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桜と共に散りゆく 2

書き貯めもないのに2話目投稿 

その後、早乙女警部は茜と少し話したあと資料を置いて帰っていった それから30分程あとに私達は屋敷を出発した

私のお気に入りのアンティーク風の車に乗り込み、私は助手席に座っている茜に向って

「到着までに、この資料の内容を覚えておけよ」

そう言って資料を茜に手渡した 

茜は資料をパラパラと目を通すと

「早乙女さん達は、よくこれだけの情報でゾンビだなんてわかりますよね」そう関心したように言った

「これだけ痕跡を残しまくれば魔術を少しでも学んでいれば誰でもわかる」目撃者や犠牲者の死体、それに監視カメラの映像まで残されている 

これだけの情報があれば魔術に疎い警察だろうと流石にわかるだろう もっとも流石に黒幕まではわからなかったらしいが

「この犯人は間違えなく魔導師としては優秀だが、実戦なれはしていない典型的な研究者系の人物だろうな」

こんなど素人が起こした事件すらまともに解決できないとは相変わらず警察と言うのはまったく成長しない組織なものだ

茜は思い出したかのように口を開いた

「そういえば先生、私達どこに向かっているんです?」

「そういえば言ってなかったか 私の古い知人で今では引退しているが優秀な死体使い(ネクロマンサー)のところだ」

茜は首を傾げ「その人が犯人の可能性はないんですか?」と言った

「その可能性はないよ 彼は死体欲しさに一時期戦場を渡り歩いていたらしいからね、証拠を残すようなヘマはしないさ それに彼は結婚して魔導を捨てたから動機がない」 

それが日本でトップクラスの死体使いフォード·トルプを信用する理由なのだ





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

桜並木のゾンビ事件(命名早乙女)

一週間ほど前から都内の桜並木にてフードを被った身長170cm程の人物(死体だった訳だが)によって人が襲われるようになった

その被害者の死体は頭部、酷いものだと上半身が食われていた

この事から警察はこの事件を魔導事件と認定

その後警察は後手に回り続けるも、残された痕跡から犯人は死体だと特定した。裏に相当な術者がいるとされた事から、この事件の解決を

国内に8人しかいないレベル6の魔導師灰島真理に託す事になる







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

コインパーキングに車をとめて、私達はフォードの家に向かった

フォードの家は閑静な住宅街あり言われなければ、そこに国内有数の魔導師が住んでいるとは誰も思わないだろう 

なぜそんな場所住んでいるかと聞いてみた事があるが、その時の答えは妻の実家が近かったそれだけだった

彼は魔導を極めれば本来はレベル6にもなれた筈の実力者だったが妻の為に魔導を捨てた、そんな私とは違い人を愛する事のできる彼は人として真っ当な人物なのだ


私達は彼の家の前につき、私はインターホンを押した

そしてすぐにインターホンから少し疲れたかのような声が聞こえてくる

「一体こんな昼間に誰かね?」

「お久しぶりですフォード博士、少しお聞きしたい事があるのでお時間よろしいでしょうか」

私がそう言うと

「真理か相変わらず礼儀がなっているのかいないのか、まずは名前を名乗るのが基本だろう」

そう言った後にひとりでに門と玄関の扉が開く 

「とにかく入ってこい、そんな目立つ格好で家の前に立つな」

当然ながら魔術で見られているらしい それにしてもこの服装何かおかしいだろうか、確かに性能は戦闘用の特殊コートだが見た目は普通の黒いコートの筈だが

玄関を入ると茜が靴箱の上に飾ってある写真を見て

「これがフォード博士とその奥さん? かな」

そこに飾ってあった写真には金髪で30歳ほどであろう長身の端正な顔立ちの男と黒髪ロングの20代前半見る人によっては10代後半にも映る美女 フォードの妻である桜湖·トルプが桜の木の前で撮った写真が飾ってあった

「そのはずだ その写真は若い頃のだな今は確か早乙女よりは少し若いぐらいか」

話していると廊下の方から声が聞こえてくる

「何をしている早く上がってこい」

いつの間にか目の前にいたようだ

しばらくあっていなかったが、年齢よりもだいぶ老けている 写真の美しかった金髪はボサボサの白髪とかしている

私達はフォード博士に案内されて彼の書斎に通された

「そういえば 桜湖さんはどこに行っている? 彼女にもいつぞやのお礼がしたいのだが」

私がそう言うと彼は「桜湖は今出かけている、もう少しで帰ってくるはずだからまたの機会にしろ」彼は少し疲れたような声でそう言った



おまけ 登場人物 主人公

灰島真理 

外見 長身 ボサボサの黒髪 中2コート 目にクマ

得意魔術 身体強化 

日本に8人しかいないレベル6の魔導師 

戦闘スタイルは相手を倒すよりも負けない事に重点をおいている


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