6 異世界の創造主
異世界で、なんと他の転生者に出会う。
そいつが言うことには、我々は異世界の想像主?
せっかくだからと、自らも転生者だというQ(?)はカフェにでも入ろうと言って、そこで話の続きをきいた。
「私達転生者は、この世界のいわば創造主のようなものです。」
「・・・創造主?」
「あなたも思い当たるところがあるのではないですか?この世界に来るときに、様々希望を聞かれた。そして、いざ来てみるとそのとおりになっている。」
「まあ、そうですね。今の所、思い通りにならないことはほぼないような感じではありますが。。」
「自分がこの世界を作ったのではないか。そうは思いませんでしたか?」
「え?」
「ちょっと言い過ぎました。でも、あなたのエリアに関して言えば、ほぼその通りです。」
「エリア?」
「実は、あなたがこっちにやってくるまで、あなたの家の近くの街や周りの諸々は存在しなかったのです。」
「は?」
「どうやら、転生者が異世界からやってくると、その瞬間、街や転生者の家などを含めたそのエリアが出現するようです。」
「ほぅ、、(?)」
本当だろうか?
よくわからない
が、異世界ということ自体突飛なことであることに加えて、
今更それが自分がつくったと言われたところで、それが驚くようなことなのか、なんとも、、な気もしてきた。
「私も、最近また新しいエリアができたなと思っていました。
で、ここは、私のエリアです。」
「あ、そうなんですね。なんか、お邪魔してます。」
「いえいえ、ご自由にどうぞ。街の特徴もその人の趣味によって千差万別です。」
「それで、雰囲気が違ったんですね。ここは随分ハイテクな感じですよね。」
「あ、そう感じられるんですね。」
Qは、なるほどというような顔をした。
「あ、そうだ。ここに来る前に最初にいろいろ設定してきたじゃないですか。」
「あぁ、画面で選ばされたやつですよね。」
「はい、あれ初期設定でしかなくて、途中で変えることもできるんですよ。」
「あ、そうなんですか?」
すると、Qが突然姿を変えてみせた。
ベースは変わらないが、女性らしい丸みを帯びた体つきになったり、
屈強な筋肉を持つ男性の姿になったりした。
俺が驚いて目を丸くしていると、
「こんな感じにね。」
と言って、もとの姿に戻った。なんのことはないという感じで一瞬で姿を変える。。
「普段はおもしろいかなと思って、どちらの性別でもない形状にしてみているんですがね。」
そんなのもできるのか。。
たしかに、彼というべきか彼女というべきわからなかった。
で、、けっきょくどっちにすればいいんだ。。?