桜と共に散りゆく 3
誰か戦闘シーンの書き方教えて、、、まあ通常のシーンも怪しいんだけどね(絶望)
一通りアドバイスをもらい紅茶を少し飲んで私達はフォード博士の家を後にしていた
結論を言うとなんの成果も得られなかったが、最初からダメもとだった訳だししょうがないだろう。
面倒だしあまり使いたくはなかったが張り込みを行うしかないだろうな
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日が落ちて空には山奥ならばそろそろ星が見えるであろう時間
「先生、本当にゾンビはここに来るのでしょうか?」
茜が私に聞いてきた
「そんなもの私が知るわけないだろう、例のゾンビの襲撃は一夜に1件から多くて5件 東京に桜並木がいくつあるかは知らんが私達があたりを引き当てる可能性は相当低いだろうな」
茜は驚いたように
「えっ まさかの当てずっぽう! 先生がそんな無駄な事をするなんて本当に今回はお手上げなんですね」
茜は少し残念そうに言った
「そんなわけ無いだろ ここはまだゾンビの襲撃がない場所だし、他の場所は早乙女共が警備している。 無能な警察でも足止めぐらいは出来るだろうよ」
「でも、これだけガチガチに固めてたら犯人も東京以外で犯行におよぶのでは?」彼女はそんな疑問を投げかけてきた
「フッ それこそ私の本当の目的だよ。東京から出れば間違えなく京都の陰陽師が出張ってくるだろう、報酬こそ出ないだろうがこんな面倒はお節介共に押し付けるにかぎる」
まさしく完璧な作戦だ 実際、死体術は専門外のためフォード博士がわからないとなると死体を倒す事は出来ても正直術者探しは私の手では困難であろう
「先生、、仕事のときは相変わらず清々しいまでの外道です。プロ意識とかないんですか?」
「もともとレベル6になったのは龍宮号事件で名家の令嬢を救い出して気に入られたのが原因だからな。私がプロ意識なんぞ持ったらそれころ本物の皆様に失礼だろう」
そんな話をしていると、桜並木の入り口の所に人影が現れる
「素人とは思ってはいたが、まさか張り込んでいる人数で選んだ訳ではないだろうな」
私がそう呟くと茜が
「先生、どうしますか」と声には焦りがあるし、額には汗が流れている
私はとりあえず探知の魔術を使いあたりを探るが、当然ながら術者は探知されない
「しかたない、問題の先延ばしに過ぎんがとりあえずコイツを倒すとするか」私はそう茜と自分自身に言うと、【身体強化 七】の魔術を自身にかけて一気に敵との距離を詰める 相手との距離が半分程度になった所で【武器作成 槍四】を唱え、コンクリートを槍にかえて【構造強化 六・五】の魔術を槍にかけ 死体の首に向け槍を振るったが死体は華麗にその攻撃をかわすと、逆にこちらに向け鋭い爪を持って攻撃を仕掛けてくる それを片手で持った槍を使い間一髪で防ぎ、空いたもう片方の手にさっきと同じ手順を踏んだ槍を生み出し屍の腕を切り落とす
「チッ、術者が離れているのに情報以上の戦闘能力だ 一気に決める必要があるな」そう呟き私は2本の槍を消し
腕に【魔力付与 風三】をまとわせ、死体に全力で殴りかかった
死体に命中したのを感じると即座に腕に付与していた風を前方に向け開放 死体は風に引き裂かれながら100メートル程吹っ飛んでいった
「やりましたね、先生」茜が駆け寄ってくる
「痛覚のない死体と言っても全身をズタズタに引き裂いたんだ 流石にもう立てないだろう」
だが私の想定とはうらはらに、死体はゆっくりと起き上がろうとしている
「まだ立ち上がるか、まあ良いもう一度同じコンボで吹き飛ばすだけだ」私がもう一度腕に魔力をまとわせようとした時、さっきの衝撃でフードが脱げたのであろう死体の顔が目に入る
「最後に相手の顔を見るのも悪くないか、もしかしたら術者にたどり着けるかもしれないからな」だがその判断は間違いだった、
「っ、、どういう事だ」
死体の顔はズタズタに引き裂かれてはいたが
「桜湖さん、、」その顔はフォード博士の妻である桜湖·トルプそのものであった
私が動揺していると茜が後ろから慌てた様子で
「先生 危ないっ!!」と叫んだ
私はとっさに回避を試みるも、間に合わず鋭い爪が私の首を切り裂く
首から血が吹き出すのを感じるとすぐさま
【限定治癒 七】を使い傷を止めるも、出血と魔力の使いすぎによって意識が遠のいていく
「あぁぁ だからこんな面倒事には関わりたくなかったんだ、、茜、、今から閃光の魔術を使いますからそのスキに逃げなさい」
私は最後の力を使い【閃光 九】の魔術を使い、(茜 逃げ切れると良いのだが)そう思いながら意識を手放した
キャラ紹介
早乙女正義(56)
年を感じさせない細身で筋肉質の男
警視庁魔術事件捜査課の所属で階級は警部
灰島とは交番連続爆破事件からの付き合い