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 明日から無視だな、無視!!




 次の日、アタシとベジ太も同じ時間にバイトが入ってたから顔を合わせたけど、無視してやった。


 だからベジ太が、どんな感じだったかは分からない。


 想像だけど、真っ青な顔でガタガタ震えてたんじゃないかな?


 バーカ!!


 ベジ太のバーカ!!


 ベジ太はシフトが終わって先に帰った。


 アタシは、その1時間後に仕事をあがった。


 上下の黒ジャージに着替えて店の裏口から路地に出る。


 大通りからは死角になってる、ポリバケツしかないスペース。


 誰か立ってる。


「ポテ子さん、ボクの話を聞いてください」


 ベジ太!!


 このクソ野郎!!


 強引な手段に出やがったな!!


 昨日の今日だぞ!!


「お前と話すことは何もねえよ」


 アタシは、そう言ってベジ太の横を抜けて大通りに出ようとした。


 ベジ太がデカいスーツケースを持ってるな。


 旅行でも行くのか?


「ポテ子さんは日本とロシアのハーフで、すごく美人だし、かわいいし、ボクの理想なんです!」


 お、おう。


 アタシはついつい、足を止めてしまった。


 後ろからベジ太が、たたみかけてくる。


「女優みたいです!!」


 いや、ベジ太。


 それは言い過ぎだ。


 実際、アタシは今年のアカデミー賞に呼ばれなかった。


「ポテ子さん、好きです!!」

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