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Life  作者: ケイタ
4/5


 「・・・・・・うち、ここまで頑張った。


 でも、もう無理だよ・・・。もうがんばれない。


 怖い。こわいよ・・・。」





 うちは、全てを雅に話した。


 雅は、だまって全部聞いてくれた。


 うちは、また雅の胸の中で泣いた。


 雅は、優しく頭をなでてくれた。


 雅は、温かかった。  




 「なら、もう1人じゃない。


 俺がいる。ナオには、俺がいる。


 もう怖くない。俺が、ずっとお前のそばにいる。


 俺がお前を守る。」


 「えっ・・・・・・」


 嬉しかった。


 嬉しくて、また涙があふれてきた。


 「お前の傷は、俺が全て消してやる。


 俺じゃ、ダメか?」


 「ううん。雅でよかった。」


 雅はうちをぎゅっと抱きしめた。


 《雅なら・・・》


 心からそう思えた。


 


 暗くなりかける、2人しかいない屋上で


 静かにキスをした。

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