第3話 最強の魔王とその配下
剣帝グファエルが消滅したのを確認したゼクアは
ガリエスに対して「エルシュカの元に向かうぞ。」と
言いエルシュカのあるであろう神界城の王の座に向かった。
そして神界城の王の座に到着した。
そこには憎き宿敵と言おうか?
エルシュカを攫った張本人である
世界神ノウズべディアがいたのだ。
「大魔王ゼクア. ヴァルドか。」
ゼクアは言った。「エルシュカは何処だ?」と
「牢獄にて幽閉している。
そして殲滅部隊が警備済みだ。」
「ならば俺も少しばかり本気を出して助けるとするか。」
と言って魔法陣を描き魔法陣から
消滅剣ディルゲイズを取り出した。
「これより貴様の命運は尽きる。」
「大魔王ゼクアよ。お前の相手は俺ではないぞ。」
「ここにいる神族全員を倒してから我と戦え。」
王の座の扉から5人の神族が現れた。
その神族は8000年前ゼクアと戦い生き残った神。
未来神マルネシア、死滅神グラアムス、金星神ノヴェール、全能神グレリアスがいたのだ。
不死王ガリエスが世界神ノウズべディアに物申した。
「この程度の神族は私1人でも充分でしょう。」と
その発言に対してゼクアは
「この戦いは俺の戦いだ。」
「せめて死滅神グラアムスと未来神マルネシアの
相手だけは私に任せてください。」
ガリエスに対して
「仕方あるまい。任せるとするか!死ぬなよ。!」
と言ったのだ。
「それを不死王に言わんでください。
決して死なない身体に。」
不死王ガリエスは未来神マルネシアと死滅神グラアムスに対して
「場所を変えましょう。ここだとお互い戦いずらいでしょう。」
と言って別の場所に戦うことを勧めた。
死滅神グラアムスがとある空間を創造した。
「ここでなら戦えるだろう?」
「そうだな」と不死王ガリエスが言い放つ。
そして不死王ガリエスが死滅神グラアムスに
素手で攻撃し心臓を貫こうとした。
「ここは死滅の大地なり。
そして自身の死を遠ざける世界」
「ここでは我にはあらゆる攻撃が当たることはない。
我にとって最強の絶対空間である。」
「ならば!これならどうだ。」
と言い放ち不死王ガリエスは魔眼を黒色に光らせて強大な魔力を魔力を放出した。魔力を放出しただけで死滅神グラアムスと未来神マルネシアは冷や汗をかいた。
「なんだ。この異質で強大な魔力は。」
「これか?これはな不死の魔眼と言ってな自身の不死の力を利用し相手を殺さない代わりに永続的にダメージを与える魔眼だ。罪人を痛めつけるのには丁度良い魔眼だ。」
「ならば我の死滅の大地と不死王ガリエス貴様の不死の力どちらが上か?決着を着けてくれよう。」
不死王ガリエスが死滅の大地を歩く。
歩いた瞬間大量に「ゴッハ」と吐血したのだ。
「言うの忘れてたな。この死滅の大地は魔族と人間の生命を吸い取る空間である。そして貴様は不死王つまり無限の生命力の持ち主。永遠の痛みを喰らう空間で動くのすら辛かろう?」
不死王ガリエスは苦しそうな表情をしながら
魔法陣を描き魔剣召喚をして斬りかかった。
しかし死滅の大地が魔剣を死滅させた。
「な!魔剣すら死滅するのか??」
「御名答。我死滅の大地は死を遠ざけ我以外の物質と生命を奪い去る絶対空間である。」
不死王ガリエスは思ったより戦いずらい相手だと
感じたからか?「ちっ」と舌打ちをした。
「我には勝てないと分かっただろう?不死王ガリエスよ!我の権能の前では何もかもが無駄となるのだ。」
不死王ガリエスは吐血が止まらない。
いくら不死とはいえ吐血は辛かろう。
不死ならではの永遠に続く苦しみは辛かろう。
不死王ガリエスは少し苦しそうに次のように発言をした。
「思ったより貴様強い‥‥特別に見せてやろう。
不死の魔眼の真髄とやらを」と
不死王ガリエスはこのままでは勝てないと思った
不死王ガリエスが異質で不気味な魔力を放出しながら
次のように発言をした。
「いつから俺が本気で戦っていると錯覚していた?」と
死滅神グラアムスはまだ魔力が上がるのか?
と少し怯え始めた。これでもかと上昇する
不死王ガリエスの魔力と殺気。
魔力と殺気が膨れ上がった不死王ガリエスは
指を死滅神グラアムスに向けた。
そして身体に予備動作なしで魔法陣が身体に
描かれ「ぐぁあああ」と急なら苦しみ出した。
「生命事象掌握」
死滅の大地が消えていく。そして死滅神グラアムスは
後型も無く魔力も消えて存在すら消えていく。
死滅の大地すら消えていく。全てが死滅したのだ。
「この魔法はお前を殺すためにたった今生まれ魔法だ。貴様の死滅の魔力の事象を暴走させ生命すら掌握させて滅ぼしたのだ。」
その戦いを見ていた未来神マルネシアが動き出し
不死王ガリエスの目の前に立ち塞がる。
完全に消えた死滅の大地を消える前に戻した。
そして死滅神グラアムスが消滅した過去を自身の権能
過去改変を使い死滅神グラアムスを甦らせた。
「すまぬ。マルネシア。」
「私はあなたの嫁なんですから頼ってください。
1人で突っ込まないでください。」
その光景を見ていた不死王ガリエスは
「ほう。貴様らは夫婦か?
神は感情持ってはならぬのでは?」と問うた。
その問いに対して未来神マルネシアは
「それは魔族と人間に対しての話です。」と答えた。
不死王ガリエスは口を開く。
「お前たちは愛し合っているならゼクア様の
エルシュカを愛している気持ちが分かっているはずだ。」
と大声で言い放ち魔剣を投げつけて魔剣と
自身の位置を「瞬間移動」を使用して入れ替えた。
そして未来神マルネシアの首を絞めた。
しかし未来神マルネシアは魔眼を光らせて
自身の能力を自慢げに話し出した。
「私の過虚の魔眼はあらゆる出来事を改竄して
未来を作り変えるのです。つまり私を殺すことは
いくら貴方でも出来ませんわ。」
未来神マルネシアの発言に対して不死王ガリエスは
「ほう。確かに今の俺では殺す方法は
ないようだなと言うとでも思ったか?」
と啖呵を切った。
「何を言うかと思えば私を殺す?笑わせないでくれますか?貴方如きでは私にも本気を出したグラアムスくんにも勝てないわよ。」
と言ってグラアムスに魔力を渡した。
グラアムスは魔力を渡された瞬間今までと魔力とは比較にならない魔力へと変貌を遂げた。
「やっと力が戻ってきた。我の力は膨大過ぎるが故に
コントロールが効かないなのでな我嫁マルネシアに
預けたのだ。やっと本気で戦える!こい!不死王ガリエスよ!」
マルネシアが不死王ガリエスから距離を取り
夫である死滅神グラアムスを見守る。
「死滅神グラアムスよ。通りでさっきは
手応えがないと思ったぞ。本気で来い。」
と言い放ち死滅神グラアムスが先程一度殺される前に展開した死滅の大地を創造したのだ。
不死王ガリエスは先程と同じように死滅の大地に
踏み込もうとした。しかし不死王ガリエスの五感が
そこには踏み込むのは危険と察知して試しに魔剣を
一つ投げた。しかもその魔剣は並大抵の魔剣でない
特殊な魔力を帯びている魔剣である。
その魔剣が一瞬で灰となり消えた。
「我の本来の死滅の大地は
全てを拒絶し灰となる空間だ。」
「お前には勝ち目すらないぞ。さっさと降参するのだな?」