コントロール
波瑠音ちゃんの隣をゲットしたオレは、クラスの男子から、良いなぁって視線をグサグサグッサリ浴びましたね…。
ですが、すぐに…
でもまぁ、広大なら恋愛には発展しないだろうからいっか…みたいな表情でみなさん元通りの談笑に戻りましたね。
はい…そりゃそうなりますよね。
学年一の美少女と、おデブなんてさ…
もうさ、
美少女、おデブを引き連れ大冒険!
っていうゲームのネーミングがピッタリってくらいな…ね…。
そもそもみんなは、知らないからね。
波瑠音ちゃんが、過去のオレにおもいを寄せているってね。
そもそも波瑠音ちゃん自体も、オレがあの時のスポーツマンってことに気づいておりませんけどさ…
…
仕方ないよ…。
うん。
全部、自業自得なんですからね。
…
そして自己反省しながらのお席の大移動開始です。
とりあえず、気持ちばかりのお辞儀をお隣さんとして、机と椅子を持ち目的地のとてもよい立地条件の場所へ視線を向けて移動いたしました。
隣に波瑠音ちゃん。
お隣さんが波瑠音ちゃん!
もうさ、鼻歌をうたいながら移動したよね。
あ、心の中でね。
なんなら、心は踊りだしておりましたよ。
こんな重いものを大移動するなんて普通、苦でしかないのに、なんでこんなに素敵な気分なんでしょうね。
さぁ、お花を摘みに行きましょう?
くらいのテンションです。
どんなんだって…?
まぁ…正直よくわかりませんけどウキウキですよ。
ウキウキのオレは、心と反面に真顔ですよ。
もうさ、ニヤニヤしたいのは当たり前ですけどね…波瑠音ちゃんのお隣に引っ越してすぐに、キモい認定されては元も子もありませんからね。
だから自然な感じで
「あ、よろしく」
とご挨拶いたしましたよ。
引っ越し祝いに消しゴムでもプレゼントすればよかったね。
でもさ、今日消しゴム一個しか持ってないんよ。
たまにポケットから、もう一個出てきたりするんですけどねー…。
タイミングが悪いです。
今日は、持ち合わせがありません。
仕方ないから挨拶回りは、なしですね。
残念です。
かと思ったらさ、波瑠音ちゃんが引っ越して早々に、探し物をしていたんですよ。
「天音さん?なにか探しもの?一緒に探そうか?」
と、早速話すきっかけができました!
すると波瑠音ちゃんは、
「あー…シャーペンの芯忘れちゃったっぽいんだ」
って言いながらシャーペンをカチカチさせて見せてくれた。
チャーンス‼︎
「これ、よかったら一本あげるよ。引っ越し祝いに」
「え?引っ越し祝いって、広大くんって面白いね。でも、助かる。ありがとう」
と波瑠音ちゃんは、シャーペンの芯を受け取ってくれた。
いや〜、これからいつまでお隣さんかわからないけど、楽しいスクールライフが待ち受けている予感でしかありません。
これから部活のこととか、諸々話にはなが咲きそうです。
すでにオレの脳内は、お花畑ですけどね。
波瑠音ちゃんは、めちゃくちゃ美人なのに気軽にオレにも話しかけてくれた。
びっくりしたのは、毎朝笑顔でおはようって挨拶してくれることだ。
デブにも優しい波瑠音ちゃん。
昔から波瑠音ちゃんは、誰にでも優しかったんだ。
かわってしまったのは、オレだけだ…。
でも、波瑠音ちゃん‼︎
待っててね‼︎
オレ、かわるからね‼︎
そう誓い、より一層ダイエットに励みました。
つらくね?三日坊主になるんやないの?
って脳内小悪魔が囁いたけど…全然そんなことなく、なんならやればやるほど効果も得られて頑張りたい欲が溢れ出ていた。
部活もはじめはついていけるか不安だったけど、肺がいがいといい活躍をしてくれてそこまで苦しいってことがなかったのは、救いだった。
でもさ、やっぱりなんかいまいちやる気湧かないな…みたいな時もたまーにありますよね。
特に休日とかね。
丸一日あるから、いつでも開始できるし…ってね。
そんな時は、音楽ですね!
ノリノリのテンションが上がる、大好きなうたをかけると、一気にやる気アップですわい。
でさ、やる気アップしすぎておかしなテンションのまま夜になってしまうことも多々あるわけなんですよ。
そんな時は、読書をすると一気に脳内がおはなしの中へと引きずり込まれて、そしてそのうち夢の世界へといざなってくださるんですわい。
自分のコントロールをうまくできるオレ。
やっぱりすっばらしいよ!
オレって!
ここだけのはなし…
オレは褒めて伸びる子なんです。
たぶんね…
知らんけど…
…
続く。




