3/9
2話
食卓には朝ごはんが二人分並んでいた。
この家には俺と両親しかいないが、いつも幼馴染のハルと
朝ご飯を食べるのが日常になっているため
違和感なく座り一緒にご飯を済ませた。
「今日はなんのお仕事手伝うんだろうね。楽しみだなぁ」
「ハルはほんとに畑仕事が好きなんだな」
「好きだよ。というか外に出るのが好きなんだよ。気持ちいいし
植物が育つのを毎日見るのも大好き」
「これで太陽が昇ってれば最高なんだがな。」
「サイトは太陽が昇ってたらどんな感じの朝なんか知ってるの?」
「いや知らないけど、」
「知らないじゃん!本にそんなことも書いてるのかと思ったよ。
本ばっか読んでないでサイトも外に出よ?日が昇ってなくても
十分気持ちいいよ。」
ハルはそう言って外に出る準備をし始めた。
そう、この世界は日が昇らない。だから説いて昼間も暗いわけではない。
日は昇っているはずなのだが空には常に濃い雲がかかっている。
朝が来たことはわかるが日差しが昇っているのか、
日がどこにあるのかはまったくわからない。
この雲が晴れることはあるのだろうか、そんな考えてしょうがないことを
考えながら外に出る準備をし始めたその時、
「キャーーーーーー!!!!」
といきなり外から悲鳴が聞こえてきた。
俺の日常が崩れた瞬間だった。




