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200字小説・300字小説

撮りたい背中

作者: 柿原 凛

 何気ない風景をスマホのカメラで撮っては見せ合っていたあの日々。

 見せ合う相手がいなくなってからというもの、まだ一枚も写真を撮っていない。

 被写体はいくらでもある。でも見せる相手がいないと撮る気になれない。

 最後にとった椅子と窓の風景。あの椅子に君を座らせて、最後に一枚だけ撮りたい。

 こっちに向かなくてもいい。窓の方を向いて、背中をこちらに見せてほしい。

 顔が見えてしまうと、戻りたくなってしまう。あの日々に。

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― 新着の感想 ―
[一言] 主人公の境遇、名前等、個人情報はなにも語られていない。それなのに、切なくなりますね。〝君〟への想いが溢れてしまうような気持ちが伝わってきます。  つぎの作品も読みたいです! PS・出来れ…
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