灯りし光
今日も朝が始まる・・・。
うちに、地獄の始まりを告げる、朝。
学校に行こうと、制服に着替える。
胸元のボタンが2つあいたワイシャツに、だらしなくゆるんだネクタイ。
スカートの下にジャージをはいて、スクバを持って、部屋を出る。
一度、鏡をのぞいて、玄関へ歩く。
「今日も朝ごはんいらないの?」
リビングから聞こえるお母さんの声を
右から左に流しながら、扉の外へと、踏み出す。
《す~っ》 一つ、大きく息を吸い込んで、前へと進む。
うちの家から、学校まで、そう遠くは無かった。
すでにホームルームの始まった教室には行かず、
誰もいない廊下を、一人、屋上へと向かった・・・。
「お~、ナオ!おはよっ(^^)」
ハイテンションなあいさつをしてきたのは、
心友の雅こと、雅弥。不良グループの一人。
天然でバカ。でも、ちょっと頼れる、うちにとって、最もと言っていいほど、
大切な友達だ。
「はよ。」
軽くあいさつを返し、柵沿いの日当たりの良い場所へ、座った。
「なんだよ('')今日もごきげんななめか?」
・・・今日も、って...
「そんな、わかりやすいか!?」
「ま、まあな・・・」
「どこがだよ!?」
「最近、ナオ、飯も食ってないだろ?
前は、ほとんど病気になんてかかったことなかったのに、
ずっと、体調わりぃみたいだし・・・・・・。
あとは...」
「あ、あとは・・・?」
「ナオがここで泣いてるのを見た・・・・・・。」
・・・そこまで、ばれてたんだぁ...
「雅にはかなわないよ・・・そこまでわかってたなんて・・・。」
「おい、俺はナオが心配でしょうがないんだ。
なんかあるなら、聞いてやる!ナオの力になりてぇんだよ...。
悩みだって、俺のダチの愚痴だって聞いてやる!
俺は、いつだってナオの味方だからな?」
・・・雅には、ちゃんと話しておこう。きっとわかってくれるはず...。
「ありがとう・・・」
うちの中で、今まで抑えていたものがすべて、雅の手によって開放された。
うちはそのまま雅の胸の中で泣いた。
うちらを夕日がまぶしく照らしていた・・・。
前回にひき続き、文章が下手ですみません(^^;)
次回もよろしくお願いします♪