表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この度わたくしに妹が出来ました  作者: 犬塚猫蔵
3章・前編「会長と初めての思い出」
76/163

9P

 風紀委員の清水。普段は校則遵守をモットーとし、遅刻やサボりは決して許さない鬼の風紀委員長だが清潔感のあるいかにもお嬢様な可憐な容姿と面倒見が良く少しお節介焼きな人柄。──そして意外なほど豊かな胸元が密かにファンを増大させている。



 うおおおおおお、そのギャップは反則だろ、鬼の風紀委員長のバニー、けしからんぞ、エロいぞ。



 またもや大絶賛だった。賞賛の声が上がる。


「ふむ……たまらんな!!」


 井上は杉山に向かってビシッとサムズアップした。


「じゃあそこのお前っ!! お前はどんな写真を望む!?」


 そして次に井上が名指ししたのは、普段は内気なオタク少年三河だ。


「ハッ! 自分は安藤の園児服であります!!」


 安藤とはクラスの派手目の女子で、茶髪に染まったふわふわロングの髪型や軽薄そうな化粧、とは裏腹に身長148cmという低身長のギャップが評判の女子だ。

 その見た目に反して実は純情で、未だ付き合った経験もないとの噂で、また千鶴にも引けをとらないそのロリフェイスと少し毒舌で尊大な態度は一部のマニアから絶大な人気を誇っている。



 え、園児服だとおおお、あの安藤の園児服、見た目ロリだから破壊力はすごいぞ、そんな考えがあったというのか、だがアリだ、ああアリだな、その格好で甘えられたいな、ああ甘えられたい。



 三河のその発言にやっぱりワッと盛り上がるクラス中の男子。このクラスには変態しかいなかった。


「ああ…甘えられたいな!!」


 そして井上が一番変態だった。


 だがそんな井上を批判する男子は居らず、むしろ英雄扱いである。

 その後も井上は次々と男子を名指ししてそれぞれ誰のどんなコスプレが見たいのか答えさせる。


 その度場は熱を持ったように湧き、男達の目は真剣さを増してゆくのだった。


「──よし、では最後に圭吾!! そこで他人のフリしてるムッツリ野郎!」


 ヤベ、こっち来た。


 今までひたすら俺関係ないアピールをしていたがどうやら限界が来たようだ。井上は厳しい目で俺を睨みつける。


「よもや、貴様……興味がない、等と抜かしはせんだろうな…」


 違う、興味はある。


 俺だって健全な男子高校生だ。


 西野のメイド服も清水のバニーもなんなら安藤の園児服も見てみたいさ。

 ただな──


 てめえらいくらなんでも声がでかいんだよっ! 外に丸聞こえだよっ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ