現れる。


3層の開放ボス、魔人・ロックである。5mほどのゴーレムの姿をしたそれが行く手を阻む。このモンスターは防御力が高く、炎、闇、風属性の耐性が高い。一方で水属性が弱点である。


ロックは拳を振るい、7人に向けてパンチを繰り出す。パルスは一歩前に出てその攻撃を完璧に防ぐ。それと同時に、ブランとノワールがそれぞれ左右に展開する。ブランは単独で、ノワールは後ろにカイとマリンがつく。

バロックはそのまま正面に突っ込む。


「うおおお!!『破砕連撃』!!!」


『破砕連撃』によってロックの防御力は減少する。ロックの腕がバロックを弾き飛ばす。その隙にブランが懐に入り、『斬斬舞』を放つ。まだ、ブランの攻撃力は上がっていないため与えるダメージは少ないがそれは加速していく。

その間にも、ノワールは水魔法をロックに入れていく。いつもと違って闇魔法の耐性があるため、『極大暗黒弾』は使用しない。マリンとカイはそれぞれ、ノワールの魔法が通りやすいようにバフとデバフの魔法を繰り出して支援する。

ミナミはパルスの後ろから爆弾を投げてロックのヘイトを買う。ロックの攻撃はすべてパルスが受け止めていた。


「そろそろいいかもな!」



十分に『破砕連撃』を入れたバロックは一歩後ろに下がり、パルスのもとへ走る。それを見たパルスは『バトルスイッチ』を使用して攻撃力と防御力を入れ替える。


「バロック、助かる。行くぞ」



バロックはパルスの盾となる。ミナミはそこから離れてカイたちに合流する。ロックの攻撃は3つの集団に分散されている。ノワール、ミナミはカイとマリンが、パルスはバロックが、ブランは自分自身でその攻撃を防ぐ。


そしてゆっくりと近づいていたパルスがロックの正面へ立つ。

巨大な大剣を振りかぶると、それを一気に振り下ろす。


「そら!『断裂剣』!!」



その理不尽な攻撃力はロックの体力を一気に半分まで削る。若干クールタイムが長いため連発はできないが、その攻撃力は通常攻撃でも十分な威力を発揮する。

パルスとブランの攻撃が見る見るうちにロックの体力を削っていく。半分を切るとロックの行動パターンが変わるのだが、その速度の前では変化していることに気づけない。

新たな攻撃として岩を投げてくる。が、それの攻撃はそれぞれ防がれる。

カイたちのもとへ飛んできた岩はノワールが魔法で、ミナミが爆弾で撃ち落とす。その間にロックの体力は3割を切っていた。

攻撃力がほぼ最大になったブランは『極連水泡』を放ち始める。四方八方にランダムに飛ばすためゴーレムに当たるのはわずかであるが、当たったときのダメージはでかい。

ここで、マリンも攻撃に参加する。



「そろそろ終わりそうだから、私も飛ばすわね!!『幻影の一撃(ファントムコリジョン)!!!』」


MPをすべて消費して放つその大技はロックの残りの体力の大半を持って行ってしまった。

後はすぐである。パルスとブランの攻撃によってその体力は一瞬にして0になった。



「終わりましたね。あまり強くはありませんでしたが、これで4層ですね」

「そうね、流石にブルスターほどの強さはなかったようね」


実際3層開放ボスの難易度は第一回のイベントの高位レイドモンスターである飛翔するドラゴンより若干強いくらいである。それよりもさらに2人増えたパーティであれば楽にクリアする。


「4層楽しみだね。どんな敵がいるのか私、ワクワクするね」

「だな、4層は海があるらしいからな。楽しみだ」

「ちょうど水着も買ってるしね。水中での戦闘に慣れさせるために2層、3層では湖が多かったのかもね」

「だろうな。とはいえ、4層まで、水につからずに突っ込めるからあまり意味はなさそうだけど」

「確かに」



カイとブランは笑いあう。


「では、4層に向かいましょうか」



7人は転送ゲートへと足を踏み入れる。そして、4層の町の中心へと飛ばされる。



7人の目の前に広がっていたのは、海の家のような建物が立ち並ぶ町と、一面の砂浜、そして遠くに見える青く広い海であった。


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