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アップデート

作者: ブルータスの雨宿り

詩・短編を書いてみました

気に入っていただけるか分かりませんが

一生懸命に書いてみました(^_^)

1000文字以内で書いてあります

物語の断片や本の1ページのようなモノだと思いながら

暇なときにでも読んで

楽しんで頂けると幸いです(^_^)

我々の世界は

常に多くのモノが最新の状態にアップデートされ続けている。

だからこそ

我々は知らない情報をいつも目にすることが出来るのだろう。


この世界は必ず

何かが生まれ変わるときには

すでにある物を壊れ

または排除して

その上に新しいものが作られる。


浅い知識で例えるなら

生き物の世界での「脱皮」。

細胞レベルでは「新陳代謝」と言えるのではなかろうか。


生まれ変わるという行為は「生物」という直接的なモノから

「時代」という抽象的なモノまでもが行う。

そして

それら全てにとって

その行為は未来を生きていくには必要不可欠な行為だ。


しかし

それらがアップデートする時は必ず

不要なモノも生まれてる。

例えるならば

セミの脱け殻のようなものだ。


人は当然のようにそのようなモノをどかす。

どかされたモノは異物として扱われ

時間が経つごとに端へ端へと追いやられた後に

その場所や人の記憶から忘れられてしまう。

仕方のないことだけど

あまりにも寂しくはないだろうか…。


アップデートされる前は

それが最新として扱われ

たくさんの人に喜びと感動を与えてくれたはずだ。

なのにも関わらず過去になれば邪魔モノとして捨てられる。

なんて寂しいのだろう…。


僕の前にある廃墟に生える果樹もそうだ。

前はたくさんの人に食べてもらおうと美味しい果実を実らせていたはずなのに

今では枯れ木のように佇み

その枝には色を消すような白い雪が積もっている。

雑音などが無い分

その姿はより鮮明に見える…。


でも

あらためて見てほしい。

この枝振りを…。

この姿を…。

捨てられてしまっても

忘れられてしまっても

いまだに果実をつけようとしている。


その凛とした姿は

私に何か大切なことを教えてくれている気がする。


いつか

その果実を食べにこよう。

きっと

とても美味しいに違いない…。


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