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第2話 神界エルドネシア

幸せを取り戻すまいと動き始めたゼクアは神界エルドネシアに到着して神界城を目指すことにした。



神界城を目指し歩いていると神界エルドネシアに侵入したのがバレたのか?神界エルドネシアの兵士に囲まれたのだ。



ざっと50人はいるであろう。



「何者だ!貴様らは!」



「俺の名は大魔王ゼクア.ヴァルド

エルシュカの旦那だ。嫁を連れ戻しに来た。」



「ほう。貴様があの愚かな大魔王か!大魔王を殺せ!」



と兵士の中のリーダーらしき者が

兵士全員に命令したのだ。



「爆ぜろ。」とゼクアが呟いた。



そしたら「ぎゃあぁぁ!!!ぎゃぁぁ!!」

という悲鳴共に兵士のリーダー以外の心臓が「ビチャビチャ」と音と共に破裂させて殺してしまったのだ。



「この程度の言霊で身体が吹き飛ばぶとは

お前ら弱いな。そこのお前エルシュカの居場所言え。」



「ひぃひぃ。神界城の王の座にいます。

世界神ノウズべディアと共に‥‥」



「そうか。ではガリエス。

神界城の王の座まで飛ばすぞ。」



と言って「瞬間移動(ガザラム)」を使用して神界城の目の前まで秒で辿り着いたのであった。



「何?あの数の兵士をもう、突破したというのか?」



「あの程度の者が何人集まろうと俺の

追憶の魔眼の前では何も意味は無さんぞ?」



神界エルドネシアの兵士の1人が



「追憶の魔眼だと?世界の終焉と言われる魔眼だと?世界神直属部隊を直ちに呼ぶのだ!」と命令を出した。



そして大きな鐘を鳴らし世界神直属部隊を呼んだのだ。到着まで10分はかかるだろう。



「世界神直属部隊が来るまでここを通すな。」



と大声を出してゼクアとガリエスに襲いかかってきた。



しかしゼクアは先程の50人の兵士同様言霊で

「死ね。」と言って即死させたのだ。

続々とバタバタと倒れる兵士たち。



それを見た奥にいた兵士は逃げた。

だがゼクアは追いかける。



「お前らも死ね。」



さらに逃げた兵士をもどんどん殺していく。



殺された兵士沢山転がっている方向から声が聞こえる。そして1人の男が現れた。



「我は世界神直属部隊の1人悲劇神エルネス。」



「兵士を皆殺ししたのは貴様か?大魔王よ。」



ゼクアは8000年前の怒りを露わにして

追憶の魔眼で悲劇神エルネスを睨みつけて



「そうだ。エルシュカを返して貰えるなら

ここにある死体を蘇生させてやろう。」と言った。



「ははは、何を言うと思えば返して欲しいと?

侵入者の分際で‥‥」と喋っている最中にも関わらずゼクアは悲劇神エルネスの目の前まで「瞬間移動(ガザラム)」を使用して移動して顔面を壁にめり込む程の勢いで殴ったのであった。



「侵入者だと?他人の嫁を攫い母を

殺した輩たちが言うセリフか?」



「神は秩序であり魔族、人間と感情を持ち合わせて接することは禁じらし一族である。」



その言葉を聞いたゼクアは



「それは貴様らが勝手に決めたことだろ?

そんな傲慢な神ならこの世界にいらぬ。」



「たった今から全て滅ぼし尽くしてやろう。」



「やれるならやってみせろ。魔族如きが神に叶うと思っているとは愚かだな。大魔王ゼクア.ヴァルド。」



その煽り言葉に対してゼクアは



「あははは。神如きが

魔王に叶うと思っているのか?」



と言って嘲笑ったのだ。



壁にめり込んでいた悲劇神エルネスは強引に壁を破壊して壁から抜け出して一瞬でゼクアの背後を取った。



そしてゼクアの身体に触れて



「我の権能は悲劇。貴様の身体に

幾多数多の悲劇が訪れるであろう。」



「これより氷華世界へ招待しよう。」



氷華世界へ連れて来られたゼクアはいきなり

パキパキパキパキという音と共に凍り始める。



「ほう。これがお前の権能か。

喰らってみるとするか。」



と言って自ら凍ったのであった。



「愚か者よ。この氷は生物としての機能を停止させる

ものだ。ただの氷ではないのだよ!!あははは!!」



ゼクアを凍らせていた氷が突如消えたのだ。



「追憶の魔眼はあらゆる事象を滅ぼす。」



「な‥ん‥だ‥と‥‥」と悲劇神エルネスは驚愕した。



「そんなはずはない!」さらに出力を上げて!

ゼクアを凍らせようするために大量の氷を呼び出した。

「パキパキパキパキ」と氷がゼクアを囲み始めたが

氷が「バキバキバキ」と弾けて割れて溶けたのだ。



「無駄だ。さっきも言ったはずだ。

追憶の魔眼はあらゆる事象を滅ぼすと。」



「そんな馬鹿な。我の生命を奪う氷華が!!」



「早く降参しなければお前の氷華世界は崩壊して

その世界は二度と使えなくなるぞ?」



「我の世界は不滅!崩壊しても蘇るのだ!」



ゼクアは嘲笑うかのように「ゴォゴォ」という音と共に魔力を放出した。魔力を放出しただけで氷華世界を崩壊させ始めたのだ。



世界がが割れ始め氷華の氷がどんどん溶けていく。

いや消えていくと言った方がいいのか?



「我の氷華が!」



「はやく降参しなければ崩壊するぞ?お前の権能が」



悲劇神エルネスは恐怖で身体を震わせて



「我の負けだ。」と降参した。



悲劇神エルネスが降参を口にした瞬間ゼクアは

魔力の放出を辞めたのであった。



ゼクアが口を開いた。



「お前からは悪意を感じない。

世界神ノウズべディアの命令だろ?」



「はい。そうです。」



では。ここにいる兵士を蘇生しよう。



蘇生(ガゼム)



兵士の身体が緑色に光り出して

みるみるうちに生気が戻り生き返ったのだ。



「俺もやりすぎだな。悪かったな。」と呟き神界城の中にガリエスを連れて堂々と入ったのであった。



堂々と神界城に踏み込んだゼクアとガリエスは



踏み込んだ瞬間またしても兵士が有象無象に

現れ襲撃を受けた。



「敵は大魔王と不死王だ!気を抜くな!」



「お前らような雑魚には用はない。

上の連中を連れてこい。」



それを聞いた有象無象の雑魚兵士たちは

周りの兵士たちとコソコソ話し始めた。



「世界神直属部隊を呼ぶぞ。」と



その話が聞こえたゼクアは



「残念だがその世界神直属部隊のエルネスは

倒したぞ。その程度の部隊なら俺の話を聞くのが

明暗だと思うぞ?死にたくないならばな?」



と兵士たちに提案した。



兵士たちはその提案に対して同意しようとした瞬間

兵士たちの後ろからゆっくり歩いてくる男がいた。



「その必要はない。その者は我が片付けよう。」



「我の名は剣帝グファエル!

神々の信徒の1人であり神族を守るものである。」



それな対してゼクアは



「神族を守るか?ならば我の嫁である

エルシュカを解放して幸せにしてくれるのか?」



と物申した。



しかし剣帝グファエルは次のように話した。



「どうやら言葉が足りなかったようだな。

神の秩序を守るものとでも言おうか?

あなたがエルシュカを愛しているのは知っている。

だが、あなた1人では神族の掟を

変えることはできません。」



「ほう。それは何故だ?」



ゼクアの問いに対して剣帝グファエルは



「神々とは世界の創設者であり秩序そのもの感情では動いてはならぬだよ。そして世界を創設したならば世界を見守る義務があるからだよ。」



その受け答えに対してゼクアは少し表情が固くなり



「俺から全てを奪い去った貴様らがよく言えたものだ。」



と呟いたのであった。



「そして君は幾多数多の世界を滅ぼしたものに

エルシュカを返せないであろう。それが結論だ。」



「貴様らがエルシュカだけではなく母をも殺し

我配下を殺したであろう?だから貴様らの昔いた

旧神界エルドネシアは滅ぼしたのだよ。」



剣帝グファエルは笑った。



「あははは。何を言うと思えば言い訳か?

大魔王と言われ恐れられた者が?おかしな話だ。」



ゼクアは剣帝グファエルの話を

聞き続けて地雷を踏まれたからか?

怒りを露わにして追憶の魔眼を解放した。



「お前は話を理解する脳みそすらないとは

たった今俺が恐怖という教育をしてやろう。」



剣帝グファエルは笑いながら話した。



「あはは!6000年間この俺に刃向かう者など居なかったお主が始めだ。こい!大魔王ゼクア. ヴァルド!」



剣帝グファエルが地面に赤い魔法陣を描いたのだ。

そしてその魔法陣から黒色の魔剣が出てきた。



「いでよ。我魔剣よ。消滅剣ディルゲイズ。」



「ほう。その魔剣を持っているとは剣帝よ。

口先だけでは無さそうだな。」



「我魔剣の一撃を喰らうといい!」と言い放った瞬間剣帝グファエルは消えた。姿が見えない!



左右を見ても居ない。後ろか?後ろを見ても居ない。



「ならば、下か?」



地面の中に姿を隠していると確信したゼクアは

その場で脚をあげて地面に叩きつけた。



そしたら神界城エルドネシアの一階のフロアの

足場は全て崩壊して建物が崩れ始めた。



「少し力加減をミスってしまったようだな。」



地面が割れ地面に隠れていた剣帝グファエルは

地面が割れた衝撃により吹き飛ばされたのだ。



「何という馬鹿力だ。」



「だが力が強いだけでは我の

魔剣が溢れ出る魔力は掻き消せんぞ!」



消滅剣ディルゲイズから魔力が溢れでる。

溢れ出る魔力がゼクアの身体を徐々に覆う。



ゼクアの身体を覆った魔力がゼクアの身体を

少しずつ消滅させていく。



「あはは!!これが消滅剣ディルゲイズだ!」



「貴様の命運は尽きた!時間が経つに連れて

貴様の身体は消える。まぁ貴様の魔力は

多すぎて少し時間はかかりそうではあるがな!」



ゼクアが追憶の魔眼を銀色に光らせる。

眩しいと感じるくらい光らせる。

これでもか?と言えるほどに眩しい。

目が潰れそうな程に眩しい。



剣帝グファエルはあまりの眩しさに

目を手で覆い目を守った。



「何故効かぬのだ!我剣は完全な消滅!」



ゼクアが剣帝グファエルに対して



「その魔剣の所有者は元々は俺のだ。」



「つまり俺には効かぬということだ。」



そのセリフに対して「何だと!」と驚いた。



「では何故先程追憶の魔眼で魔力を吸収したのだ!」



その問い対してゼクアはこう答えた。



「俺は転生したてで本来の魔力の1割もないのでな

少しでも吸収しておこうと思っただけだ。」と



「あり得ぬ!この魔剣は今は我が所有者のはず!」



「俺の追憶の魔眼はあらゆる事象を滅ぼす。

そして貴様の所有しているというな?

事象を滅ぼし再び我魔剣としただけだ。」



そしてゼクアは剣帝グファエルが持っている

消滅剣ディルゲイズを一瞬で奪い去り

剣帝グファエルを一刀両断したのだ。



「本来の持ち主が使うとな。こうなるのだ。」



一刀両断された部分から身体が消えていく。



剣帝グファエルの時とは違い身体が消える

スピードが桁違いに速い!

死のカウントダウンが始まった。



「大魔王よ。世界神ノウズべディアには勝てんよ‥‥

地獄かららお前を見ているよ‥‥あははは‥‥」



と呟きながら消えていった。



ゼクアは魔眼を凝らして辺りを見るが

剣帝グファエルはいない。



どうやら完全に消滅したようだ。







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