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第五話

夜が明けて、俺益荒男は、今日も朝から自分と戦っていた。




ユリ「昨日取ってきた葱をトッピングしてます。」




朝から満面の笑みで勧められたら断れず、ロットを気にしながら食べていた。


15分かけ何とか朝食(次〇系ラーメン)を腹に納め、




ユリ「では今日もクエストに行きましょうか」


益「…ウッ」


ユリ「しっかりしろって。300gもないでしょ」


益(朝から腹に詰め込むもんじゃないだろ)




腹をさすりながらギルドに向かう。




ユリ「今日は肉でも狩に行きたいですね。」


益「狩に行く前に、魔法についてもっと知りたいんだが…」


ユリ「昨日教えたじゃないですか。基本はあの方法で発動しますよ」


益「風系統しか使えないじゃないか」


ユリ「もしかして、火とか使いたいのですか」


益「そうだなぁ~火系統なんかかっこいいよなぁ~」


ユリ「やめておいた方がいいですよ」


益「なぜ?」


ユリ「まず森林火災が起こります。」


益「そりゃそうか」


ユリ「後、燃焼中常に集中していないと火力は出ないですし」


益「なら電気は?」


ユリ「それなら扱えるかもしれないですね。絶縁でなければ」


益「生物なんてほぼ水分だから電気は効くやろ」


ユリ「やってみればわかりますよ。」


益「なんか含みのある言い方だな。…ま、いいや。呪文を教えてもらえる」


ユリ「「雷撃よ‼疾れ」って唱えれば行けますよ」


益「ありがとう。これで風系統と合わせれば楽やろ」




そんなこんなで、ギルドに到着し、




ヤサカ「おはようございます。本日はどのクエストに行かれますか」


益「今日は肉を狙いに行きたい」


ヤサカ「承知致しました。では、こちらでいかがでしょう」




そう言うと、3種類の紙を出してきた。




クエスト名:豚ヤロウ5頭の討伐


クエスト名:豚ヤロウのゲンコツ10kg納品


クエスト名:豚ヤロウの玉10個納品




ヤサカ「初心者向けの獣になるんですが、こちらでいかがでしょう」


益「一種類で3つのクエストが達成できるなら美味しいですね。ではこのクエストで」


ヤサカ「では、処理の方はこちらで行っておきますね。頑張ってくださいね」




クエストを受注し、さっそく森へ向かう。




ユリ「今回の豚ヤロウですが、電気系統の魔法はやめておいた方がいいかもしれません」


益「早速かよ、何で効かないんだ?」


ユリ「皮が絶縁性です。」


益「…おっふ」


ユリ「そんな悲観しなくても風魔法で対処すれば良いですよ。品質が下がりますが」


益「どうにかならないのか」


ユリ「どうにもならないですね」


益「…ま、いいか」




そんなこんなで狩場に到着




ユリ「いました、豚ヤロウ」


益「俺に言ってないよね」


ユリ「何ほざいているんですか、早く仕留めてください」


益「口悪‼…やりますよ、やればいいんでしょ」




益は狙いを定め、呪文を詠唱する




益「「風よ‼爆ぜよ」」




風魔法が豚ヤロウ周辺に現れ、当たるが




益「あれ、全然効いて無くない?」


ユリ「あれだけでは効きませんよ皮を少し切るくらいです。多少出血してはおりますが」


益「ほう。出血してるのか、なら」




益「「雷撃よ‼疾れ」」






今度は電撃魔法を詠唱し、不発した。




益「あれ?またでない」


ユリ「何しているんですか、離れた場所から電撃魔法とか不可能ですよ」


益「へ?でもゲームとかだと遠距離から…」


ユリ「何の話をしているのか知らないけど、空気中で放電現象を起こすには何万ボルトの電力が必要ですよ。」


益「なんと。じゃあどうすればいいのよ」


ユリ「電撃魔法は基本近距離ですよ。対象に触れた状態でやっとダメージを与えられますよ」


益「マジかよ」




渋々益は出血している個体に近づき、接触し魔法を唱えた。




益「「雷撃よ‼疾れ」」




豚ヤロウは不自然に痙攣し、その場に倒れた。




ユリ「…なにをしたのですか?」


益「単純に電撃魔法を使った」


ユリ「そんな‼基本この獣は電撃は効かないはず」


益「あ~、皮がゴムのみたいな絶縁性があっただけみたいだな。内側は普通に電気が通る」


ユリ「そんなあっさりと。これは世紀の発見ですよ」


益「へ?そんなに難しいことはしてないんですが」


ユリ「これなら、品質の劣化はほとんどないですね」


益「従来はどうやって討伐してるんだ」


ユリ「基本生きたまま、バラバラですね」


益「なんと原始的な」


ユリ「またきましたよ」


益「…あれ、ちょっと大きさが違わない?」


ユリ「ああ、さっきのは子供の個体でしたから。成体はあの大きさですよ」


益「…おっふ」

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