第三十六話 怪獣まどりんの破壊
ドヤ顔のまどかの足元に、ペチャンコになったペットボトル(500ml)が横たわっている。
「まどりんにかかれば、こんなペットボトルくらい、軽くペチャンコなのです♪」
満足げなまどかの足元からペチャンコのペットボトルをどかし、1.5Lの空のペットボトルを寝かせる。
今度のはだいぶ大きなサイズなので、ペチャンコにするのはきっと難しいぞ・・・。
「うーむ、踏み応えがありそうなペットボトル・・・行きます!」
右足を上げて、数秒溜めてから一気に足をおろす。
ペットボトルは円筒状のタイプのものを用意したので、中央部はまどかの右足の裏に踏まれて簡単に潰れてしまった。
だが、ペットボトルの全体をもっとペチャンコにしなければ、動画としての刺激が足りない。
「とりゃっ! えいっ!」
ボトルが大きくなった分、踏みやすくなったのだろう。まどかは楽しそうに踏んでいる。
踏む度にまどかの素足が形を変える。足にもこんなに表情がたくさんあったんだ、と改めて素足の魅力に気付かされた。
「あれ・・・元に戻っちゃう・・・;」
踏みやすくはなったものの、今度は足を上げた箇所が元に戻ってしまうという事態が発生するようになった。
踏み踏みのペースをもっと上げないとダメなんじゃないか?
カンペで「ペースを上げろ」と出した。
「ふぬぅぅぅ~~~~っ!!」
ペットボトルの上でパタパタと足踏みをするまどかは、我が妹ながら愚かしくて愛おしい。抱きしめたくなってくる。
「おわ・・・っと、ととっ・・・あわっわわわっ!?」
どこをどうアレしたのか分からないが、突然まどかはバランスを崩し、ドシーンとその場に尻餅をついた。
なんだ、ペットボトルの勝ちか。
「ちょっ、ちょっとフラついただけじゃない! まどりん負けてないもん!」
空のペットボトルに対して、むき出しの敵意を露わにするまどか。
やはりアホっぽくていじらしい。
その尻餅をついて床に座り込んでいるポーズも、女子らしさに溢れている。所詮中学一年生なので、妖艶さは皆無だが。
「っんもう! このっ、このっ!」
立ち上がってペットボトルを執拗に踏み叩く。
いいぞいいぞ、その破壊衝動が溢れ出るところ、怪獣がビルを破壊しているシーンみたいで絵になってる!
怪獣ではなく、ミニスカートに裸足の女子中学生が破壊しているインパクトは計り知れない。
僕は這いつくばって、下からのアングルで撮影する。同時にまどかの素足もアップで撮影する。
ペットボトルだけで、これだけの臨場感溢れる動画を撮影するカメラマンもそうそういないのでは、と思ってしまう。
おっと、パンツが写ってしまった。まあいいか。あとで編集でどうにでもなるし。
「はあっ、はぁっ・・・ふう、ほらね、ペッチャンコです!」
言いながらまどかは、左足の爪先で潰れたペットボトルをこねくり回す。
そのまま踵でグリグリとペットボトルを踏みにじる。
カメラ越しに見ているだけでも、股間が痛くなってくる・・・。
「さっ、次は何を踏み潰す!?」
まどかもノッてきたようである。
僕は無残な姿に潰れたペットボトルを片付けると、まどかの足元に新聞紙を広げて何枚も重ねて置いた。
新聞紙を見て、まどかは「キョトン」としている。
カンペに指示を書き、まどかに見せる。
「新聞紙を・・・一枚ずつ足で丸める・・・? なんか、足の裏がインクで汚れそうなんだけど・・・」
嫌そうな顔をするまどかだが、実はその足の裏が汚れることこそ、この新聞紙丸めプレイの本質なのである。
四の五の言わずに裸足で新聞紙を丸めなさい。
「うぅ・・・じゃあ、新聞紙を・・・丸め・・・まーす」
低いテンションのまま、広げた新聞紙の上に裸足で立つまどか。
足指を反らしたり、膝を擦り合わせてモジモジしている。何をしているのだ、早く始めなさい。
渋々足の裏を使って新聞紙を丸め始めた。
立ったまま足の下の新聞紙を丸めるのは、実はちょっと難しい。
綺麗に丸めようとすると、バランスを崩しやすい。
先ほどのペットボトルで一度尻餅をついているまどかは、二度はお尻を痛めたくないと思っているのだろう。とても慎重に足の裏で新聞紙を丸めている。
一枚目の新聞紙を丸めたまどかは、右足の裏を見て、顔をしかめる。
「やっぱり足の裏、汚れちゃう・・・;;」
それでいいのだ。
さ、どんどん続けなさい。
二枚目の新聞紙を丸めるまどか。
丸め終わると、足の裏の汚れ具合を確認する。
三枚目の新聞紙を丸めるまどか。終わると足の裏を確認。
その度に、こちらを向いて悲しい視線を送ってくる。
僕はまどかの足の裏に接近して、アップで汚れているのを撮影する。
「やぁん、汚れてるとこ恥ずかしいから撮らないでぇ・・・っ//////」
うわ、恥ずかしがるとこ、可愛い!
足の裏の汚れがまだまだ足りないので、もっと丸めておくれ!
四枚目、五枚目と丸め続けるまどか。
さあ、足の裏を見せなさい!
おおっ、だいぶ黒くなってきたじゃないか。土踏まずまでしっかりと汚れているな。上手に足の裏を使っている証拠だ。
しっかりと撮影したいので、後ろを向いて膝をつきなさい。両足の裏を揃えたところを撮ってあげよう。
「汚れてるの恥ずかしいから、撮ってほしくないのにぃ・・・////」
ブツブツ文句を言いながらも、まどかは後ろを向いてその場に膝をついてくれた。
揃えられた両足の裏は、(矛盾した言い方だが)綺麗に真っ黒である。
かすかに足の裏が震えている。本当に恥ずかしいんだな・・・可愛い妹にこんなことをさせて、罰が当たりはしないかと、ちょっとだけ不安になった。
しかし、素足フェチ動画としての完成度は上がる一方である。
では、次のブツをクラッシュしてもらおうか!
「足の裏、汚れたまま踏むの?」
そうです、汚れたままでいいのです。
僕は、まどかが次に壊すモノを持ってきた。
「え・・・えっ、それ、壊すの!?」
つづく
2017/10/28 体裁を整えました。




