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第1話 大魔王転生

8000年前魔境戦乱の時代



嫁は攫われて母は殺され家族を失い



怒りに身を委ね幾多数多の世界を滅ぼした男がいた。



その男の名を大魔王ゼクア.ヴァルドと言う。



その男は世界を焼き払い他の魔王たちからも



世界の終焉と恐れられ警戒されていた。



しかし世界を焼き払いすぎた彼はとある魔王たちに

 


殺され転生を余儀なくされたのであった。




そしてとある家庭に生まれた男の子。



「おぎゃおぎゃ」と泣いている赤ん坊に

黒い影が付き纏った。



次の瞬間。赤ん坊が急に身体が大きくなり

挙げ句の果てには成人男性ほどの見た目まで変化した



「俺の名は大魔王ゼクア.ヴァルド」



その時両親は



「え?赤ちゃんが急に大きくなったんですけど??」



と驚き過ぎて気絶した。



気絶した両親に対してゼクアは



「おい。起きろ。どうしたというのだ?」



と問いかけた。しかし。目覚めない。

 


どうしたものか?とゼクアは首を傾げ両親の身体に

青色の魔法陣を描き魔法を発動させた。



それは回復魔法だった。

魔法をかけられた両親はすぐに目を覚ました。



母親が言った。



「貴方は何者なの?私たちの子はどこに?」



「俺は8000年前世界の頂点に居たもの。

大魔王ゼクア.ヴァルドであり2人の子だ。」



「先ほどやっと自身で魔法をかけて

成人の姿まで成長しただけの話だ。

転生者はこれくらいできると思うが?」



と母親の問いに対して答えたが母親は



「できるわけないでしょ!」

 


と言い返した。



「この時代の魔法の技術は8000年前以下なのか?」



と呟き家にある椅子に深く座りため息をつき

次のように呟き8000年前の魔族たちを両親の前で

呼び出したのであった。



「我配下よ。ここに集え。」



我配下集結(メルディエス)



そして魔族が1人召喚された。



「お久しぶりです。 

ゼクア様生きてらっしゃたのですね」



「当たり前だ。」



「不死王ガリエス久しいな。」



「早速だがガリエス。この親2人に

俺がこの者たちの子だと信じてもらえぬのだか?

何が原因だと思う?分かるか?」



という質問にたいして不死王ガリエスは



「貴方様の魔力とその態度が原因だと思いますよ。」



と答えたのであった。



「そうなのか?ではどうすれば?」



「とりあえず。親に向かって今までの喋り方は

辞めて柔らかく喋ってみては?いかがでしょう?」



「そうだな。母さん。父さん。

腹減った。飯はできてるかい?」



それに対して父親は



「お.おう。できてはいるが。

生まれてすぐ食べて平気なのか?」



とゼクアに聞いた。それに対してゼクアは

少し間を開けて喋った。



「あ、平気だ。食えるぞ。」



「食えるんかーい!!!あはは」



と父と母は笑い飛ばしたのであった。



そしてハンバーグがゼクアの元に置かれた。



「俺がハンバーグが好きだと言うことを

知っていたのか?母さん父さん。」



「いや、親の勘というやつだ!」



ゼクアは笑いながら



「親の勘というものは凄いな。」



と言い放ったのでした。



不死王ガリエスはゼクアのハンバーグを凝視していた



「お前も食べるか?ガリエス。」



「いいのですか?ありがとうございます。」



パクと口に放り込んだ。



「美味い!実に素晴らしい味だ。」



と褒め称えたのであった。



飯を食い始めて15分ほどで食べ終えた

ゼクアとガリエスは家の外に出た。



「久しぶりに魔剣で斬り合いでもするか?」



「8000年ぶりですね。行きますよ。ゼクア様。」



「こい!ガリエス!」



魔法陣を描き魔法陣から

魔剣を取り出し斬り合いを始めた。



「キン!キン!」



と魔剣と魔剣がぶつかり

火花が飛び散り地面すら割れる。



「ほう。ガリエスよ。腕をあげたようだな。

なら俺も少しだけ本気を出そう。」



「こうして斬り合えること

嬉しい限りです。ゼクア様!」



と言いさらに魔剣を振り回す勢いが増した。

魔剣の振り回す勢いが増し剣圧が強くなった。

これでもか?という程にそして家の近くにある山が割れた。



父と母は家の窓から見ていた。



「山がぁ!!割れちゃった!!」と発狂した。



その声が聞こえたゼクアは

魔剣を振り回すのを辞めた。



「また俺としたことが加減するのを忘れてしまった。」



「とりあえず治すとするか。」



と言って山を囲うほどに大きい魔法陣を描いた。



次の瞬間割れた山が徐々に治っていく。



「山が治ったぁ!!!」



と父と母は声を揃えて言ったのであった。



剣を交えたゼクアとガリエスはゼクアの父と母の元に

行きゼクアが次のように喋った。



「この時代に転生して街並みが随分変わったようだ。

この世界では今俺の名は知られているのか?」と



「知られてるわよ。だけど‥‥」と母が答えた。



「そうか。なら話が早い。今から街に行き我が復活したこのガルディア王国の国民に伝えてくる。」と言って不死王ガリエスを連れて行ったのである。



そしてガルディア王国の魔王城に到着したゼクアは

ある光景を見ることになった。



それは自身は大魔王として歴史に残されていたのではなく世界を焼き払った犯罪者としてレッテルを貼られていたのであった。



国民からはあの犯罪者生きてたのかよと軽蔑するような目線を向けていた。冷たい視線を感じたゼクアは

不死王ガリエスに聞いた。



「昔の時代は世界を滅ぼすのが当たり前の時代だったがなぜ俺だけがこのような扱いなのだ?」と



それに対してガリエスは



「ゼクア様を一度転生まで追い込んだ魔界の暴君.魔王イヴエルが率いる魔王族や世界神たちがゼクア様が転生するのを踏んで国民の皆んなをゼクア様を滅ぼせと洗脳したのです。」



と答えた。



「俺は嫁を取り戻すため。我国民を失わないためだけにこことは違う世界を焼き払ったのにな。こんな仕打ち受けるとはな。」



「ゼクアだ。幾多数多の世界を滅ぼした

大犯罪者だ。逃げろ!!」という声ともに

国民の皆んながどんどん逃げていく。



「よし。この場にいる者に正しい教育をする必要があるようだな。」と魔力を荒立てたその時背後から声が聞こえた。背後には長身で身長190センチはあるであろう銀髪の魔族がいた。



「久しぶりだな。ゼクア殿。」



「ほう。幻影王グレミス.ロミレリアか。」



「我がゼクア殿の目の前に現れたのは世界神ノウズべディアの命により滅ぼせと命を受けたからだ。」



ゼクアは幻影王グレミス.ロミレリアをジッと見つめて



「どうやらお前は本気のようだな」と呟いた。



幻影王グレミス.ロミレリアはゼクアに対して

攻撃を仕掛け背後から臓器を滅多刺しにした。

これで身体もグチャグチャだ。原型が保ててない。

死んだであろう。と誰もが思うであろう。



しかしゼクアの傷が凄まじいスピードで治って行く。



「臓器を潰した程度死ぬと思っているのか?」



というゼクアの問いに対して幻影王グレミス.ロミレリアは不適な笑みを浮かべて魔力を荒立てた。

幻影王グレミス.ロミレリアの魔力の影響で

風向きが変わり肌寒くなった。



そして次のように幻影王グレミス.ロミレリアは

呟き魔法を発動したのである。



「ならば我の幻影空間に招待してやろう。」



幻影王グレミス.ロミレリアによりゼクアとガリエスは

幻影空間に無理やり連れてこられた。



「幻影空間か。幻影空間に閉じ込める気か?」



「御名答。この空間では幻影で出来た我分身により

魔力がなくなるまで吸われるのだ。」



次の瞬間ゼクアの魔力とガリエスの魔力が吸われ始めた。



「確かに吸われているな。」



徐々にゼクアとガリエスの魔力が弱っていく。

こうして話している間にもどんどん吸われていく。



ゼクアが魔力を放出して目を銀色に輝かせた。

そして次のように話した。



「魔力を吸われても魔法は使えるぞ?」



「ではこの状況を逆にしてやろう。」



事象反射(グレイヌファンゼル)



幻影王グレミス.ロミレリアは急に苦しみ出した。



「一体何をした?ゼクア殿!!」



「何?簡単さ。追憶の魔眼を使い

お前が俺に対して行った事象を

貴様に反射しただけだ。

つまりお前は魔力が吸われた

ということになる。お前の負けだ。」



「お前は俺に敗北した。俺の命令に従えば

殺しはしない。俺の嫁はどこにいる?」



という質問に対して幻影王グレミス.ロミレリアは



「貴方の嫁であるエルシュカは別次元の世界

神界エルドネシアの神界城にいます。」と答えた。



「では案内しろ。幻影王グレミス.ロミレリアよ。」



案内しろと言われ幻影王グレミス.ロミレリアは

次元魔法を使いゼクアとガリエスを神界エルドネシアへと飛ばしたのだ。



神界エルドネシアに辿り着いたゼクアたち



「ここが神界エルドネシアか。

神々の気配が強いな。」



「ゼクア様の嫁さんも神族と

おっしゃっていましたよね?」



という問いに



「そうだな。神族は魔族と人間たちと感情を持ち接してはならないそのルールを破りエルシュカは連れ攫われてしまった。8000年間辛い思いをさせてしまった。その8000年の時を経て幸せを取り戻すとしよう」と答えたのであった。













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