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第二十四話 お風呂上りの時間


 温泉で旅の疲れを癒した僕は、部屋に戻ってきた。

 女子たちはまだ温泉に入っているようだ。

 さて、一人で何をしよう・・・・ふむ、今朝出発してからこの旅館に到着するまでに撮影した動画を確認してみようかな。

 デジカメを取り出して、再生モードにする。


 最初の動画は、待ち合わせ場所で里帆たちを待つまどかの姿だ。

 フリフリフワっとしたキャミソールにキュロット、それにサンダルである。我が妹ながら、実に可愛い。

 着替えやおやつの詰まったリュックを背負って、友達を待っている。

 体を左右に振りながら立っているところが、まだ小学生のようでもある。可愛いから問題ないが。

 もはやまどかは、僕が裸足好きなことを受け入れているようである。

 今日サンダルを履いているのだって、僕を喜ばせるためなのだと思う。よくできた妹である。

 そんなまどかの素足をアップで撮影する。

 撮影していることに気が付いたまどかは、両足を揃えてくれたり、足指を動かしたりしてくれた。

 うむ、良い動画になっている。


 続いての動画は、菜帆ちゃんだ。

 白いワンピースに白いサンダルの菜帆ちゃん。天使のようである。

 菜帆ちゃんはリュックではなく、ボストンバッグを持って来ている。

 まどかと話している時も、ずっとバッグを持っている。重いから置いておけばいいのに、おりこうさんだな。

 菜帆ちゃんの立ち方は、ちょっと内股気味だ。まるで小鹿のようである。守ってあげたくなるな・・・。

 そして菜帆ちゃんの素足のアップ。

 菜帆ちゃんは僕が素足好きなことを理解していない。というか、素足が好きな人種が存在するということ自体を理解していないのかも知れない。カメラを持って足に近付いて撮影している僕を不思議そうに見ていた。


 さて、続いては里帆である。

 ホットパンツから伸びる脚は、みごとなラインを描く。

 がしかし、スニーカーを履いている。ガッカリした僕は、即座に撮影を中断している。

 里帆の動画は、わずか5秒だったw


 最後に到着したのは、由香ちゃんだった。

 恰好自体はまどかと似ていて、キャミソールにキュロットという組み合わせなのだが、驚きなのはその足元である。

 なんと、ビーチサンダルを履いている。

 度肝を抜かれた僕は、由香ちゃんの素足を舐めるように撮影している。本当に舐めたいくらいだ。

 由香ちゃんは、僕の素足好きを理解してくれている。だからビーチサンダルで来てくれたのだろうが。

 これを撮影している時は、この後にサンダルが脱げてしまうハプニングが起ころうとは、誰も予想できなかった。


 参加者の到着動画は以上で、次の動画は足湯のシーンだ。

 まどかたち女子四人が並んで座り、美しき素足を温泉に浸している。

 ああ、飲みたい・・・。

 何を飲みたいと思ったかは、ご想像にお任せしよう。


 そうこうしているうちに、まどかたちが温泉から戻ってきた。

 にぎやかな声をそのままに、部屋の中に騒々しさを持ち帰ってきた。

 女ってよく喋る生き物だな・・・。

 部屋には人数分の浴衣が用意されているが、まだ誰も浴衣を着てはいない。

 女子の輪に入れない僕は、彼女たちの素足を楽しむことにした。

 温泉上がりなので、全員が裸足である。座り方はそれぞれ。

 菜帆ちゃんは正座をしている。揃えられた足の裏が可愛い。

 まどかはおばあちゃん座りだ。まどかの右側、左側、どちらからも足の裏が楽しめて良い座り方だ。

 里帆はお姉さん座り。由香ちゃんは胡坐(あぐら)をかいている。


「お茶、淹れますね」


 おりこうさんな菜帆ちゃんが、ポットから急須にお湯を入れている。

 両膝を付いて足の裏を揃えている。

 これは絶好のチャンス!

 僕は菜帆ちゃんの後ろに回り込み、その素足にデジカメを近づける。

 真っ白な綺麗な足の裏だ。


「ちょっとアニー! 何やってるの!?」


 まどかが余計なちょっかいを出してくる。

 しかしそれに構わず、僕は菜帆ちゃんの足の裏を撮影し続ける。

 それに気付いた菜帆ちゃんが「ん~?」と振り返った。


「何を撮ってるんですか?」


 君の足の裏だよ♪


「足の裏なんか撮って、どうするんですか♪」


 どうしようかね♪

 ああもう、可愛い!

 菜帆ちゃんは別段恥ずかしがる様子もなく、そのままお茶を淹れ続けている。

 その時、まどかと里帆の視線が南極のボストーク基地よりも冷たいことに気が付いてしまった。

 なんだよ・・・楽しい旅行じゃん・・・楽しくいこうよ!

 僕が部屋の隅っこでいじけると、女子たちは何事も無かったかのようにおしゃべりを再開する。

 つまんないので、女子たちの周りをぐるぐる回りながら、素足を撮影していこう。

 まどかたちは僕のデジカメ攻撃を受けるままになっていたが、里帆だけはなぜか素足を撮られまいと足を隠してしまう。

 なんだよ! 撮らせてくれよ!


「なかなか撮れないからこそ、撮れた時の喜びが増すのよ」


 そう言って里帆は、まどかたちにも足を隠すように言う。

 な、なんというジャンヌ・ダルク・・・!

 まどかたちまで足を隠すようになってしまったではないか。

 僕は地団太を踏んだ。

 そして時刻は夕食のときへと進んでいった。



つづく



2017/10/27 体裁を整えました。

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