第三十七話 嗤うピエロ
第三十七話 嗤うピエロ
ぐらりと、大きく船が揺れた。
「……これは、取りつかれましたね」
「まっじかー」
窓から斜め下を見れば、そこには海賊船が一隻ティターン号の側面にピッタリと張り付いている。打ち込まれたのは捕鯨銛だろうか?実物は初めて見た。
先ほどまで嵐の中で風を受けていた帆は畳まれ、どうやら今はこちらの船の前進に合わせているらしい。いや、合わせていると言うより『吸い付いている』の方が正しいか。それこそヒルの様に。
「二人とも何でそんな落ち着いているのぉ!?海賊だよ、襲撃だよぉ!?」
慌てた様子のリリーシャ様に、アリサさんが軽く肩をすくめる。
「いやぁ、だって船が隣接するまでできる事ないからねー」
「僕ら、砲戦とかできませんし」
「慌てた所でどうしようもないから~……まあ、そうも言っていられないよねぇ」
ライフルの弾込めを終えたアリサさんがこちらに視線を向けてくる。船内で護衛対象にいらぬストレスをかけない為、友人である彼女がリリーシャ様につき船内の構造把握は基本的に自分がやっていた。
少し考えてから、口を開く。
「……個室で籠城戦をするよりは、他の乗客や用心棒たちと一緒の方がいいかと。確かこう言った緊急時には四階のパーティーフロアに集まりそこでバリケードを築く手筈です」
「なるほど。ちなみに、そういう手順があるのならビップルームって船員が真っ先に呼びにくるものなんだけど」
「……そういう事もできないぐらい船員たちが混乱している、という事ですか。なら、自分達で動くべきですね」
「OK。じゃ、海賊船にいるって君が言っていたスナイパーの射線に入らない様にしながら行くとしますか」
「ええ」
あの海賊船が近付いてくる時、確かにマズルフラッシュが見えた。四つある帆の前から二つ目。そこの見張り台にスナイパーがいる。
あいにくとこの部屋からだとアリサさんでは狙えないらしいので、撃ち合うなら別の場所でという事になるが……遠目だったので予測だが、この嵐の中でもこちらの船の乗組員に当てる様な怪物だ。まともにやり合いたくはない。
奴相手にはフェアプレイの精神のもと、こっそり近づいて背後から首を搔っ切るか敵船ごと燃やすかの二択でいきたいものである。流石に護衛中なのでアリサさんも変な事を言い出さない事だし。
「というわけで行きましょう、リリーシャ様」
「うん。二人とも、よろしくね」
「はい」
「あいあいさー!」
なんだその返し……ああ、船だからか。
訂正。やはり変な事を言い出したぞこのお馬鹿様。まあ許容範囲だしいいけど。
「とりあえず銃をかき集めて、一緒に人手も必要だね」
「乗りこまれたのは恐らく甲板と下の方の客室です。それ以外は無事かと。集まるならブリッジの下の階がいいかもしれません」
「りょーかい。ちなみに、相手が略奪だけじゃなく皆殺しモードならどうする?籠城しても帰ってくれない時とか」
「逆に皆殺しにするしかないかと」
「わぁお、バイオレンスだねシュミット君」
「逃げ場もありませんからね」
流石に人を二人背負って岸まで泳いでいくのは無理だぞ。……たぶん。
救命艇で逃げようかと思ったが、流石にこの嵐ではな。
「じゃぁ、行こうか」
「ええ」
「よ、よーし!私も頑張るからね!」
「いやそれは駄目」
「お願いですから下がっていてください」
「はーい……」
もう一人のお馬鹿様にそう言って、廊下に出る。
「僕は周囲の警戒をしますので、アリサさんが各部屋で交渉を――」
「せんせーい!」
「………はい?」
微妙に聞き覚えのある声がして、そちらに視線を向ける。
そこには自分に剣の指南を頼んできた青年たちがいた。ばたばたとこちらに走ってくる。
「先生!海賊たちがこの船を!」
「知っています。あと先生ではありません」
「なら、奴らを成敗しに行くんですね!?」
「その前に乗客の命です。集められるだけ人と銃を集めて、ブリッジ近くで籠城します」
「なるほど!なら俺達も色んな人に声をかけてきますね!」
「ええ、お願いします。ですがお気を付けて」
「はい!!!」
滅茶苦茶いい返事をして走っていく青年たち。足場が不安定なので、転ばないといいが。
「えっと……シュミット君。彼らは?」
「この四日間船内を探索中何度か会話をしまして。その時に少しだけ剣の振り方とか実演していたら懐かれました」
やたらと武勇伝を聞かせてくれと頼まれたのは、流石に疲れた。列車強盗の件はリリーシャ様の事が知られたらまずいから詳しく話せないし、トロールの件も論外。何を語れと言うのか。
とりあえずヘンリーとの決闘について話したら少し疑われたので、彼らが適当に指で弾いたコイン三枚を空中で切っ先の上にトーテムポールみたいにして乗せてみせた。弾丸を柄頭で殴るよりは楽な『芸』だが、それでも受けは良かったのを覚えている。
何やら元々向けられていた尊敬の眼が凄い事になったが、好意的な対応をされる分には問題ない。将来の事を考えれば貴重なコネだ。
「ああ、うん。君の剣は言い方悪いけど、見世物としても余裕で金がとれるレベルだからね……あの年頃なら憧れもするわ」
「恐縮です」
「しかも美少女顔だし」
「中性的と言ってください」
「ごっめーん☆」
しばくぞこのお馬鹿様。
「でも、これで思ったよりスムーズに準備ができるかもだね!」
「はい、『お嬢様』。ほら行きますよお馬鹿様」
「ねえ相棒。私に対して辛辣じゃない……?もしかして怒ってる……?」
知らん。袖を引いてくるお馬鹿様は無視してリリーシャ様に頷き、鞘に左手を這わせる。
さて……これを抜かなくて済むのが最善だが、そうはいかないだろうな。
できるなら、用心棒達だけで海賊共を一掃してほしいものである。
* * *
ブリッジの一つ下の階。そこに、二千人近くいる乗客の約半数が集まっていた。
階段にはバリケードが張られ、窓は木の板が打ち付けられている。海賊共でも簡単には入れない。
そんな状況で、自分は薬師の真似事をしていた。
「傷口をしっかり押さえておいてください。それと、できるだけ動かさない様に」
「うぅ……」
と言っても、やれる事は傷薬を塗ったり傷口を縫う程度だが。
大きな船だけあって全ての乗客がここに集まれたわけではない。だが、逆にその大きさもあったからこそ海賊に皆殺しにされなかったとも言える。
「……アリサさん。この方の傷は薬ではどうにもなりません。魔法をお願いします」
「わかった」
自分や船医ではどうにもならないと判断した者はアリサさんの白魔法で治療してもらっている。
出力は低いが、かなり精密な術の行使だ。明らかに内臓も傷ついている様な患者でも、通常の治療だけで持ち堪えさせられる程度には回復させられている。
……つくづく、この人も謎の多い存在だ。
魔力を一回の魔法で大量に使えないとは言っていたが、その割にはかなりの回数白魔法によって治療を行っている。魔力総量が少ないのが理由というわけではないらしい。
自分も一応リリーシャ様から『エルフでもそうは見ない』と言われる程度には魔力を持っているが、彼女と同じ事をしたら息切れ程度はするはずだ。
まあ、その辺りを詮索する気もない。人間隠したい事の十や二十はあるものだ。
それより。
「後は船医さんに任せれば良いでしょう」
「だねー。いやー、疲れたー」
全然疲れている様子のないアリサさんから視線を外し、自分達のすぐ後ろにいるリリーシャ様へと振り返る。
彼女はフードの下で顔を真っ青にさせ、怪我人たちを見ていた。
「お嬢様、申し訳ございません。血が苦手だったのですね」
今にも倒れそうな顔色に少し気まずくなる。
流れで怪我人の治療をしていたが、護衛対象を放っておくわけにもいかないと傍にいる様言ったのはまずかったか。
まさかエルフがここまで血に弱いとは。いや、よく考えたら怪我人を何人も見るのは精神衛生上いいわけがない。お姫様ならなおの事。基準がどこぞのお馬鹿様になっていたらしい。
「ううん、シュミットが謝る事じゃない。むしろ、謝るべきなのは……私の、方だよ」
「はい?」
どういう意味かと考え、まさかと思った事を問いかけようとする。
「お嬢様。今回の襲撃の責───」
「どう責任をとるつもりなんだ!!」
かぶせる様に響いた声。何事だと視線を向ければ、ブリッジから降りてきたらしい船長に乗客の一部が怒鳴っている様だ。
乗客たちに囲まれている船長と、他二人の船員。三人ともあぶら汗をダラダラと掻きながら、今にも殴りかかって来そうな者達を宥めようとしている。
「えー、これはですね。乗船の際にもご説明した通り、海賊の襲撃などはこちらとしても予想外の事でして」
「ああ聞いたとも!だが『用心棒を百人乗せているから大丈夫』とも聞いたぞ!!」
「なんだこの有り様は!私の荷物は下の階にあるんだぞ!盗まれたらどうする!」
「早く海賊どもを皆殺しにしてこい!さもなければ弁償しろ!」
「妻が奴らに殺されたんだぞ!?何故……何故守ってくれなかった!!」
爆発する不満は他の乗客にも伝播している様で、フロアの空気はかなり悪い。
青い顔で目を泳がせる船長が、唇を震わせる。
「げ、現在も用心棒達が応戦中です。すぐに!すぐに事態を鎮静化いたしますので、今しばしのお待ちを……」
「すぐってどれぐらいだよ!」
「こっちは高い金を払って乗っているんだぞ!」
まあ、不満に思う気持ちはわからんでもない。
それはそれとして、更にリリーシャ様の顔色が悪くなった気がする。やはり……。
チラリとアリサさんを見れば、彼女も頷いた。同じ答えが出たらしい。こういうフォローは友人の方がやりやすいだろう。
自分は二人から数歩離れて、周囲を軽く見まわした。
フロアは人でごった返しているが、船長の周り以外はそれほど混乱している様子はない。何やらあの青年たちが演説めいた事をしているが、今は無視だ。
階段では用心棒達や船員がバリケードを組み、ライフルを構え海賊達が来るのに備えている。そう簡単には突破されないと思うが、下の階が心配だな。特に機関室。
向こうもわざわざ乗り移ってきたこの船を沈めるとは考えにくい。このサイズの船が沈めば、隣接している奴らの船も無事では済まないだろう。爆弾を仕掛けられないかは、不安だが。
そんな事を考えている時だった。
妙な音が聞こえた気がして、そちらを見る。船長……の、更に後ろ。ブリッジに上る通路だ。今は鉄製の扉が閉められていて、様子が見えないが。
嫌な予感がする。
「アリサさん。変な音がしたので───」
話し中に悪いと思ったが、仕事が優先だ。そう思い口を開いた瞬間。
ガチャリと、船長の背後の扉も開いた。
「ん?」
何事だと振り返った船長たち。直後、左端の船員の頭が割れた。
「こんばんは~」
「……は?」
頭頂部から首まで裂かれた部下を見て気の抜けた声をあげる船長と、ドアの隙間から太い腕を出した女。
その手に握られたカットラスが、血に濡れてギラリと輝く。
「っ!」
一瞬だけ視線をアリサさんに向けて、走る。返事はなかったが、彼女ならそれで伝わるはずだ。
壁を、ドアノブを、天井を足場に乗客たちの上を駆ける。その最中に抜剣。柄を両手で握り、斬り込む。
「せ、船長!」
呆然とするニック船長を押しのけ、もう一人の船員がピストルを抜いて謎の女に銃口を向けようとした。
だが、それよりも先に扉が勢いよく蹴り開けられて二人纏めて吹き飛ばされる。それに巻き込まれて何人か倒れ、ようやく乗客達も状況がわかったらしい。
「きゃああああああ!?」
「う、うわああああ!?」
「ハッハァ!そう怖がるなよぉ、ただ殺すだけだろう!?」
シリンダーがそのまま伸びて銃口みたいになったピストル。『ボックスピストル』を乗客たちに向けたその女の口元は、左頬側が耳近くまで裂けていた。
あの顔には見覚えがある。アリサさんが持っていた手配書の一つ。たしか、名前は……!
「海賊、ボニータ!!」
「船長をつけなガキぃ!」
上から斬りかかるも、カットラスで防がれた。
だが勢いそのまま奴を押しやり、更に右肩を蹴り飛ばす。
「ぬぅ!」
「くっ」
なんだこの感触。大木を蹴りつけた様な反動がきたぞ!?
何にせよここで銃を撃たれてはリリーシャ様に当たる可能性がある。押し込む!
「はぁ!」
相手が銃口を向けてきたのでそれを切っ先で跳ね上げ、腹にもう一撃蹴りをいれる。さらに上段から斬りかかり、強引にブリッジへと上らせた。
乗り込んだブリッジの床を踏みしめれば、雨と血の混じった音が返ってくる。
割られた窓ガラスに、倒れ伏した船員たち。その様子から、この女がブリッジに侵入しそのまま降りてきたのだと察する。
「……どうやってブリッジに入った」
「なに、単純さ。カギ縄が届かないなら、手で直接よじ登ればいいだけさね」
口紅が塗りたくられた唇を歪め、ボニータが獰猛な笑みを浮かべる。
さながら西洋のホラー映画を思い出させるその顔で、彼女はこちらをジッと見つめてきた。
「その綺麗な顔。黒髪に赤目で、剣士。なるほど、あんたが『ソードマン・キラー』だね?」
「………」
「答えろよ。あたしは答えてやっただろう?」
ケタケタと笑うボニータに、剣を構える。
時間的余裕はない。こいつ自ら奇襲を仕掛けてきたという事は、階段でも戦闘が起きている可能性がある。
速攻で片を付けなければ。そう思い足を踏み出した直後、荒波で船が揺れる。
「っ!?」
「おいおい」
その直後、奴の声がすぐ近くで聞こえた。
「なっ」
甲高い音をあげ、咄嗟に跳ね上げた剣にカットラスがぶつかる。
眼の前にきたピエロの顔が、こちらを馬鹿にするように歪んでいた。
「この程度でふらつくようで、本当にあの男を殺せたのかねぇ?」
「このっ」
剣を弾き、腰を捻って至近距離で放たれた銃弾を回避。
弾丸がアーマーをかすめる感覚を覚えながら、奴の首目掛けて刃を振るう。だが、また波で船が揺れた。
今度は見えた。ボニータの体が異様な加速を得て動くのを。
「波の揺れで……!?」
「ご名答!」
横から振るわれた蹴り。それを鍔で受け、衝撃そのままに跳ぶ。
直後こちらに銃口が向けられるのを見ながら、床を蹴った。
また船が揺れる。それでなおこちらにピタリと向けられた銃口に、自分もまた視線を外さない。
連続して放たれる鉛玉。それら全てを左手の籠手で受け、右手一本で剣を振り上げた。
「ぅお!?」
弾き上げられたボックスピストル。奴は腰にずらりと並べたホルダーから次の銃を抜こうとするが、それより先にタックルをしかける。
数歩分よろめいた所に首狙いで剣を振るえば、流石にカットラスで防がれた。
「おま、もう慣れたのかい……!?」
「ただの初見殺しで……!」
船が揺れる。それに合わせてバインドで刃をずらし、奴の片目を狙う。
仰け反ってボニータが避けた所に膝へと蹴りをいれ、バランスを崩した所に袈裟懸けに斬りかかった。
反応が遅い。その太刀筋も、経験も。ソードマンには遥かに劣る。
「良い気になるな!」
右肩から左脇まで引き裂く。常人なら致命とは言わずとも重傷だが……。
「うらあああああああああ!」
「がぁ……!?」
至近距離で浴びせられた雄叫びと、その直後に放たれたタックル。それに自分の体がふわりと浮く。
どういう馬鹿力だ……!
勢いよくガラスに背中を叩きつけられ、二人そろって窓の外に。ブリッジから甲板へと落下していく。
十数メートルの高さがあるが、どうにか受け身を取った。雨と血で濡れた床に滑りそうになり、更に巨風に晒される。
「っ……」
眼に雨粒が入る。咄嗟に顔を庇った次の瞬間、風の音に紛れて金属音がした。
本能に任せて後転した直後、自分がいた場所に銃弾が突き刺さる。そのまま立ち上がり剣を構えれば、平然とした様子でボニータが立っていた。
「訂正するよ。なるほど、ソードマンを殺したってのもあながち嘘とは言えないらしい。奴とは昔やりやったが、決着をつけられなくって残念だよ」
「……復讐に来たのか?」
「はっ!そんなわけないだろう。この手で殺せなかったのは残念だが、死んでくれてむしろ嬉しいさ」
ケタケタと笑い、海賊はカットラスをこちらに向ける。
「さあ、仕切り直しだ小僧……いいや小娘か?」
「男だ」
「けはっ。それにしちゃ随分と綺麗な顔だ!羨ましいねぇ、蝶よ花よと育てられたんだろう?妬ましいねぇ、恨めしいねぇ」
そう言うわりには嫉妬の類は感じられない。あるのは、殺意と狂気のみ。
奴の殺気に合わせ、こちらも重心を落とす。
船の揺れに合わせて、その勢いを利用した加速で斬りかかってくるのなら自分もそれに合わせればいい。フェイントを入れられて銃撃が来るかもしれないが、それは最悪ガードする。
五月蠅い程に風がふく中で、ボニータが一歩踏み出した。
波はまだだ。普通に斬り込んでくるのか、それとも銃で───。
「シャルウィダンス?」
その声が、耳元で聞こえる。
後ろ!?
即座に剣で受ければ、奴の剛腕にたたらを踏む。踏ん張ろうにも足が滑り、重心は波で狂わされた。
続けて放たれる連撃にどうにか剣を合わせるも、ボディアーマー越しにボックスピストルが腹部へと押し付けられる。
引き金が引かれる直前に左手で銃身を弾けば、代わりとばかりに蹴りが側頭部を襲った。
甲板を転がり、すぐさま跳ね起きるもやはり足が滑る。
そんな自分を見ながら、悠然と歩くボニータ。これ以上後退すれば狙撃手の射線に入りかねない。剣を構えなおし、小さく深呼吸をする。
波の加速ではなかった。まさか、風で?
たらりと、頬を汗が伝う。
「風はあたしの羽であり、雨はあたしの靴であり、波はあたしの馬でもある」
雷光がどこかで輝き、轟音を鳴らす。
「嵐の海は、あたしの腹の中なのさ」
右足をあげ、左足だけで立つ奇妙な姿。その状態で海賊は耳まで裂けた口で嗤う。
「さあ、あんたはどこまで踊ってくれる?」
……これはまた、とんでもないのに襲われたものだな。
再びぐらりと揺れる船上で、二本の刃が衝突した。
嵐の夜は、まだ続く。
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