5 最悪の脅威
「おりゃあああああああああ!!」
冒険者と騎士団達は、魔物の大群と戦闘を繰り広げていた。
「陣形を崩すな!! 冷静に対処するんだ!!」
「ぐああああああ!!」
「仲間がやられた!!」
「負傷した者は、こっちに来い!! 手当てする、急げ!!」
負傷した冒険者や騎士団達を回復魔法が使える魔導士達が治療したりポーションでケガを治療したりしている。
「騎士団長!! 後ろ!!」
「む!?」
『グオオオオオオオ!!』
振り向くと騎士団長の後ろから巨大なオーク、ジャイアントオークが武器を持ち騎士団長に攻撃を仕掛けようとしている。
咄嗟の事で騎士団長は、反応が遅れてしまった。
ところがジャイアントオークの攻撃が来る事は、なかった。
「・・・・・・」
ジャイアントオークが武器を振り下ろす前にエリナが刀で首を切り落としていたからだ。
「すまぬ、助かった」
騎士団長は、エリナに礼を言う。
「・・・・・・別に助けたわけじゃない、私が切ったのがたまたま誰かを助けただけだ」
エリナは、そう言って他の魔物達を次々と切り続けていく。
「凄い」
「魔物が次々と簡単に倒されていく」
騎士達は、エリナの強さに驚いていた。
「あれが、噂に聞くSランク冒険者のエリナかなんという強さだ」
騎士団長もその強さに驚いていた。
その後もエリナは、刀で魔物達を次々と切り続けている。
『ギャアア!!』
『グオオ!!』
目の前には、大量のゴブリンやオークがいるがそのクラスの魔物は、エリナからすれば雑魚の大群に過ぎず簡単に倒されていく。
『ゴオオオオオオオオオ!!』
すると目の前に石像のような魔物ゴーレムが現れ拳を振り上げ攻撃してくる。
しかし、エリナには、関係なく刀で簡単にゴーレムの首を切り落とす。
低ランクの魔物では、エリナを止める事は、不可能である。
『グウウウウウ!!』
『ブフウウウウ!!』
すると奥の方から、普通とは、違うゴブリンとオークが現れた。
「ジェネラルゴブリンとジェネラルオークだ!!」
「高ランクの魔物じゃねえか!!」
ゴブリンとオークの上位種と呼べる魔物達が現れる。
ジェネラルゴブリンとジェネラルオークは、暴れ出す。
「ぐあああああ!!」
「があああああ!!」
その圧倒的な力に騎士や冒険者達は、次々に倒されていく。
「・・・・・・」
エリナは、ジェネラルゴブリンとジェネラルオークに向かう。
「まさか、一人で行くのか?」
「無茶だ!!」
『グギャアアアアアアア!!』
『ブフオオオオオオオオ!!』
ジェネラルゴブリンとジェネラルオークは、エリナに攻撃するが、エリナは、刀で攻撃を受け流しそのまま、二匹の首を切り落とした。
「マジかよ」
「スゲー」
ジェネラルゴブリンもジェネラルオークBランククラスの実力なのでSランクのエリナにとっては、どうと言う相手でもなかったのだ。
「彼女一人だけに任せるな、我々騎士団の意地を見せろ!!」
『おおー!!』
騎士団長の言葉で騎士達の士気も上がり魔物達を殲滅していく。
「騎士団だけに良いカッコさせるな!! 行くぞー!!」
『おおー!!』
冒険者達も負けじと魔物達を殲滅していく。
エリナが魔物達を次々と倒していくことに他の者達続き魔物達を倒していく、騎士団や冒険者達が魔物達を切り付け魔導士団や魔法を使える冒険者達が魔法で一度にたくさんの魔物達を倒し続けていき魔物の大群も減り続けていく。
「皆の者!! もう少しだ!! 最後まで気を抜くな!!」
『おおー!!』
もう少しで魔物をすべて殲滅できる。
そう思っていた。
ところが。
『グオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!』
突然空中から雄叫びが聞こえて来る。
そして、その声の主は、そのまま地面に降り立った。
その姿を見て全員が驚愕した。
「おいおい、冗談じゃねえぞ、なんでよりによってこいつが来るんだよ」
ギルド長は、そいつの姿を見てそう嘆いた。
その声の主は、この場において最悪の脅威とも言えるドラゴンだった。
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同時に投稿している作品「魔王様、今日も人間界で色々頑張ります」もよろしくお願いします。