小町藤(ハーデンベルギア)
俺はいつもの店でいつもの注文をしていつもの席でランチを食べていた、すると突然後ろから
「この間はありがとうございました。」
「ふぇ?」
「あ、すみません突然」
「い、いえ、何故ここに」
「バイトです。最近入ったんですが」
「そ、そうなんですね、ビックリしました」
「いつもここでお昼食べてますね、栄養偏ってしまいますよ?」
「あ、そ、そうですね。でもちゃんとサラダも頼んでますし…」
「その割にはお皿が茶色いですけどね(^^)」
彼女は笑って見せた、可愛かった。思わず見入ってしまうほどに…
「…あの、私の顔になにかついてますか?」
「あ、いえ、つ、つい。」
「そうですか、改めてありがとうございました、おかげでたどり着けました。あの日友達と約束していたんですが、迷ってしまって。」
「そうでしたか、でも何故、おr…私を頼ろうとしたんですか?」
「なんとなくです」
「そうですか、でも無事に着いて良かったです。」
「ほんとにありがとうございました。それではごゆっくり、私はバイト中なのでこれ以上いると怒られてしまいます」彼女はサッと踵を返して厨房えと消えていった。(昼からも頑張るか)と俺はご機嫌顔で会社へ戻って行った。
………………
菫 小町 彼女の名前だ、凛としていて黒い綺麗で真っ直ぐな髪の毛の彼女、いつか何故か話しかけて危うく110番されそうになった彼女の名前だ。
木蔦 紫苑 彼の名前、背が高くて少し茶色がかった髪の毛の彼、いつか待ち合わせ場所が分からず思わず話しかけてみた人、いつも私のバイト先でお昼を食べる彼の名前。……
どうやら彼女は年下のようだ5つも下らしい……待てよ…5年前だよな、俺が今25で彼女が20だから…あの時いくら似ていたからって俺は中学生に一目惚れして話しかけたのか…ロリコンじゃねえか。過ぎたことだ気にしても仕方ないじゃないかロリコンで何が悪い、知るかぁ。……はぁ、寝るか…こうなったらふて寝だ。
花言葉コーナー
小町藤は「運命的な出会い」「奇跡的な再会」という意味があります。