鬼の死はめでたい?
桃太郎は桃から生まれていない説があるそうですね
誰もが一度は読んだことがあるであろう桃太郎。
その最後は「めでたしめでたし」となっている。
そうやって何かの死を締めくくっていいのだろうか、と私は疑問に思っている。
鬼は悪だから死は喜ばれるべき。
果たしてそうなのだろうか?
* * * *
鬼は財宝を盗んだ。だから死ね。
盗みに関係していない鬼も、
子供も女も老人も、
障害者も誰も彼も、
鬼なんだから
死ね。
違う。
そうじゃない。
鬼だって家族がいて、
死ね。
生活があって、
死ね。
なのに…
なんの話も聞かずに殺していいの?
鬼は悪だから死ね。
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね違う、そんなの死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね悪くない鬼だっている死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね私の声をきいて死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね。
死ね。
死んで詫びろ。
なんで、
なんで、みんなはそれを普通に
受け入れられるんだろう…
* * * *
弱いものをいじめてはいけないって言ってたのに…
桃太郎は弱いものを殺した。
「桃太郎は財宝を取り返しました」
殴って?切って?痛みを与えて?恐怖で?武力で?殺して?
そんなの違う。
「村の人たちは幸せに暮らしましたとさ」
違う。
親を殺された鬼は孤児になって、
夫を殺された妻は未亡人になって、
ぜんぶ桃太郎のせいで…
「めでたしめでたし」
* * * *
実は鬼は財宝を盗んでいないという話がある。
桃太郎は正義なのだろうか?
桃太郎の行動はお爺さんお婆さんの話が根拠だ。
あきらかに情報が偏っている。
仮に鬼が財宝を盗んでいたとしても強盗で死刑って…
それって本当にめでたしめでたし?
《あとがき》
私は鬼が大好きでした。
だから桃太郎が大嫌いでした。
結局は桃太郎の私利私欲です。
桃太郎の歌の4番と5番の歌詞
そりや進め、そりや進め、一度に攻めて攻めやぶり、つぶしてしまへ、鬼が島。
おもしろい、おもしろい、のこらず鬼を攻めふせて、分捕物をえんやらや。
これって桃太郎が悪い…ですよね?