7 異世界インタラクティブ
転生仲間に出会い、話をきくことに。
「自分の姿だけではありせん。」
Qがそう言ったと思うと、今度はカフェに変化が起きた。
少しレトロで落ち着いた雰囲気だったカフェは、みるみるうちにポップなパステルカラーを基調とした内装に変化した。
「すでにつくってあるものも、こうやって自由自在に変えることができます。まあ、これだけ自在に変化させられるのは、自分のエリア内に限ったことではありますが。」
「すごい、俺も帰ったらやってみようと思います。」
「ぜひ。今日はもうこんなところにしましょうか。ずいぶん長く足止めしてしまいましたね。」
「いえ、おもしろかったです。ありがとうございました。」
そう言って、俺はその街をあとにした。
帰りながら、考えた。
まだ今日の話を消化しきれていない。
自分が創造主?
異世界っていったいなんなんだ?
他にも転生者がいるだと?
どれだけいるんだろう?
Qは、何人くらいに会ったのだろう?
他にどんなやつがいるんだろう、勇者とか?
Qは何者なんだ?
俺とは違う世界から来たのか?
悪いやつではなさそうだった。
チャットも交換したことだし、気が向いたら連絡してみよう。
まあ、やたら他のやつらと関わる気はないが。
1人のがやっぱり落ち着く。
ん?でも、他のやつらが俺の街に来てる可能性もあるんだよな。
一人で黙々とやる系のゲームだと思ってたら、急にソシャゲになった気分だ。
今日はもう疲れた。
はやく寝よう。
ベッドに入ったものの、いろいろと考えがめぐってしまい、この日はなかなか寝付けなかった。