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「撫で撫で」
おうふっ。
「ポテ子さんを撫で撫でしてみたかったんですよ、ずっと」
お…おう。
ベジ太が手を引っ込めたから、アタシも正気に戻った。
「それで気が済んだか!? 早く自由にしろ!!」
「フッフッフッ」
「何、笑ってんだよ!!」
「ポテ子さん、ボクは子供じゃないんですよ!! ポテ子さんへの欲望が、この程度なわけないじゃないですか!!」
そ、そか。
自分で、えらくハードル上げてくるけど大丈夫か、ベジ太?
ベジ太がアタシに顔を寄せてきた。
まあ、ちょっとはかわいい顔してんな。
それは認めてやるよ。
アタシの好みじゃないけどね!!
この暴走小僧が!!
ベジ太が自分の頬をアタシの頬に、ぴったりとくっつけた。
「ぴとっ」
ベジ太が囁いた。
「ポテ子さん、ほっぺた柔らかい」
お、おう。
ベジ太が、さらに顔をくっつけてくる。
おうふっ。
ベジ太が顔を離した。