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ベジ太が馬鹿みたいに「美味しい、美味しい」っつって、量を間違えて多く作りすぎたのに全部、食いやがった。
2人で皿を洗った後でソファーに座ってバラエティー番組を観てたら、ベジ太がオレンジジュースをアタシと自分の分、持ってきた。
アタシが半分くらいまで飲んだとこで、ベジ太の視線に気づく。
じーっと見てる。
まったく。
「何だよ?」
「弱ってきました?」
何、言ってんの?
「今日は祟りの日じゃない」
「そこを何とかなりませんか?」
ベジ太が両手を合わせてくる。
アタシは仏様か!!
しょーがねーなー。
アタシがアゴで合図すると、ベジ太は隣に座った。
ピタッて、くっついてくる。
「じゃあ、今はベジ太より弱くなってやるよ」
「祟りです、祟り!!」
「ややこしいんだよ!」
ベジ太が笑った。
アタシも笑った。
しばらくして、アタシは真剣に言った。
「ベジ太」
「はい」
「アタシに何か言うことない?」




