表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学年一の美少女がどうやら過去のオレに片思いし続けているらしい…こんなデブでごめんなさい…からの巻き返しに挑戦した結果  作者: 猫の集会


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/11

一歩前進?

 その日からオレは、とりあえずご飯をゆっくり噛んで食べるように心がけた。

 

 いきなり母さんにダイエットメニューお願いするのも、材料の買い出し頼むのも悪いから、とにかく人にお願いする前に自分ができることから始めた。

 

 

 とにかく簡単にできることって言ったら、ゆっくり食べるのと、もう一つある。

 

 それはお水だ。

 

 オレはあまり水を飲まない。

 

 でも、ご飯前に水を飲んでなんなら食事中も水を飲むように心がけたら、そんなに爆食せずとも、満腹になった。

 

 水、意外といけるかも。

 

 

 てなわけで、次の日の朝も水を飲むことにした。

 

 けど、冷たいからやめた。

 

 

 なのでレンチンできるカップに水をいれて一分チンしたら、なんと白湯ができた。

 

 

 これはゴクゴク飲めた。

 

 オレは、知らなかった。

 

 幼少期、あんなに水と戯れていたのに…こんなに水が役立つなんて。

 

 

 水のありがたさを知り、いつもよりめっちゃ早く学校に向かった。

 

 

 …

 

 なぜだろう。

 

 オレはなぜか学校の体育館にいた。

 

 

 …

 

 

 シーンとした体育館に、オレはポツンと貸し切り状態。

 

 そして、心躍らせていた。

 

 倉庫にボールとかあるよね…

 

 少しお借りしちゃおうかな…

 

 いいよね?

 

 ってなわけでバスケットボールを手に持ち、ボンボンとドリブルをすると、静かな体育館にボールの音が響いた。

 

 おぉ〜‼︎

 

 なんかワクワクしてきた。

 

 もしかしたら…いけるかも‼︎

 

 オレはアニメの主人公気取りでドリブルしながら、走り出した。

 

 

 ボンボン、ボンボンボンボン

 

 キュッ

 

 バゴーン‼︎

 

 シュッ

 

 ドスン

 

 アニメでみたダンクシュートをやってみたら、いがいと一発で入ってしまった。

 

 まぁ、オレは無駄に背が高いからだろう。

 

 それに、水泳をやっていたから蹴伸びのおかげで、あしもジャンプ力が知らない間についていたのかもしれない。

 

 

 ただの奇跡かもしれないけど、ただやってみたかっただけなので、まぁよしとしよう。

 

 腕も完全に痛みはなかった。

 

 そりゃそうか。

 

 手術してかなり時が経つし、病院でももう診察不要だって言われたもんな。

 

 

 …

 

 

 ずっと腕を言い訳にオレは、運動から逃げていたんだ。

 

 ボールを拾って、そのまま体育館を出ようとすると、うっかりボールが転がってしまった。

 

 コロコロコロコロ

 

 ボールを追いかけていたら、入り口にひとのあしがみえた。

 

 

 やべ…先生だったら怒られる…!

 

 あ、でも上靴を履いているし同学年の色のラインが入ってる。

 

 よかったー。

 

 その人は、手を伸ばしてボールを拾ってくれた。

 

 

「あ、ありがとうございます」

 

 と、お礼を言うため顔をあげると…

 

 …

 

 そこにいたのは、なんと波瑠音ちゃんだった。

 

 

「はい、ボール」

「あ、どうも」

 

 …

 

「あのさ、さっきみちゃった。広大こうだいくんのダンクシュート。すごいね‼︎バスケ部入らないの?」

 

「あー…うん。てか、オレの苗字知ってたんだ?」

 

「そりゃ、同じクラスだし覚えるよ」

 にっこり笑う波瑠音ちゃん。

 

 …はるちゃんは、変わらないな。

 

 オレはこんなに変わっちゃったのに。

 

 でも、やっぱり波瑠音ちゃんはオレのことには、気づいていないようでただのクラスメイトだと思っているようだ。

 

 …よかった、波瑠音ちゃんにオレの正体バレなくて。

 

「それじゃ、わたし先生に頼まれたもの持って行くから、先にいくね」

 と、体育倉庫にあったゼッケンを持って去っていった。

 

 

 バスケ…

 

 波瑠音ちゃんは、バスケのユニフォームを持っていた。

 

 

 バスケ部…

 

 バスケ部なんて絶対に入るわけにはいかない。

 

 だって…女子バスケ部には、波瑠音ちゃんがいる。

 

 今朝は、たまたまうまくいったけど…みんなについていけるわけがないんだ。

 

 こんなデブデブな見苦しいオレが、バスケなんて…

 

 

 バスケなんて…

 

 笑われる。

 

 

 …

 

 やれるわけがない。

 

 絶対に。

 

 

 

 …

 

 

 

 絶対に一生無関係だと思っていたバスケ部。

 

 しかし、オレはその一週間後…

 

 

 

 放課後職員室へと向かい入部届けを出していた。

 

 もう、初恋なんじゃないかってくらいバスケが頭から離れなくてこの一週間は、気が狂いそうだった。

 

 

 オレって…そんなにバスケ好きだったのかな…

 

 

 …

 

 

 いや、違う。

 

 

 オレが好きなのは、バスケとか運動とかじゃなくて…

 

 …

 

 そうじゃなくて…

 

 オレは…

 

 

 波瑠音ちゃんが好きなんだ。

 

 

 だから決めた!

 

 もう一度、頑張ってみようって!

 

 波瑠音ちゃんに、もう一度みてもらいたい。

 

 昔のオレみたいに、頑張っている姿を。

 

 

 そして告白したい…というかします‼︎

 

 絶対します‼︎

 

 だって、実質オレたちって両思いだよね?

 

 

 波瑠音ちゃんは、オレのことまだ好きなんだもんね?

 

 ね…?

 

 

 …

 

 でもそれは…過去のオレなんだけどね。

 

 

 現実を知ったらきっと幻滅されるに決まってる。

 

 

 しかし‼︎

 

 これから挽回していくんだ‼︎

 

 水泳で活躍していたくらいまでは、いかないかもだけど、でも頑張らないよりはいいんじゃないかなって思えるようになってきた。

 

 

 波瑠音ちゃん‼︎

 

 オレ頑張るっす‼︎

 

 

 続く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ