1話 女になった!
えっ??
ええええええ!!!???
な、何だ?この垂れた爆乳!
お、お、女になってる!!!!!!
「な、何なんだ!!!!!」
今年、高校2年になった17歳。
早生まれの3月生まれ。
親父は国会議員で、お袋はフランス人。その子の俺はハーフって奴だ。
一人っ子で成績は上の上。顔もハーフ顔で悪くないと思う。身長は168cm。
スポーツは一通り、人並み以上だ。
髪の色は、かなり明るい茶色。当然だが地毛ね。
そんな俺だが、家では良い子を貫いてるし、学校でも優等生を演じている。
言うまでも無いが・・・仮面優等生ね。
だが、議員の親父が厳しく幼少時代から英才教育を受けてきた俺は、
毎日勉強してるし一流大学を経て、官僚を目指している。
幼少期より、ピアノは勿論、華道や英会話、ヴァイオリン等。。
無理やり習わされて、今ではいい武器になっている。
まぁ。そこは感謝している。
今でも続けてるのが、合気道だ。これはいい。
身体を動かせて汗も流せるし、ストレス発散できる。
そんな俺だが、昔は素直でいい子?だったと思う。
唯一のコンプレックスは、天然の巻き毛。
ストレートの奴等が羨ましい日々だ。
事の始まりは、7歳の誕生日の次日。
中学受験の塾に強制的に通わされてた訳だが。。
その日の試験結果が83点で、親父にこっぴどく怒られて
外にある5つの蔵の、一番古いボロボロの蔵に閉じ込められた。
今でもそうだが。。。不気味で寒い空気がするし近寄りたくない。
その時に、蔵で見つけたボロボロの木箱。大きさは弁当箱くらい。
何かの札で封印してる様に、変な文字が書かれた紙で封してあった。
真ん中に、”男女体針” と書いてあった。
角が朽ち果てて中が見えていて、中身は木彫りの竜だった。
蔵から出された時に、こっそりと腹に隠して持ちだした。
部屋に戻る頃には、ボロボロの箱は壊れて中が飛び出してた。
竜の彫刻は、目がガラス玉で違和感あったが、男女体針??
針ってどこ?? 箱の中身が入れ替わってたっぽい。
まぁ、敢て言えば・・・尖った上の牙2本が鋭利で針っぽい?
縁起物かもしれないと、机の上に飾っていた。
まぁ。それが10年前の事だ。。。
この10年間、ずっと机の上に置いてた訳だが、こまめに掃除もしてたし
埃も全くない。結構大切にしてたのは間違えない。
今日、いつもの様に集中して勉強に取り組んでたんだが、
一息入れた時に・・・手に取って触っていた。いつもの事だが、
竜の口に指を入れたり、ペンシルをはめたりして遊ぶ。
今日もいつもの様に口に指を入れ遊んだ。
その時に牙に引っ掛けて刺さってしまった。
ちくっと、痛みがしたと思ったら、竜の眼が光った。
ええええええ???
そして全身に電気が走った後に、身体に違和感だ。
指には2つの刺し穴があって、血がにじんでる。
慌てて、部屋の等身大の鏡を覗き込んだ。
な、何と。。何てこった。。
本当に女になってる。胸が重くて肩も痛い。
上半身を脱ぐと、重力に負けて垂れた胸。
股間を確認すると、有るべきものがない!!
再び鏡を覗く。顔は問題無く可愛くもあり美人でもある。
ハーフの美形には間違えない。
自分の可愛さに、うっとりするくらいだ。
だが、髪は短めのちゅるちゅる天然パーマで何ともアンバランス。
「おい!!洋一!!大声だしてどうした!!」
親父がノックもせずに突然入ってきた!!
夢中で、身体を観察していた俺は人の近づく気配さえ気づかなかった。
今呼ばれた、”洋一” が俺の名だ。
「ち、父上。。」
俺が手にしてる竜の彫刻を見て、固唾をのみ込み俺に問う。
「よ、洋一か??」
上半身裸の女体の俺。一人でいけない遊びをしてて見つかった気分だ。
俺の手から、竜の彫刻を取り上げて、俺の指を確認してる。
「大バカ者!!!」
グーで思いっきり頭を殴れ、その勢いで後ろへ吹っ飛んだ。
「寄りにもよって、両牙を刺すとは。。。何て事だ。。」
やばいのか?やばそうだ。次の親父の言葉が怖い。
「これはなぁ!! 右の牙で女になり、左の牙で男になる。
両方刺すと一ヶ月性別が逆転するのだ!!!」
この言葉に頭が真っ白になる。一ヶ月も女の姿??
学校にも行けないし、外に出るにも面倒そうだ。。。
無言の俺に、親父はため息ついた。
「やってしまった事は仕方ない。家宝の管理を怠ったワシにも落ち度はある。
しかしだ、個人差がある。最低一ヶ月は女の姿だ。下手すれば1年2年
戻れぬかも知れぬぞ!!!」
正直。。ショックで死にそうだ。何も言葉がでない。
「当面、学校は休学扱いにするしかないか。
だが、お前は女として転校生を装い学校へは通うのだ。
議員のワシの力で、何とかするしかないな。」
「父上。。。」
声も女の子の声だ。当たり前か。
「母さんに話すから降りてこい!服も揃えねばなるまい!」
お袋に状況を説明した。説明の途中に俺の顔を見たお袋は、
軽く気絶してた様だ。
親父は・・・この針の存在も知ってたし、話は早かった。
自分でも使った事あるのだろう。
一番の心配の学校は、親父が何とかしてくれる。これは助かる。
後は、目立たず一ヶ月を乗り切ればいい。
大丈夫だ。何て事ない。頑張れ俺!!
結局、明日の一日で服等を揃えて明後日から今と同じ学校に通う段取り。
・・・できれば違う学校にして欲しかった。
そして、翌日。
お袋の愛車のプジョー506に乗り込み、街へと買い物出かける。
お袋は、女の子が欲しかったらしく、めちゃくちゃテンション高くて
正直引いている俺。
まずは、下着の店に連れてこられた。
当たり前だが、パンツ!パンツ!ブラジャー! 目のやり場がない。
お袋と下着shopって何の罰ゲームだ?こんなヘビーな罰ゲームはないぞ?
そんな俺の気持ちを無視する様に、身体のサイズを図る為、
個室の更衣室に店員とぶち込まれた。
めちゃくちゃ可愛い店員に身体を図られる。緊張して顔が赤くなる。
絶対に変な奴と思われたに違いない。
だが可愛い店員は、
「モデルさんですか?すごく美人でグラマーで羨ましいです。」
等と、無神経な事を聞いてくる。
どう返事すればいいのか。。。
ただ、2度と来たくないのは確かだ。
んで採寸結果は、
上からB96、W56、H90の超グラマーな身体。バストはFカップと
Gカップの間の様だ。お袋もE?Fカップはあろう爆乳だ。
しばらくすると店員がブラジャーとパンツを持ってきた。
まじか?本当に着けるのか?確認したくなる。
俺に渡そうとするが、俺は受け取らない。いや、受け取れないのだ。
着け方も分からん。お袋がそれに気が付き、店員に着用を頼んだ。
再び二人だけの個室。上半身を脱がされて・・・
前かがみにさせられブラジャーを着けられる。
腹の肉や、脇の肉を寄せてブラジャーに詰め込む。
結果・・・超!超!!爆乳になった。
しかし・・・何てか・・・デザインはダサい。周りにはフリルや、
リボンの付いた可愛いのが沢山あるが、俺が着けてるこれ。。
ババシャツ色だし。飾りも無ければ色気もない。
それを察した店員が、
「このサイズですとオシャレできないですよね。。。」
「そうなのですか?」
「可笑しな事を聞かれますね?突然女の子になったみたい。」
「あはははははは。。。」
「Cカップまでは、どこのお店でもそこそこありますけど。。
Dカップ以上の品揃えは、どのお店も良くないからですね。。」
そんな不要な予備知識は要らんと心で叫ぶ。
んで、ブラジャーとパンツを3セット買って店を出た。
んで、次は・・・服の上下だ。
車に乗りデパートに移動した。
デパートに入ったが、恐ろしい予感がする。
お袋の後ろから黙って付いて行く俺。
周りの視線が気になる。
めちゃくちゃ視線浴びてるのが分かる。
残念な事に、男限定だ。
俺が男でも見るだろうから、気にしない事にする。
ただ、さっき購入着用したブラジャーの肩紐が痛い。
これでは、走る事さえでき無さそうだ。
この苦痛が一ヶ月続くのか?耐えれない気がする。。。
お袋が店へと入る。
・・・まさかとは思うが。。スカート?スカートじゃないよな??
残念ながら、その様だ。。もうどうにでもしてくれ。。
されるがままに、持って来られるスカートやブレザー、その他を
全て試着した。最初はうざかったが、着替える度に鏡に映る俺が
何でも似合うんで、途中から楽しくなった。
俺って・・・やばい傾向にあるかも知れない。
そして、6枚にスカートとブラウス、ブレザー普段着とかなり買い込んだ。
当然だが、お袋が面白がって購入した服をその場で俺に着替えさせる。
俺の姿はブラウスにスカートそして生足。爆乳が映える。
次は・・・あぅ。。ソックスとストッキングだ。
ここは、すんなりサイズ的な問題無かったが、某有名な海外高級ブランド。
ごめん被った。海外の高級ブランドはデザイン料が高くて、品質が悪い!
って聞いた。デザインはいいが、機能性が悪いでは困る。
お袋に、国産メーカーにしてくれと駄々をこね、受け入れられた。
一品一品、女の子の服装に身を包む俺。。。
スカートにストッキング。めちゃくちゃ女の子になった。
それから、シューズ、バッグと一通りは揃った。
もう俺の手には持ち切れない荷物になっている。
俺だけに荷物を持たせるお袋。昔からそうだが。
前も見えない。
お袋も手伝ってくれ!!と心で叫んでみる。
無駄な抵抗だ。
荷物の隙間から何とか前を見て、歩む。
その視界にウィッグが目に入った。
「母上。こちらのウィッグも拝見して宜しいでしょうか?」
「そうですわね。必要かもですね。」
あっさり同意してくれて、カツラの店に入った。
荷物が多くて、何もできん。。
この荷物を置くには、かなりのスペースが必要だ。
店員が気を利かせてくれて、荷物を半分持ってくれた。
「君、大学生?だよね? モデルさんかな?」
・・・かなりイケメンの爽やかタイプ。虫唾が走った。
当然無視だ。無視!!
憧れのストレートのカツラを手に取る。
何とも知れない感動が俺の中を駆け巡る。
ドキドキしながら試着した。
なっ!!何だ!!この美少女は!!!
眉毛が隠れただけで、こんなに顔が変るのか??
次はストレートロングだ!!!
すっかり夢中になって試着し続けた。
お袋を1時間近くも待たせて、要約決まった。
ハーフの顔に違和感無い、栗色のストレートロングだ。
金額は・・・¥250,000-だ。お袋は抵抗なく支払ってくれた。
まぁ。これで一通りは揃っただろう。
一息付くと、尿意だ。何故か突然襲って来た!
長く我慢できそうもない。
お袋に荷物を、慌てて預けてトイレへ駆けた。
読んでくださいましてありがとうございます(o〃>ω<)oミ(o〃_ _)oペコリ
目指すは感動物なのですが、無理の様です。。
宜しければ、感想ください。
18禁の別の話の方をメインに進めていますが。。。
興味があればどうぞ。エロは重視してません。
軍神 ~俺の居場所は?~
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息抜き
フェアリーナイト
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