第二回イベント終了
カイは優勝者インタビューを受けていた。
「なんと、大手ギルドではないところから優勝者が出ました! 一言どうぞ!」
「ありがとう! 一緒に戦ってくれたみんなのおかげで優勝できました! ノワールとミナミに感謝します!」
「Bグループの優勝、カイさんでした! さらに続いてCグループ優勝者のブランさんにも話を伺いたいと思います。ブランさんも『白と黒の道』のメンバーなんですよね?」
「はい! 強敵も多かったですけど優勝できてよかったです。皆さん、ありがとうございました」
優勝インタビューが終了する。観客は『白と黒の道』というギルド名と、『魔獣使いの咆哮』を使ったカイの名前を深く胸に刻み込んだ。
カイとブランがギルドハウスに転送される。他のメンバーも笑顔で待っていた。
「おめでとうございます。まさかブランも優勝してるとは……」
「おめでとう。私は負けちゃったけど、モニターで応援してたわよ!」
「おめでとう! やったなカイ! これでお前もトッププレイヤーじゃねえか?」
それぞれがそれぞれに声をかける。カイは照れながら返事をする。
「いやー、運がよかったよ……。『光の太陽』と『闇の魔術団』がつぶしあってくれたから勝てたんだ。ルールに助けられたって感じ」
「言われてみれば確かにルールは良かったかも。私は敵を狩ってるだけだったけど、それだけで攻撃力が上げられたし」
二人は笑いあう。
「まあまあ、勝ったのには違いないじゃねえか。祝いだ!祝い。適当に食いもんでも買って、パーティでも開こうぜ!」
「賛成ね。お金は……ちょっと怪しいけど足りそうだから」
「では、何か買いに行きましょうか。何にします?」
わいわいと盛り上がっていると、ギルドハウスのベルが鳴る。ノワールが扉を開けるとそこにはミナミが立っていた。
「誘われてきたんだけどー。ここで合ってるよね?」
「はい、大丈夫です。ようこそ! ここが『白と黒の道』のギルドハウスですよ!」
ミナミはふーんと言いながら、ギルドハウスの中に入っていく。
「ん? 誰だこの、……ボウズ? 嬢ちゃん?」
「嬢ちゃんだよー。さっきのイベントでノワールたちに誘ってもらったんだ。僕もここのギルドに入れさせてもらうね。名前はミナミ。よろしくねー」
ミナミはギルドハウスを見て回る。調合スペースを見つけると分かりずらい表情ではあるが確かに興奮している様子だった。
その後、ミナミをギルドメンバーとして登録すると、6人で食材を買いに行く。ミナミが腕を振るって料理を作ってくれるとのことだった。
その日は、夜遅くまで、絶品のミナミの料理を食べながら、6人で騒ぎあった。
次の日、カイが学校に行って席に着くと、後ろから強くたたかれる。振り返るとそこには陸也が立っていた。
「おいおい、やるなあ海斗! まさかあんな手段が残ってるとは思ってなかったぞ!」
「いや、本当にあんな勝ち方で申し訳ない」
「ははは、そんなこと言うなよ。あれでも勝利は勝利だ。ちゃんと誇れよ。あ、あとジュースはちゃんとおごれよ?」
ははは、と笑いあっていると、空大がやってくる。
「朝から元気だね。二人とも。あ、そう言えば海斗は優勝してたね、おめでとう」
「ああ、ありがとう空大。そう言えば空大はどうだったんだ?」
ぐっと空大は唸る。
「結構すぐに負けたよ……。ベルンになすすべもなく殺されちゃった」
「やっぱうちの団長はやべえなー。いつかそこまで行ってみたいんだがな」
「そういえば、他のグループって誰が優勝したんだ? BとCは俺らってわかってるんだが」
「マジ? 調べてないのか。珍しいな」
「いやー、昨日は浮かれちゃって」
「このう! このう!」
陸也が笑いながら軽く小突いてくる。
こほん、と咳ばらいをすると、陸也はカイにだれが優勝したか伝える。
「まあ、Aグループは我らがベルンさんだ。で、BとCがお前とブランだろ。Dは俺らのサブギルドマスターであるジョゼ森田さんだ。Eは『大空転生』っていう、俺や空大のところほどではないが、巨大なギルドのマスターであるスカイだ。まあ名前は聞いたことあるだろ。それでFが空大のところのウインさんってわけだ」
「へえ、Eグループは光でも闇でもどっちでもないプレイヤーが優勝したんだな」
「まあ、あそこは運よく相性がいいメンバーが集まっていたらしいしな。俺も、スーナと一緒のグループだったから優勝は貰ったと思ったんだがな」
と、ここまで話して陸也はしまったと、口を閉じる。
が、それは遅い。そう言えばと、海斗はスーナのことを聞く。
「別に、ただ一緒にプレイしている仲間なだけだ」
陸也はどんっと言い張る。が、口元が若干緩んでいる。それに気づいた海斗はさらに問い詰める。
「えー、これはただの仲間って感じはしないんですけどねー。どう思いますか? 空大さん」
「そうだねえ。面白そうな話だと思うよ。僕にも聞かせて!」
「ですなあ。昼休みにたっぷり話を聞きましょうかねえ」
「そうだね、楽しみにしているよ」
二人は陸也に一緒にいた盾役のプレイヤーについて昼休みの間、問い詰めた。
陸也は終始、顔を赤くして何も答えたくない、の一点張りであったが。
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第二回イベントについて語るスレ part3
34:名無しの戦士
おいおいおい、ブランちゃん優勝したぞ!!!!
35:名無しの魔法使い
そうだねー! 野菜さんに勝ったから、もしやと思ったんだけどほんとに優勝してしまうとはね
36:名無しの騎士
いや、ブランちゃんもだが、Bグループもすごいぞ。カイってやつが優勝したんだ
37:名無しの剣士
カイ? 聞いたことないな。そんなに強いプレイヤーなのか?
38:名無しの騎士
なんでも『白と黒の道』のメンバーらしい。ほら、ブランちゃんのところの
39:名無しの剣士
うええ。まじか。そんなに実力者が揃ってるんならやばいかもな
40:名無しの騎士
だけどまあ、見た感じスキルが変わったスキルを持ってるって印象だったな。あんまり強そうではなかった
41:名無しの魔法使い
けっこうやばいギルドかもねー。はあ、私も大手に拾ってもらったけどそこに入ればよかったかな
42:名無しの戦士
そう言えばメンバー募集してないのか? 次のイベントはギルド対抗戦だしそれでもメンバーは揃えておいた方がいいだろうに
43:名無しの魔法使い
公には募集してないみたい。でも、ギルドマスターに頼んだら入れてもらえるんじゃないかな
44:名無しの騎士
ああ、ギルドマスターってあの魔法使いの子か。縄に縛られてえちえちになってた
45:名無しの武道家
なにそれ、詳しく
46:名無しの盗賊
kwsk
46:名無しの魔法使い
もう。かわいそうにね、その子もそんな目で見られるなんて
97:名無しの戦士
まあとにかく、次のイベントまでにはかなりの期間があるから、『白と黒の道』の情報を集めておかないとな
98:名無しの魔法使い
そうね、私もギルドに貢献できるように頑張るわ
99:名無しの盗賊
じゃあまた、次のイベントのスレでな!
103:名無しの騎士
>>99 毎回そう言って、すぐにどこかで書き込んでないか?
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