作戦
俺が、4人の重臣にアース国侵攻の意思を伝えてから3週間がたった。
俺は、再び重臣たちを招集した。
「ロウレイ、アース国侵攻の作戦案は出来たか?」
「はっ。出来ました。」
「そうか。なら作戦の説明を頼む」
「はっ。僭越ながら説明させていただきます。」
「アース国と我が国の国境線の東に森があります。そこに伏兵を伏せ、夜明けと共に奇襲を仕掛けます。その混乱に乗じて軍の本隊が西側から侵攻し、アース国の本城であるサイヤン城を速攻で落とすというのが作戦の概要です。」
「良い作戦だ。」
「ありがたき幸せ」
「ヨウレイ、アース国についての情報を教えてくれ」
「はっ」
「アース国は、我が国同様に君主国家です。」
「兵数は?」
「四千人です。」
「レックス、我が国は?」
「はっ。こちらは一万人です。」
「そうか。ならば、早く戦争を終わらせられるな」
「本隊は、レックスが指揮してくれ」
「はっ」
「オーネは、別動隊としてクーレ隊を指揮してくれ」
「はっ」
「ヨウレイは、混乱に乗じて敵を攪乱させてくれ」
「畏まりました。陛下」
「アース国侵攻は、5日後の夜明けと共に行う」
「各々それまで準備を怠るな!!」
「「「「はっ」」」」
アース国、俺の欲望の餌食になってくれ