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アタシにキスされたベジ太は真っ赤になって、ニヤニヤしてる。
待てよ。
このままじゃ、アタシが何だか自分のやりたい放題やってる感、強いな…。
まあ、ベジ太が誘拐実行した時点で何をやり返されても文句は言えねえんだが…でも、振り返って思い出したときにアタシがめちゃくちゃにベジ太を責めて「アンアン」言わせてるのがメインってのも…ここは一芝居打つか!!
「ああ…ヤバい」
アタシは右手をおでこに当てて、身体をゆらゆら揺らした。
「ポテ子さん!?」
ベジ太が慌てる。
「どうしました!?」
「アタシの母方の先祖がさ、大昔にミカンの妖怪を退治したんだよね」
「ええ!? ミカンの妖怪!?」
「そうそう、それでさー。倒したのは良いんだけど、代々、ミカンの祟りを受けちゃって。ほら今、オレンジジュース飲んじゃったじゃん。祟りの影響で力が出なくなるんだよねー」
「な、何ですって!!」
ベジ太が血相を変えた。
さらに顔が赤くなる。




