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真のM-1グランプリの優勝者は、

作者: 小説ラノベネタ帳ブログ

「いいかげんにしてよ!」

手の血にまみれた女の子が家の皿を投げる。

皿が空中に浮かび床にタックル。その姿は見るも無残だ。


「M-1グランプリの優勝者は、錦鯉!」


テレビの音声とは対照的に彼女は激昂していた。

一家は騒然とした場に立たされたのだ。


やめてっ!の声も届かず、壁紙をナイフではがし、冷蔵庫の食べ物を外に放り出す。


お母さんの「こんな子に育て上げたわけじゃないのよお!」と叫び、くすっ、くすっと泣く声。

その声に彼女はますます怒り、お母さんなんかいや!と、扉を閉めた。


彼女は一人きりで自分の部屋にこもる。

すると、部屋の壁の四方がまるでお笑い番組の番組のセットのように倒れ、辺りは司会者と大勢の観客に見舞われた。

彼女のここどこ?との声もないまま、途方もないあはは大笑いの声が観客から響く。

司会者は言う。

「ありがとうございます!!!」

そういうと司会者は頭を下げる。壮大な拍手が響く。

「素晴らしい演技をしてくれた彼女に豪華賞品100万円プレゼント!!!おめでとうございます!」

100万円を持った司会者が彼女に向かって歩き景品を渡す。


鳴り響く壮大な拍手。


彼女は受け取りを拒否するが、名演技でした!とにこやかに話す司会者に戸惑いを隠せない。

大笑いする客。

すると彼女は目を開いたまま硬直し、持っていたライターで100万円を燃やし、スタジオに投げ込む。

火はあたりを埋め尽くすように燃え上がり、司会者はおろか大勢の観客は悲鳴を上げながら逃げた。

燃え盛る炎の中で彼女は茫然と立ち尽くす。火が彼女の中を包む。

その火の中から大きな笑い声がした。


あははははははははははは


彼女は燃え盛る火の中で一人、M-1グランプリの優勝者として勝ち誇った。


どうでしたか?

面白かったでしょ!?

また書けるのを楽しみにしています!

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