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学年一の美少女がどうやら過去のオレに片思いし続けているらしい…こんなデブでごめんなさい…からの巻き返しに挑戦した結果  作者: 猫の集会


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2/11

ソワソワ

 情け無いオレは、係の仕事で先生に呼ばれて職員室で用事を済ませて、教室へと戻るためにノロノロと渡り廊下を歩いていた。

 

 

 

 

 

 ころころころ…

 

 オレの足元に向かって、ゆっくりボールが転がってきた。

 

 

 休み時間にボール遊びをしている先輩たちのボールだ。

 

 先輩と言ってもだれだかは、全く知らない先輩方だ。

 

 ただ上靴の色が違うっていうことだけは、知っていた。

 

 この学校は、学年ごとに色分けされているのだ。

 

 

 休み時間いつもオレは、窓から先輩達を眺めていたから同学年じゃないことは、知っていた。

 

 

 ほんとに元気だなぁ…。

 

 

 オレはヒョイっとボールを拾って一人の先輩に向けてボールを投げた。

 

 すると…

 

 

 普通は、ありがとうとかって言葉が返ってきますよね?

 

 でも返ってきたのは…ありがとうでもサンキューでもなく、ボールでした。

 

 

 ?

 

 とっさにカムバックしたボールをキャッチいたしましたよ。

 

 そりゃいきなりボールが返ってきたらキャッチしますよね?

 

 で、また返しますよね?

 

 そしたら、また返ってくるボール。

 

 

 …

 

 なんなんですかね?

 

 オレはいきなりボール遊びする先輩達の仲間入りでもしたんでしょうかね⁇

 

 

 このラリーは、いったいいつまで…

 

 

「あのー…」

 

 オレが先輩に声をかけると先輩は、それはそれは爽やかなミント感漂う笑顔で

「わりぃ、つい楽しくなっちゃって」

 と笑った。

 

 ⁇

 

 楽しいとは?

 

 そもそも他の人と遊んでいたんだから、その先輩方とボール遊びすれば良いのでは?となりましたよね。

 

 

 疑問に思ってたちすくんでいたら先輩は、

「君、運動経験者?」

 なんて質問を投げかけてくるじゃありませんか!

 

 こんな太っちょのオレに経験者なんて質問…ありえないでしょうにってなりますよね?

 

 

 まぁ…幼少期にならね?

 

 でも、それっていまさらって感じなんだよなぁ…。

 

 

 …

 

 

「あの、幼少期以降全然なんにもって感じなので…」

 

「あー!やっぱりやってたんだ‼︎ならさ、バスケ部入らない?」

 

 

 ⁉︎

 

 いきなりの勧誘…

 

 てか、なぜこんな太っちょをスカウトしてくださったのだろうか?

 

 

「あのー…嬉しいお言葉ですけど、こんな体型ですし、みなさんにご迷惑をおかけしてしまいますので…」

 

 オレは、丁寧にお断りしようと言葉を選んでいると先輩は、

 

「体型?そんなのどうにでもなるっしょ!君さ、動きたくて仕方ないってからだがうずいてるよ。放課後いつでもいいから見学においでよ。ね!それじゃ」

 

 そう言い残して先輩は、また爽やかミント笑顔で友達の元へと戻っていった。

 

 

 …

 

 行くわけない。

 

 だってオレは、運動なんて…

 

 てか、そもそもバスケなんてアニメで見たくらいで、自分が動くなんて…

 

 そんなの…

 

 

 そんなこと…

 

 

 できるわけあるかい!

 

 ってなわけで、速攻帰宅。

 

 

 いつも通り学校から帰るとひきこもり再開です。

 

 

 …

 

 

 …

 

 

 今頃、昼間の先輩は部活かな?って…そんなことオレには関係ないことだ。

 

 

 …

 

 でもなんか…落ち着かない‼︎

 

 

 のんびりタイムのはずが…

 

 のんびりできん‼︎

 

 からだは、のんびりしてるんだけど…

 

 心がソワソワしっぱなし‼︎ 

 

 

 どうしたんだよオレ…。

 

 自分のことも落ち着かせられないなんて…

 

 

 オレは、ほんとにどうしようもない人間だ。

 

 

 もうさ、まともな人間にすらなれないくらいなら、からだ全身緑まみれになって妖怪にでもなろうかね?

 

 ね?

 

 てかさ、妖怪に失礼だよね。

 

 オレは妖怪にすら認定されないゴミです。

 

 いや、それだとゴミさんにも失礼だな。

 

 …

 

 あー、なんだか落ち着かなくて無性に走りたくなってきたわー。

 

 

 こんなこと今まで絶対になかったのに…

 

 なぜだろう。

 

 気づいたらもうさ、首にタオルまいてめっちゃ走ってたよね。

 

 

 何年振りだろう。

 

 こんなに運動したい衝動にかられたのは…。

 

 

 そんでもって、爽快。

 

 からだは、ドスンドスンしててオモリ背負ってるって感じだけど、爽快。

 

 走るとからだのお肉がブルブルしてて笑っちゃうわ。

 

 

 スロー再生でにくみたら、やばいくらい揺れてるんだろうな…。

 

 見苦しいけど、面白いくらい長年の蓄積の頑張りが揺れてるんだよね。

 

 

 いや、頑張りとは違うか。

 

 なまけの蓄積ってやつか。

 

 でも、肺はまだいけます‼︎ってくらい元気なんだよな。

 

 オレって水中でしか活躍できないと思っていたけど、いがいと陸での生活もいけるかもしれない…。

 

 昼間のプチボール投げも意外と悪くなかった。

 

 なんなら、楽しかったような…

 

 …

 

 

 はぁ。

 

 ほんとオレって今までなにしてきたんだろうな。

 

 

 ゆめがどっかいっちゃって…新しいゆめを探しもしないでさ、逃げて勝手にイラついてさ…

 

 

 情けな

 

 

 こんなオレでも、波瑠音ちゃんは受け入れてくれるんかな…

 

 

 んなわけないか。

 

 きっとけいべつされるんよね…。

 

 …

 

 

 先輩に勧誘されたし、バスケ部入ってみようかな…?

 

 って、無理だわー。

 

 こんなにおにくブルブルしてるんだもんね…。

 

 笑われるよね。

 

 とりあえず明日から…いや、今日からダイエットってやつをしてみようかな。

 

 

 

 続く。

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